from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
人生で英語に初めて触れる小学生と、学生時代の記憶が薄れている親や祖父母世代の大人のために作られた英語テキスト、
中身はどんな感じか?大人のやり直し英語学習者にとって、役立つポイントを拾いながら、詳しくレビューしていきます。
まずコンセプトとして、本の表紙には「中学で英語嫌いにならない」と書いてあります。
今は「中1ギャップ」と呼ばれる現象があるそうです。
これは、小学校では英語の授業が楽しかったのに、中学校で急に苦手意識を持ち始める、という現象だそうです。
小学校では、英語を「使ってみる」「楽しむ」ことを大切に、ゲームやカンタンな会話をしながら、聞く&話すことを重視した授業をします。
評価も数値ではなく、生徒たちもプレッシャーを感じることはないそうです。
一方で、中学に上がると急に、英語が読み書き中心の授業になります。
文法や英単語の正確な理解を求められるようになり、テストで数値化された評価をされるようになります。
この大きなギャップに戸惑い、英語への興味やモチベーションが薄れてしまうそうです。
そのギャップを埋める橋渡しをコンセプトにして作られたのが、このテキストなのです。
大人のやり直し英語も同じ道をたどる
これは、大人のやり直し英語でも似た部分があります。
僕のように大学受験を経験していなかったり、勉強も苦手だった人にとっては、学生時代の授業の記憶がほとんど残っていないケースが多いのではないでしょうか。
その状態でゼロからやり直し英語を始めると、たいていは英会話スクールや地域の英会話サークルに入ったり、オンライン英会話から始めることが多いと思います。
また、映画やドラマを英語字幕で見てみたり、といった感じで、割とカジュアルな方法で学ぶこともあるでしょう。
僕も最初はそうでした。これはまさに、小学校で「話す&聞く」を中心にした授業を受ける環境に似ています。
ただ、この方法だと、楽しいことは間違いないのですが、「上達実感」はだんだん得にくくなってきます。
僕の個人体験では、最初の3ヶ月ぐらいまでは「慣れから来る上達」を感じられました。
でも、そこから先は頭打ちになった感覚で、これ以上先に進める感じがしなくなりました。
そこで、1年後から「やっぱり基礎知識から固めていかなきゃダメか」と観念して、中学英語のやり直し用テキスト(大人用)を使って学ぼうとしたのです。
ところが、急に文法用語が連発し、それまでやっていた英語勉強法(勉強という感覚はありませんでしたが)とのあまりのギャップに、打ちひしがれました。
僕は、大人になってから「中1ギャップ」を経験したことになります。
今の小学生たちが、中学に上がった瞬間に英語嫌いになる気持ちも、分かります。
そう考えると、この本はそのギャップを埋めるために作られたという点で、大人のゼロからやり直し英語にも役立つことが分かります。
この本の特徴
この本の特徴としては、「手軽さ」「とっつきやすさ」です。
収録されている英単語の数は、572語。
市販の大人向け英単語帳の収録英単語では、平均1冊あたり1,000語なので、その半分ぐらいです。
代わりに、イラストがたくさん載っていて、見た目の威圧感がありません。
さらに、収録英単語もすごくシンプルで日本語の中にも組み込まれているものが多いので、大人にとってはかなりハードルが低く感じます。
勉強の初期で一番大事なのは、「わかる!」「できる!」という感覚です。
最初から泥の中をもがきながら進むようなレベル感では、挫折するリスクが上がってしまいます。
まずは、抵抗なくスイスイ進めるぐらいのレベルのテキストをやると、自信と楽しさを感じられるようになるのです。
・・・つづく。
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