from 師範代Shinya
(→前回の続き)
DUOベーシックで使われている英文は、中学英文法と英単語がメインです。
これだけ聞くと、人によっては「超初心者向けで基礎的な英文ばかりで、実際の英会話をするには足りないのかな?」と思われるかもしれません。
でも、実はそうでもありません。
中学英語は、本気で身に付けたら、かなりの英会話力が手に入ります。
たとえば、次の日本語文を、瞬間英作文してみてください。
↓↓↓
①あ、言い忘れてた。ルーシーのお別れ会を8月8日に私の家でやるの。何とか都合つけられるかな?(85)
②「お花屋さんに寄っていい?」「いいよ。あっ、今日は何曜日だっけ?」「木曜だよ。」「今日は休みだ。」(87)
③それ、抜けないなら棒か何かでボトルの中に押し込んじゃいなよ。(94)
中学英語も、けっこうあなどれない
いかがでしょうか?
もしあなたが中上級者でも、けっこう負荷が高くないですか?
たとえDUO3.0のテキストを終わらせた人でも、こういうカジュアル表現は、そう簡単にスラスラ言えないと思います。
ちなみに、これはDUOベーシックの中からの引用です。( )内の番号は、例文番号です。
正解を見ながら、つまずきポイントをチェック
正解の英文を見ながら、日本人英語学習者がつまずきやすいポイントを一緒に見ていきましょう。
①あ、言い忘れてた。ルーシーのお別れ会を8月8日に私の家でやるの。何とか都合つけられるかな?(85)
↓↓↓
Oh, I forgot to tell you.
We’re having a farewell party for Lucy at my place on August 8th.Can you make it?
【つまずきポイント】
・「お別れ会 = farewell party」は、意外に知らない人が多い英単語です。
・「私の家 = my place」も、さっと出てこないのではないでしょうか。my home とか、 my house とか言いがちです。また、前置詞も in my house. のように、in を使いがちです。
一応、それでも通じはしますが、ネイティブの耳には自然な英語には聞こえません。
日本語で言うところの、「私んち」「私のとこ」に近いのが、 my place です。ネイティブはよく使います。
・ルーシー「の」お別れ会~という日本語に引きずられて、of Lucy と言ってしまいがちです。でも、これは間違いになります。 for と言わないと通じません。
・「on August 8th」も、前置詞を間違えがちです。August に引きずられて、in August 8th を言ってしまうことも多いでしょう。でも、メインはあくまで日付なので、8th に付く on が正解です。
・「都合つけられる = make it」という表現も、すぐには出てこないと思います。都合という言葉に引きずられて、schedule の英単語を使いたくなってしまう人も多いでしょう。
英単語は知っていても・・・
いかがでしょうか?英単語だけ見れば、どれも知っているものばかりでしょう。
でも、make と it が組み合わさって「都合をつける」という意味になる「熟語」を理解したり、正しい前置詞を記憶から引っぱり出して文章に組み込むのは、かなりハイレベルな作業です。
これだけの短い英文でも、かなり止まりやすいポイント&ミスしやすいポイントが詰まっていますよね。
この英文を、自作するのはけっこうムズカしいです。
日本語文を見ただけで、サッと正確に言える人は、かなり少ないと思います。
ハイレベルなボキャを覚えるのも大事ですが、これぐらいの基礎レベルの英文を自作できる力を身につけるのも、英会話では大事なことです。
DUOベーシックは、そこに初めて踏み込んだテキストと言えます。
次回の記事では、残り2つの英文も同じように詳しく見ていきましょう。
・・・つづく。
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