from 師範代Shinya
※今、海外で大流行している日本を舞台にした時代劇の感想の続きです
(→前回の続き)
このドラマは、
①純粋にエンタメとして楽しめる
②英語の勉強になる
③ネイティブの先生たちとの会話も盛り上がる
という3拍子揃った内容で、一石三鳥です。
主演とプロデューサーが真田広之さんで、脇役の日本人役の俳優も全員日本人という徹底ぶりです。
そのため、海外ドラマとはいえ、日本人の僕たちの目にも違和感なく見続けることができます。
このドラマのロケ地はカナダらしいのですが、セットがとても細かく作り込まれているせいで、日本で撮影しているように見えます。
戦国時代の日本を今の時代に表現するには、むしろ日本ではない場所の方が良いかもしれません。
日本だと、近代的な建物が映り込んでしまう可能性があります。
また、広い野原などのシーンでも、土地が広い海外ロケの方が有利だと思います。
昔の日本ぽい雰囲気のロケ地にこだわっているのに加えて、はやり脚本が面白いのが人気の理由だと思います。
①純粋にエンタメとして楽しめる
このドラマの原作は小説で、1975年にジェームズ・クラベルというオーストラリア人の作家が出して、当時大ヒットしたそうです。
さらに、1980年には映画化されて、これも海外で大ヒットしたと言われています。(当時の主演は三船敏郎さんが演じていました)
つまり、過去に小説と映画どちらも大ヒットしているわけです。
当然、脚本は良いことが証明されています。
実際に、僕も見ていてとてもよく出来ていると感じます。
常に先がどうなるか分からない、ドキドキ感を味わえるのです。
西洋人の目から見た戦国時代の日本
このドラマの物語は、「戦国時代に日本の漂着したイギリス人の船乗りの目線」で進んでいきます。
それが、日本の時代劇にはないポイントです。
西洋人が、初めて目にする日本文化。
しかも、時は戦国時代。
物語は、とてもミステリアスな雰囲気で進んでいきます。
戦国時代の日本なんて、現代に生きる僕たち日本人にとっても、異文化に近いほど遠い存在に感じると思います。
今の西洋化した日本人の目にも、このドラマは未知の世界を冒険する気分になるのです。
恐ろしい日本のイメージ
ドラマの中は戦国時代なので、イギリス人のジョン人の命が今よりずっと軽んじられています。
・切り捨て御免
・切腹
・釜ゆでの刑
など、海外の人にとっては地獄の沙汰に見えるショッキングなシーンが、最初の方で描かれます。
たとえば、見た目で西洋人だと分かるジョンを見て、村人のキリシタンの男性が近づいてきて、ジョンの目の前で祈りながら十字を切るポーズを取ります。
すると、すぐ後ろから武士が刀でその村人の首を一刀両断するのです。
首なしになった村人の身体を見ながら、ジョンは言葉を失います。
さらに、ジョンと一緒に漂着した乗組員の一人が英語で文句を言ったら、次の日に大きな釜に入れられて、釜ゆでの刑にされてしまうのです。
それを見たジョンは、
「なんて野蛮な民族なんだ!この国では、話し合いもできないのか!」
と英語で叫び続けるのです。
さらに、ミスをした武士が切腹するシーンなども出てきます。
これも、ジョンにはまったく理解できません。
「この国では、命が軽んじられている」
それを強烈に感じて、ジョンは恐怖と驚きの連続を味わい続けます。
それが、最初の方のエピソードです。
残酷なシーンですが、ジョンの驚きの表情がちょっと笑えてしまうのです。
最初は「イギリスは最強だ!日本なんてチョロいぜ!」みたいな態度を取っていたのに、一気にその自信がなくなっていく姿が描かれています。
明らかに生きて帰れない雰囲気の始まり方で、僕は最初から、引き込まれてしまいました。
・・・つづく。
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最初の画面にshogunも載っていました!
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