from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
今回ご紹介する留学スタイルは、ごく一部の人にしか当てはまらないかもしれません。
ただ、こういう留学スタイルもある、ということを知っておくことは、英語学習モチベーションにつながる可能性もありますので、ご紹介しておきますね。
それが、「専門分野の研究」です。
これは僕が今まで見てきた英語学習者の方々の留学パターンでも、意外に多いです。
仕事の専門分野、得意分野がある人にとっては、これが一番やりがいがあって、なおかつお得だと思います。
会社の経費で留学させてもらえる
大きな会社に勤めていて、なおかつ研究職や技術職などの専門職を持っている人は、さらなるキャリアアップのために海外留学制度を利用するチャンスがあります。
分野は理系の人に多い印象です。
僕が初めて英会話スクールに通い始めた時に、クラスメイトになったK君も研究職で、このパターンを狙っていました。
K君は当時、まだ僕と同じ初心者クラスに入っていましたが、
「英語力を上げれば、2年間アメリカの大学に留学させてもらえるんだ!絶対そのチャンスをつかみたい!」
と言っていました。
そして数年後、留学に求められる英語力の基準をクリアして、本当にアメリカに旅立って行きました。
現地にいる時にもK君は僕に連絡をくれて、向こうでの生活を教えてくれました。
英語漬けで勉強と研究をし続ける生活は、かなり大変そうでしたが、K君は生き生きしていました。
帰国後は思った通り昇進して、より高度な仕事ができる本部に転勤していきました。
この留学パターンのメリットは、こんな感じです。
↓↓↓
①留学費用を会社が負担してくれる
②現地にいる間も給料がもらえるので、生活費も心配する必要がない。(さらに海外赴任手当が出る場合もある)
③自分が好きなジャンルで、世界最先端の教育を受けることができる。
④帰国後には学びを活かした仕事につけて、さらに昇進のチャンスがある。
という、僕から見るとうらやましい要素が満載です。
僕のケース:3ヶ月のカナダ留学費用
僕はすべて自腹で留学しました。
現地での生活費も事前に計算して、収入無しでも生活が維持できるプランを立てました。
僕はバンクーバーに3ヶ月滞在するプランでしたが、留学前に支払ったトータル金額が、当時の為替レートで約120万円前後でした。
この金額の中には、ホームステイ料金も含まれていたので、僕は現地ではほとんど外食をしませんでした。
外食はチップを払わなければならないので、日本に比べてけっこう高くつきます。
朝食と夕食はほぼ毎日、ホームステイ先で食べて、ランチのサンドイッチも作ってもらったものを持っていきました。
ラッキーなことに、ホストファーザーがプロの料理人だったので、食事はヘルシーで美味しくて、外食する気になれませんでした。
また、つい買い物をし過ぎてしまわないように、日本にいる時にカナダドルで口座を作り、その中に予算のお金(約10万円分)を入れておいて、デビッドカードですべて支払いをしました。
そうすれば、残高が常に確認できて、それ以上使ってしまう危険もありません。
自費で中期~長期留学した場合、このように日々の節約を考えることが当たり前になります。
でも、会社の経費で留学させてもらえれば、そういった心配はなくなりそうです。
研究に集中でるのが良い
ただ、僕が今まで見てきた、このパターンで留学した方々は、みんな現地で質素な暮らしをしているようでした。
そんなに豪遊できるほど給料が出るわけではないのと、そもそも勉強が忙しすぎて、遊びに出かける余裕がない、というのが現実のようです。
また、理系の研究職の人たちはそもそも性格的に、「ハメを外して、どんちゃん騒ぎのパーティー三昧!」みたいなことをしません。
それよりも、好きな研究に没頭できる環境を楽しんでいるようでした。
現地で生活費の心配をせずに、勉強だけに集中できること自体が、すごく贅沢な時間だと言っていました。
この留学スタイルのデメリット
この留学スタイルのデメリットは、何と言っても「狭き門」であることです。
そもそも、海外留学制度を持っている大企業に就職すること自体がハードルが高いです。
先ほどのK君も、早稲田の大学院卒で、超頭が良いです。
さらに、入った会社の中で、ふるいにかけられます。
数年に1度のペースでやってくる海外留学のチャンスに応募する人数は、常に定員を上回ります。
英語も仕事もできる猛者達が、いっせいに応募してくるのです。
その中で自分の席を勝ち取るのは、並大抵の努力では足りないと思います。
割と多い
とはいえ、これは僕の環境のせいかもしれませんが、割とこの留学パターンを取る人は多い印象です。
自分が想像しているより、ずっと多くの人たちが僕の周りで海外留学していきました。
中には、この留学制度を利用するために、転職した人まで見たことがあります。
自分の会社に海外留学制度がないけど、どうしても行きたい!
でも、年単位で滞在するためには、仕事も辞めなきゃならないし、自腹だとそんなに長く滞在できない。
だから海外留学制度のある会社を調べて、そこに転職した上で、さらに応募枠を勝ち取って、見事目標の海外留学を果たした・・・なんて人もいました。
スゴいですよね!
カッコいいです!
この留学スタイルを取る人は、行動力があって忍耐力もある人が多いので、英語トレーニングもコツコツ積み上げて、確実にレベルアップします。
こういう、有言実行で夢を実現する人たちを見ていると、「いつからでも留学はチャレンジできるんだな~」という気持ちにさせてもらえます。
以上で、僕がこれまで見てきた&体験した留学スタイルの種類の紹介が全部終わりました。
次回は、留学のお話のまとめです。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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