【2才の娘の言語習得日記:SVOと過去形をマスターする】

 from 師範代Shinya

先日、朝に娘のオムツを換えていた時のこと。
 

「グ~」と僕のお腹が鳴りました。

その瞬間、娘が僕に言いました。

娘:「あ!お腹の音が聞こえる。」

僕はそれを聞いて、驚きました。

僕:「な、なにぃ~!!!いつの間にSVOをマスターしたんだ?教えた覚えはないのに!!」

今まで娘は、SVCの第2文型までは言えていましたが、第3文型をカンペキに言えた瞬間は初めて聞きました。

娘のセリフを英語にしたら、

I can hear your stomach rumbling.

もしくは、

Your stomach is rumbling.

になります。

日本語では主語(I)と所有格(your)を言わないので、英語とは表現方法が違いますが、日本語で主語まで入れれば、「(私には)お腹の音が聞こえる」という表現です。

特に大人の言い回しと遜色ありません。

僕が驚いているそばで、さらに娘は続けて言いました。

娘:「パパのお腹の音が聞こえた。」

僕:「なっ!!なんだとぉ~!!」

僕は、娘が瞬時に動詞部分を過去形にしたことに驚いたのです。

もちろん娘は、僕が何に反応しているか分からない様子でした。

ただ、ポカンとしているだけです。

その後、娘はしばらくしてから、妻にこう言いました。

娘:「パパのお腹が鳴ってたよ。」

僕はそれを聞いて、3度目のショックを受けました。

次は過去進行形です。

英語にしたら、

Dad’s stomach was rumbling.

です。

さらに、日本語独特の「~よ」を入れて、相手に語りかけて反応を引き出す言い回しができています。

僕はこれを聞いて、娘の言語上達を喜ぶべきなのでしょう。

でも、正直に言うと、この時の僕の感情は、「驚きと落胆」が上回りました。

僕が落胆した理由

僕が娘の言語習得の過程を観察している理由の1つは、自分の英語教授法に取り入れて活かしたいと思っているからです。

「人間が生まれてから母国語を身に付けていくまでの過程」を、赤ちゃんの頃から観察することで、子どもがどうやって母国語をマスターしていくのか?を明らかにして、そのほんの一部でもいいから、大人の英語学習に役立つメソッドを作れないか?と期待していました。

特に僕が注目しているのは、文法です。

単語は、反復練習で身に付くのは分かります。

名詞だったら目の前にあるものを指さしながら、「これなに?」と大人に聞きまくって、答えをリピートする作業を続ければ、覚えられるでしょう。

でも、文法はそうはいきません。

・どういう時に、動詞を変化させて過去形にするか?

・過去形に変化させる方法は?(~だった、などの言い回しバリエーション)

・そもそも過去って何?

という概念から理解する必要があるのです。

2才の娘が、そこまで理解して話しているとは思えません。

かといって、ざっくりと感覚だけで話しているだけで、こんなにキレイに時制を使い分けられるものでしょうか?

特に、過去形と過去進行形は、英語学習者が使い分けで苦労する部分でもあります。

どういうシーンで過去進行形を使うか?その選定が、とても難しいのです。

でも、娘は今回、日本語の過去形と過去進行形を使い分けました。

僕とサヤは教えたことはないし、おそらく保育園の先生も教えていないでしょう。

大人や他の子ども達(年上の子たち)がしゃべっているのを聞いて、自然に学んだとしか考えられません。

でも、仮にそうだった場合、「聞いていればマネできる」という能力も驚異的です。

大人には絶対に起こらない現象です。

僕のプロジェクトは、早くも行き詰まりを感じました。

子どもの言語習得過程は、謎が多すぎます。

大人には応用できそうもない

大人の英語習得に応用できる部分が、あまりに少ない気がしてきました。
そういう意味で、落胆したのです。

でも、1つだけハッキリ分かったことがあります。

それは、たまにネット上で見かける大人向けの英語教材のキャッチコピーの中にある、「赤ちゃんが言語習得するのと同じメソッドを応用」みたいな考え方は、現実的ではないということです。

どの部分を応用するかにもよりますが、少なくとも文法習得に関しては、赤ちゃんと大人が同じ方法で話せるようになることは、あり得ないと確信しました。

大人は、文法ルールを頭で理解することなしには、「現在形、過去形、過去進行形」の3つすら使い分けることはできないでしょう。

また、習得にかかる期間も、やはり子どもよりも短縮するのは難しいと思います。

当たり前のことかもしれませんが、「ひょっとして・・・」という期待が打ち砕かれたことで、改めてリアルな大人向け勉強法と必要期間が分かりました。

それが分かっただけでも、観察した甲斐があります。

もちろん、今後も娘の言語習得日記はつけ続けるつもりです。

そして、またこうして気付きをシェアしたいと思います。

P.S.

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