from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※僕が子どもの頃、弟と一緒にテレビで見て憧れたマジシャンの前田知洋さんとお会いできた体験談の続きです。
前田さんがプロマジシャンとしてやっていこうと決めた時の考え方は、普通のマジシャンとは逆でした。
普通は、自分が好きな種類のマジックを趣味で始めます。
トランプ、コインなど、身近なものを使ったマジックから始めて、だんだん技術をレベルアップさせていきます。
その点は、前田さんも同じです。
でも、「プロとしてやっていこう」と決めた後の行動が違ったのです。
普通のマジシャンは、趣味の延長線上で食べていける道、お金が稼げる道を探していきます。
でも、前田さんは逆でした。
①自分はどんな生活をしたいのか?(マジシャン1本で生きていける&人生にゆとりを持って楽しめる経済的豊かさ)
②その生活を実現するために、自分が相手にしたいお客さんは、どんな人たちか?(裕福な人たち)
③その人たちが喜ぶマジックはどんな種類のものか?(裕福な人たちの好み)
③その種類のマジックを演じるためには、どんな技術を身に付ければいいのか?
という逆算の視点でやってきたのです。
だからこそ、世界一のお金持ちのパーティーに呼ばれてマジックを披露したり、小泉元総理大臣にマジックを教えたり、皇族の方々にマジックを披露するポジションを手に入れました。
そしてこれは、英語学習にも共通する部分があると、僕は思います。
やり直し英語学習を始めるパターン
大人がやり直し英語を始めるパターンは、大きく2種類あります。
①趣味で始める(楽しむため)
②仕事で必要だから始める(生活のため)
今は英語を使う仕事をしていなくても、いずれ転職や異動をしたいと思って英語の勉強を始めた場合は、②に入ります。
趣味で英語を始めるにしても、仕事で英語を始めるにしても、どこかの時点で「自分が英語を使いたいシーン」を想像しながら、逆算するのがオススメです。
自分が英語を使うシーンが頭の中にありありとイメージできるようになると、毎日の英語トレーニングに身が入るようになります。
例として、僕のケースをお伝えします。
僕のケース
僕がやり直し英語を始めた当時は、まったく転職など考えていませんでした。
だから、ひたすら自分の好きなスタイルで勉強しました。
でも、趣味で通っていた外国人バーで、気の合うネイティブの友達が2人できました。
僕の英語レベルと、彼らの英語レベルは同じぐらいでした。だから、あまり深い話はできませんでした。
でも、明らかに僕らは波長が合う感じがしたのです。
「彼らともっと深い話がしたい!もっと英語話せるようになりたい!」
という強い願望が出てきました。
そして、その友人たちの顔を思い浮かべながら、自分が彼らと話したい内容の音読素材を選び、話しているシーンを想像しながら声出し練習を繰り返しました。
ついに暗唱できるようになった英文を、そのまま彼らにしゃべって通じて盛り上がった時の喜びは、今でも覚えています。
このように、たとえ趣味で英語学習をしていても、自分が英語を使いたいシーンや相手をイメージして、逆算しながら毎日の英語トレーニングをすることは可能です。
そっちの方がモチベーションが上がります。
仕事で英語を使う人のメリット
仕事で英語を使う人は、その点で有利だと思います。
自分が英語を使うシーンがすでにあるので、そこをイメージしながら逆算して勉強できるからです。
海外の取引先の担当者と面識がある場合、その人の顔を思い浮かべれば、音読素材のビジネス英文も彩りを帯びてくるでしょう。
一見、フォーマルで無味乾燥に見えるビジネス英文も、「生き生きしたコミュニケーション文」に見えてくるはずです。
「特に仕事で使うシーンはないけど、とりあえず昇進のためにTOEICの点数が必要」
という人でも、その点数を取った後に昇進して、海外の部署とやりとりするシーンを想像しながら勉強すると、身が入りやすくなるでしょう。
趣味でも仕事でも、英語を使うシーンをイメージしながら勉強する
僕の経験上、日本人でも英語を上手に話す学習者の方は、このように自分が英語を使うシーンをイメージしながら勉強している人が多いです。
・英会話スクールのお気に入りの先生
・たまにメールのやりとりをする海外の友人
・学生時代に留学先でホームステイさせてもらったファミリー
また、直接会ったことがなくても、
・いつか話してみたい海外の有名人
・自分が好きなハリウッドスター
など、自分が直接話す機会がなさそうな遠い存在の相手でも大丈夫です。
頭の中のイメージの中でなら、どんな有名人とも話せます。
そして、そんなことを続けるうちに、いつの間にか「引き寄せの法則」で、その有名人と話すチャンスが得られるかもしれません。
そのチャンスは、思わぬタイミングでやってくるものです。
その時になって急いで準備しても、間に合いません。
イメトレの引き寄せ力
実は今回、僕が超有名マジシャンの前田知洋さんとお会いして、4時間も楽しくお話できたのは、このイメトレの引き寄せ力かもしれません。
実は、僕は一時期、「もし自分が前田さんと話す機会があったら、何を聞いてみたいか?どんな話をしたいか?」をイメージしていたことがあったのです。(もう、だいぶ前の話ですが)
脳内でイメージした前田さんに向かって僕が質問して、イメージの前田さんに勝手にしゃべらせていました(笑)
あれから何年経ったか思い出せないほど前なのですが、あの時のイメトレのおかげで、今回スムーズに会話できたと思っています。
そうでなければ、たとえ母国語の日本語でも、緊張に飲まれてしまい、スムーズに会話できることはなかったでしょう。
あなたもぜひ、この「脳内イメージ会話」にトライしてみてください。
相手を外国人に設定すれば、英語モチベーションが上がって、上達する確率がアップするはずです。
(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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