From 師範代Shinya(新村真也)
よく、英会話スクールのグループレッスンでは、日本人のクラスメイト同士で英語を話すトレーニングをします。
先生はネイティブですが、実際に自分が話す相手は日本人です。
しかも、英語レベルは同じくらい。
同じ日本人と英語で話すのがイヤで、ネイティブの先生とマンツーマンのプライベートレッスンを取る人もいます。
僕も英会話を始めて2年目くらいまでは、日本人同士での英会話に学習効果があるのか?に疑問を持っていました。
でも、その後、自分の英語力が上がり、経験値を積むうちに、見えてきたことがあります。
意外に少ないネイティブ人口
「英会話」と言うと、なんとなくアメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語を母国語にしている国の人たち=ネイティブとの会話をイメージしますよね。
僕も最初の頃はそうでした。
だから、「アメリカ人はこう言う」とか、いわゆる「ネイティブっぽい言い回し」が気になって、そういうフレーズを集めた本を買ったりしていました。
でも、地球上の70億人のうち、英語を母国語にしている英語圏の国のネイティブの人たちの人口は何人だと思いますか?
実は、たったの3.9億人です。
世界人口と比較したら、たったの6%弱です。消費税より低いですね。
一方で、ネイティブも含めた英語人口=「英語を実用レベルで使いこなせる人」の数は、17.5億人います。
つまり、世界の英語人口のうち、ネイティブじゃない人は78%もいるわけです。
その国の人たちは、第二言語として英語を使いこなしています。フィリピンやシンガポールなど、アジアの国で公用語が英語のところは、この英語人口に入ります。
英語が話せるようになるだけで、世界の人口の4人に1人とコミュニケーションが取れるようになるわけです。
これはスゴいことですよね。
しかもこの数字は、今後もっともっと上がっていくでしょう。中国や韓国などのアジア圏が英語教育に力を入れているからです。
あなたの話す相手は誰?
英語人口のうち78%はネイティブではありません。
英語力もバラバラです。
さらに、「英語圏の国」の中でも、国民の英語力はバラバラです。
僕はカナダのバンクーバーに住んでいたとき、カナダは「英語圏の国」であると同時に、同時に「移民の国」でもあることを実感しました。
色んな人種の人たちが住んでいるので、地元の人たちの話す英語にはそれぞれ特有のアクセントがあったり、英語力そのものにも大きな開きがあるように感じました。
だから、もしあなたが世界へ飛び出して誰かとコミュニケーションを取ろうとした場合、約8割の人たちは「非ネイティブ」です。
もしあなたが、
「アメリカ人のネイティブとだけコミュニケーションを取りたい!」
と思っているのでしたら、英会話スクールでもネイティブの先生を相手にプライベートレッスンを受けるのもいいかもしれません。
でも、もしあなたが、英語を「国際共通語」として位置づけていて、
「世界中の4人に1人と話せるスキルを身につけたい」
と思っているなら、英会話トレーニングはネイティブの先生との会話だけに絞る必要はないかもしれません。
英語を「国際共通語」として使うためのスキル
英語人口の78%がネイティブではないということは、国際共通語としてあなたが英語を使う相手は、
・あなたより英語力が低い相手
・あなたと同じくらいの英語力を持った相手
・あなたより英語力が高い相手
の3種類のどれかになります。
そして、あなたが英語を国際共通語として使うときに身につけるべきスキルは、
「相手に合わせて自分の英語力を柔軟に変化させるスキル」
です。
ネイティブ相手の会話はラクチン
このスキルは、ネイティブを相手に英会話の練習をしていても身につきません。
なぜなら、ネイティブとの会話では、いつも相手の方が英語力が高い状態だからです。
英会話のネイティブが相手なら、僕らはいつも全力で戦うことができます。
新しく学んだむずかしい英単語を使ったり、複雑な文法もからめて、持てる力を総動員して話すことができます。
これは、ある意味「ラク」です。
相手のことをあまり考えなくていいからです。
でも、相手の英語力が高いのか低いのか分からない「非ネイティブ同士の国際交流の場」では、「自分の英語力を相手に合わせるスキル」が必要になります。
次回は、そのスキルをお伝えします。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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