From 師範代Shinya(新村真也)
今年に入ってから、僕の周りでTOEICテストを初めて受ける人の数が増えてきました。
五反田スクールの受講生やオンラインコースの受講生の方々が、2019年の新しいチャレンジとして、初めてのTOEIC受験にトライしています。
それまでまったく英語テストに興味のなかった人たちも、
「とりあえず記念に受けてみようかな」
「今の立ち位置を知るために、受けてみようかな」
という感じで受験しています。
そして、僕の元に続々と「悲報」が届いています。
「想像以上にできなくてヘコみました・・・」
というメッセージです。TOEICテストは、英語学習を始めてすぐ~1年ぐらいの方にとっては、かなりの精神的ショックを与えます。
「自分ができるとも思ってなかったけど、想像以上にできなかった」
と感じることが多いです。特に、まったくの初心者よりも、半年~1年ぐらい英語学習を続けてきた人の方が、精神的ダメージは大きいです。
初TOEIC受験ボロボロの思い出
僕が初めてTOEICの公式問題集を使って模試を受けたときは、英会話スクールに通い始めてちょうど1年たった頃のことでした。
今までそれなりに英会話経験値を積んできた、という自負心がありました。
ところが、TOEICの問題を初めて見たとき、あまりの「自分のできなさっぷり」に衝撃を受けました。
僕にとっての人生初のTOEICは、とてつもなく大きな精神的ダメージを与えました。
挫折しやすい時期
まだ「英語学習を始めてすぐの時期」に受けていたら、ダメージは少なかったかもしれません。
でも当時、僕は1年間英語学習を続けていました。その1年間は、
①英会話スクールに週1で通う
②外国人の集まるバーに週3で通う
③聞き流し教材を通勤の車の中でかけっぱなし
④仕事中に洋楽を聞きまくる
という、英語漬けの生活をしていました。だから内心では、「いくらTOEICが難しいテストとはいえ、ある程度は手応えはあるはずだ」と思っていたのです。
でも、結果は「惨敗」でした。リスニングはまったく聞こえないし、完全に置いてけぼりを食らっている中、CDは容赦なくどんどん進んでいきます。
リーディングは知らない英単語のオンパレード!自分が正解を選べているのかどうか?まったく分かりません。
「何も分からないのに、ただマークシートを塗りつぶすだけなんて、意味があるんだろうか?」
と、みじめな気持ちになってきて、やる気が失せていくのを感じました。
その後は、1週間ぐらい自己嫌悪に陥って、英語学習から離れてしまいました。
「もう、ここで英語学習をやめようかな」と思ってしまったほどです。
でも、ちょうどそのタイミングで「音読トレーニング」と「イメージ英文法」に出会いました。
これならいけるかもしれない!という、「根拠のない自信」がわき上がってくるのを感じました。
そこからはTOEICのことは忘れて、とにかく英語学習の過程を楽しもう!と決めました。
音読トレーニングイメージ英文法で、確実に自分の中に「英語ストック」が積み上がっていくのを感じていたので、上達実感はありました。
リベンジマッチ
そして、初めてTOEICを受けてから1年半後、再びTOEICにリベンジマッチをしました。そしたら、650点取れました。
でも、正直に言って、あまり「できた」という実感はありませんでした。
その3ヶ月後には735点取れましたが、この時にも受けている最中にはいまひとつ実感がありませんでした。
ただ、この頃は、自分が「使える英語を身につけている」という実感があったので、正直、TOEICの点数はあまり気にしていませんでした。
「できてる感」は800点台後半から
TOEICを受けている最中に「今回はいけそうだ!」と感じるようになったのは、870点を越えるようになってからです。
そこまでは、受けている最中は「できた感」はありませんでした。
これは、TOEICという試験の性質から来るものだと思います。
TOEICはまったくの初心者から超上級者まで、同時にまったく同じテスト問題を解くスタイルのテストだからです。
TOEICテストを受けて「できた感」を感じるためには、8割以上は正解できる状態になる必要があります。
だから、初心者レベルの学習者にとっては、TOEICは大きな精神ダメージを与えるのです。この結果を、
「1年~2年後にリベンジをかますための音読トレーニングを積むモチベーションの源」
と捉えるか、
「自分には才能がないと諦める理由」
にするか?で、その後の学習結果が大きく変わってきます。
僕はあの時、英語学習をあきらめなくて本当に良かったと思っています。
TOEICの結果がモチベーションに大きな影響を与えることは間違いありません。
でも、TOEICの点数が低かったことを理由に英語習得の夢をあきらめてしまうのは、もったいなさ過ぎます。
たとえTOEICの点数アップが当面の目標だったとしても、TOEICの結果以外の「英語学習をする理由」を考えておく必要があると思います。
もしあなたが、TOEICで思うような結果が得られなかった時は、
「自分は英語を使って何をしたいのか?」
「自分は英語で誰とどんな話をしたいのか?」
をじっくり考えるタイミングなのかもしれません。
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