from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※「英単語の語源図鑑」の著者の清水建二先生(シミケン先生)とお話させていただいた時の体験談の続きです。
ミリオンセラー作家のシミケン先生は、本を書くときに、
「この本で、英語教育の世界を変えてやろう!」
「この本を読んだ読者の人生が変わるような、ものすごいインパクトのある本を出そう!」
といったこだわりを持たないそうです。
この「こだわりを持たない」というのは、高校教師をしていた頃から変わらない姿勢だったそうです。
いわゆる「熱血タイプ」の先生ではなく、文化祭などの準備も生徒任せだったと聞きました。
その結果、今どうなっているか?というと、大人になった教え子たちと、今でもつながっているそうです。
僕がシミケン先生とつながっているFacebookでの投稿を見ていると、シミケン先生の投稿には、教え子だと分かる人達からのコメントがよくついています。
誕生日投稿には、たくさんのお祝いメッセージが書き込まれます。(文脈から、教え子だと分かります)
卒業して、利害関係がなくなったなくなった教え子たちから慕われ続けるというのは、先生として珍しいケースのように感じます。
少なくとも僕は、中学高校時代の担任の先生と、プライベートで連絡を取ったことがありません。
中には生徒思いの熱血先生もいましたが、僕にとっては圧が強すぎて、合唱コンクールなどで「絶対優勝するぞ!」みたいなノリが、正直苦手でした。
僕のように感じている生徒も、少なくないはずです。
シミケン先生は良い意味で脱力していて、圧がなく、一緒にいて疲れない、居心地の良い感じなんだと思います。
こだわりを持たない姿勢は、英語学習にも役立つ
シミケン先生が話してくれた「こだわりを持たない」という姿勢は、英語学習で「良い結果を出す確率を上げる要素」として、大事な気がします。
良い結果を出す確率を上げるためには、「行動量」が大事になります。
たとえば、TOEICで自己ベストの点数を取ろうと思った場合、
①年に1回だけ受けて、自己ベストを狙う
②毎月受けて、その中で一番点数が高いスコアを自己ベストにする
のどちらが成功確率が高いかと言えば、②の方でしょう。
英検でも、「今年中に2級合格を目指す」場合は、年に3回の実施(オフラインの場合)すべてに申し込んで、今年中の合格を狙う方が、受かる確率は上がります。
何でもそうですが、「一発でベストな結果を出す」というのは、ムズカしいものです。
人間は、「絶対に失敗できない」という状況に追い込まれると、むしろ実力は出せなくなります。
もう1つ大事な部分は、経験値です。
経験値が上がれば、確率も上がる
TOEICテストを年に1回受ける人と、毎月受けている人とでは、経験値と慣れの度合いが違います。
テスト本番で実力を出せるかどうかは、本番での経験値と慣れも必要なのです。
テスト会場で受ける本番試験では、家で問題集を解いている時とはまったく違う環境と心境になります。
・周りの人達が、「自分より早く次のページをめくる音」を聞いて動揺する。
・会場のスピーカーの位置が微妙で、音が響いて聞き取りづらく、焦る。
・本番独特の緊張感に飲まれて、焦って集中できなくなる。
・問題を解きながら、「あ~ヤバいぞ!こんなところでつまずいているようじゃ、目標点数には届かないぞ!」と心の中に響く声で、モチベーションが落ちる。
などの経験は、本番テストを受けることでしか味わえません。
本番の経験値を増やすことで、こういった状態に慣れていきます。
その結果、不測の事態が起きても、集中力を切らさずに実力を発揮できるようになるのです。
「運」も見逃せない要素
さらに、本番では「運」も関係してきます。
テストの回によって「自分と問題の相性」も変わってくるのです。
特に英検の場合は、相性の傾向が大きいです。
相性が良ければ、スイスイ読めて解けるし、相性が悪ければ、読めない、聞けないで、リズムがガタガタになります。
こればかりはコントロールできません。
だから、チャンスの回数を増やして、確率を上げるのです。
「自分がコントロールできる部分にフォーカスする」
「結果はコントロールできない」
というのは、僕がこれまで読んできたビジネス書や自己啓発書に共通して書いてあったことです。
行動量を増やすためには、「こんな結果が欲しい!」というこだわりを、できるだけ手放していくことが大事になります。
それはきっと、本を書いて出すときにも言えることでしょう。
ミリオンセラー作家のシミケン先生がおっしゃっていた「こだわりを持たない」という言葉は、自分のベストな実力を発揮するために必要なことだと思います。
経験値を増やしながら、本番でリラックスして実力を出す。
そのためにも、「こだわりを持たない」という言葉を念頭にやっていこう!と僕は思いました。
(完)
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