From 師範代Shinya(新村真也)
最近、僕の家の近所のツタヤのレンタルのレジが、完全に「自動化」されました。
自分でマシンの前にDVDを持って行き、画面をタッチしながら支払いをします。
最後に、強力な磁石の付いた台を使って、自分でDVDケースの盗難防止ロックを外してから、袋に入れて持って帰ります。
その間、誰とも会話はありません。
前までレジカウンターにはたくさんの店員さんがいました。でも、今はたったひとりしかいません。
他の人たちは、どこへ行ってしまったんだろう?
そんなことを考えていたら・・・
最近、衝撃的な記事を読みました。
(長い記事だったので、要点をまとめて短くお伝えします)
↓↓↓
10年後食えない仕事
「10年~20年後、約47%の人の仕事がなくなる」オックスフォード大学のオズボーン准教授が、こんな大胆な予測を発表して、大きな話題になりました。今後のテクノロジーの進歩によって、今、世の中にある仕事の中の47%の仕事が自動化されるリスクが高い、という結論が出たのです。そして、人から仕事を奪っていくものには、3つの大きな原因があることがわかりました。①仕事の価値を大きく下げる要因:供給過剰
「買う人」よりも、「売る人」の方が多くなると、売上が下がります。たとえば、デジカメを欲しい人が100人いるとします。デジカメを作って売る人が200人いたら、お客さんの奪い合いになります。すると、価格を安くするしかなくなります。結果的に、デジカメを売っている人の給料は下がります。今まで安定して稼げていた業界でも、時間と共に「供給過剰」の状態になっています。たとえば・・・・公認会計士は、2000年には、16,656人でしたが、2014年には、33,977人と2倍以上に増えています。・税理士は、2005年~2014年の間に、69,243人から74,501人に増加。・社会保険労務士も、10年で26,460人(2005年)から38,878人と、1.46倍に増えています。他にも、数え上げたらキリがありません。美容室や歯科医院も、コンビニよりも多くなり、供給過多に陥っています。②仕事の価値を大きく下げる要因:技術革新
2つ目は技術革新です。インターネットの技術が発達したことで現れたグーグルやヤフー、楽天、アマゾンなど、数々のスター起業が誕生した反面、多くの人から仕事を奪ってしまうことにつながりました。たとえば、昔はみんな写真屋さんにフィルムを現像してもらっていました。でも、デジカメが登場したことにより、フィルムを現像する仕事の需要が激減してしまいました。今後、クルマの自動運転技術とカーナビの精度が発達すれば、タクシー運転手の仕事もなくなっていくでしょう。③仕事の価値を大きく下げる要因:消費者行動の変化
3つ目は、消費者の行動変化です。この消費者の行動の変化で影響を受けているのが小売店です。今は、ネットを使って一番安いお店をすぐに探すことができるようになりました。また、いちいちお店に行かなくても、ネットで注文して、直接メーカーから安く買うことができるようになりました。例をあげると、アマゾンの影響で、お店を構えている書店が2000年から2013年の間に、21,495件あった書店が14,241件にまで減少してしまいました。(13年間で約3分の一がなくなってしまいました。すごいですよね・・・)さらに、ネットで簡単にニュースをチェックできるようになったことで、新聞業界の総売上は2005年から2013年の間に5,198億円の減少。10年弱の間に21.5%の売上がなくなっていることになります・・・
以上が、僕が読んだ衝撃的な記事の内容です。
ここで気になるのは、「英語はどうなのか?」ということです。
英語なんてやってもムダ?
今の英会話スクールなどの広告にはよく、
「転職に備えて、今のうちに英語力を身につけよう!」
とか、
「TOEICの点数をアップして、年収もアップ!」
とか、
「グローバル化する社会では、英語が話せて当たり前になる。」
とかいうフレーズが目に付きます。
でも、さっきのオズボーン准教授の未来予測を考えると・・・
きっと今後、②の「技術革新」によって、「翻訳の自動化」が進むと思います。その流れは間違いありません。
そうなると、今、海外との英語のメールのやりとりで四苦八苦している人も、翻訳機能を使ってカンタンにコミュニケーションが取れるようになるでしょう。(もうすでに、仕事で翻訳ソフトを活用している人はかなり多いようです)
スマホやパソコンでカンタンに翻訳ができるようになれば・・・
「英語くらいできるようになっておけ!」
と部下に毎日ハッパをかけている上司が、5年後~10年後には、
「このレポートを大至急、グーグル翻訳で英語に変換して、先方のアメリカ本社に送っといて。」
なんて言っている日が来るかもしれません。
そんな時代になったら、今、翻訳や同時通訳で生計を立てている人は、翻訳ロボットに仕事を奪われてしまうのでしょうか?
英語なんて勉強しなくても、スマホの翻訳アプリさえあれば、ビジネスでも海外旅行でもまったく困らなくなる日が、近いうちにやってくるのでしょうか?
英語をがんばって身につけることは、未来の人々にとっては意味のない、無駄な努力になるのでしょうか?
もし、英会話スクールを経営している人にこの質問をしたら、
「そんなことないです!翻訳ソフトなんて、間違いだらけだし、使い物になりません。ちゃんと英語習った方がいいですよ!」
と言うでしょう。
僕も英語教育者のひとりです。
そして何より、英語学習者のひとりです。
今までがんばって身につけた、英会話という「技術」が、機械に取って代わられるのは、ちょっとくやしい気持ちです。
今まで彼女との海外旅行では自分が頼られていたのに、彼女がスマホで翻訳してすべてをうまくやってしまったら・・・僕は頼られなくなります。いいとこ見せられなくなります(T_T)
でも同時に、
「もし、技術革新のおかげで英語学習が不要になるなら、それはそれでスゴいことだ!」
とも思います。
学校から英語教育をなくして、もっと他のことに時間を注げるようになれば、子供にとっていい未来になるのかもしれません。
翻訳テクノロジーによって、英語を学ぶ価値は下がるのか?
僕自身がこれまで英語学習に費やしてきた時間や労力、私的な感情はいったん横に置いておいて、中立的な視点で、
「日本人にとって英語学習は必要なくなるのか?」
を考えてみたいと思います。
それを考えるために、まずは今の翻訳ソフトがどのくらいスゴいのか?
使い心地はどうか?
翻訳ソフトを使ってコミュニケーションを取るのはどういう感覚か?
を実際に体験してみることにします。
次回の記事では、今、もっとも注目されている翻訳ソフト、「グーグル翻訳」のアプリの実力を、実験レビューしてみたいと思います。
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