from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※最近読んだ本「結婚滅亡」というタイトルの、「英語学習者目線」でのレビューの続きです。
これまでの人間関係=学校、会社、家族、地域は、「所属するコミュニティー」でした。
1度所属から外れると、人間関係も疎遠になりがちです。
でも、これからは「接続するコミュニティー」という考え方が必要だと、著者の荒川先生は提唱しています。
所属するのではなく、場面に応じてその都度接続するようにつながるコミュニティーのことです。
実は、僕は昔からこのタイプのコミュニティーに魅力を感じていました。
僕が習いごとが好きなのは、以前のブログ記事にも書きました。
「僕が習いごと体験シリーズ」の記事です。
空手、演技、ダンス、カラーコーディネーター資格、英会話、コピーライティング、パートナーシップ(男女の心理学)、などなど、興味があることは常に習い事として学んできました。
実はこの習いごとも、接続するコミュニティーの1つです。
毎週同じ空間に集まって、1つの趣味や勉強に打ち込む仲間とは、ユルくつながっています。
別にその人間関係がないと日常生活が成り立たないわけではありません。
でも、だからこそ、このユルいつながりが楽しく感じるのです。
所属するコミュニティーである仕事の人間関係で悩んでいる時、ダンス仲間の存在が心の救いになりました。
仕事と関係ないからこそ、その仲間と一緒にいる時にはすべてを忘れて目の前のダンス練習に打ち込むことができたのです。
また、一緒にご飯を食べに行ってたわいもない話をすることが、自分にとっては癒やしになりました。
僕はこの「結婚滅亡」の本を読んだ時に、自分が習いごとに何を求めていたのか?何に価値を感じていたのか?がハッキリ分かりました。
僕は習いごとの持つ「接続するコミュニティー」に魅力を感じていたのです。
違う自分に出会える場所
接続するコミュニティーでは、「違う自分になれる」という特徴があります。
たとえば、ダンス仲間は「普段の僕」を知りません。
普段の僕とは、仕事中のキャラだったり、小中学校や高校の頃の僕のキャラです。
ダンス仲間の前では、新しい自分になれるのです。
もし、小中学校の頃の僕を知っている同級生がダンスをしている僕を見たら、「え、おまえそんなキャラだっけ?」となるでしょう。
ジーンズショップでスタッフに驚かれた体験
僕がジーンズショップの副店長だった頃、珍しくスタッフと飲み会に行く機会がありました。
その時にカラオケで熱唱したら、「え~!新村さんてそういうキャラだったですね!」と驚かれました。
あまりのギャップに驚いたらしく、その日から僕は「5時から男」と呼ばれるようになりました。
僕の中では、演技の学校に通っていた時に実技クラスで歌のレッスンを受けていた頃、顔の表情も付けながら全力で熱唱するのが当たり前になっていました。
演技スクールのクラスメイトもみんな同じように表情をつけて熱唱していたので、特に変わったことだとは思っていませんでした。
でも、職場のスタッフが「副店長キャラの僕」しか知らない状態で、演技スクール時代の僕のキャラを見たことで、驚いたのです。
同じように、空手をやっていた頃の仲間が、英会話をやっている僕を見たら、驚くでしょう。
僕はそれぞれのコミュニティーにいる時に、意識せず自然にキャラを変えていたのです。
違う自分に出会える場所が、接続するコミュニティーの特徴なのです。
会社や地域、家族などの「所属するコミュニティ-」と決定的に違うのが、ここです。
新しいことに挑戦しやすいのが、接続するコミュニティー
新しく英会話を習い始めたことを周りに言わない人が多いですが、それは会社の同僚や家族にバレると、
「え?おまえが英会話?ムリでしょ?」
と否定されたり、
「じゃあ、何か英語でしゃべってみ?」
とムチャ振りされたり、笑われたりするからです。
(僕もそれを恐れて、TOEIC735点を取って退職する1ヶ月前まで、英語をやっていることを会社の人たちに内緒にしていました)
所属するコミュニティーには安心感がありますが、自分のキャラが固定されてしまうので、新しい自分に生まれ変わろうとチャレンジする時に、足を引っ張られるデメリットもあるのです。
接続するコミュニティーでは、一貫性は求められません。
英会話スクールに通い始めた瞬間から、そこにいる人たちは「英語学習者キャラ」としてあなたを見てきます。
英会話スクールでクラスメイトから「あなたが英会話なんて、ムリじゃない?」なんて言われることはないでしょう。
だって、みんな同じ目標に向かってガンバっているんですから。
キャラを新しく設定できることで、新しいことに挑戦しやすくなるのが、接続するコミュニティーの魅力です。
この仲間と一緒にいる時は、自分はこういうキャラ。
この仲間とは、こういうキャラ。
というように、違う自分を使い分けることを楽しめます。
人間はどうしても「本当の自分」みたいな言葉に魅力を感じて、いつも同じキャラでいたがりますが、実はそっちの方が息苦しいのです。
人間は社会的な生き物です。
相手によって自分のキャラや態度が変わるのは当然です。
それを悪いことだと考えるのではなく、意図的に自分のキャラを作っていくのです。
人間は、いつからでも違う自分になれます。
年齢は関係ありません。
ちなみに、僕は今自分が毎日受けているオンライン英会話のレッスンは、「世界中に接続するコミュニティーを築くこと」だと感じています。
次回、詳しく解説します。
・・・つづく。
「結婚滅亡」の本はこちら
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From 師範代Shinya(新村真也)
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