from 師範代Shinya
(→前回の続き)
この「3ます英語」は、日本人が英語を話す時に最も通じなくなる原因である「語順」に徹底的に的を絞って身につけるためのテキストです。
日本人にとって最も難易度が高い「主語」を当てはめるエクササイズを行った後に、
②動詞
③目的語(&補語)
と進んでいきます。
動詞のパートでも、日常会話でよく登場する get, take, have などの基本動詞は、ネイティブのイメージを使った解説がされています。
メインの基本イメージ → イメージを視覚化したイラスト → 短い例文
といった流れで、基本動詞のイメージがしっかり身につくようにできています。
動詞のますの解説でも、日本語と英語の違いにフォーカスしているところが面白いです。
たとえば、喫茶店で、「私は紅茶で!」と言う場合。
そのまま直訳して英語にすると、
I am tea.
と言ってしまいがちです。
これだと、「私=お茶」と聞こえるので、ネイティブにとっては、「いや、君は人間でしょ?君は紅茶じゃないよ。」とツッコミたくなるでしょう。
でも、これはけっこうあるあるなのです。
僕も以前、外国人バーで飲み物を注文している初来店の日本人のお客さんが、
I am beer!
と言っているのを何度か聞いたことがあります。
バーテンは外国人ですが、日本人の話す英語に慣れているので、普通に注文を受けていましたが、もし海外のカフェに行って、
「I am tea!」
と言ったら、たぶん「ハ?」みたいなリアクションをもらう確率が高いでしょう。
常連になってくると、バーの外国人マスターから、
「I’ll have beer. だよ。」
と直されるので、だんだん直ってきます。
他にも、「私は虫歯です。」をそのまま英語に直訳すると、
I am a bad tooth.
(私=虫歯)
になってしまいます。
でも、英語では、
I have a bad tooth.
になるのです。
このように、このテキストでは、「日本語直訳あるある間違い」から逆算して解説されているので、とても分かりやすいです。
まずは基本を押さえた後に、徐々にステップをかけながら、時制や助動詞などを加えていく流れになっています。
3ます目の目的語を入れて完成
日本語の「楽しかった!」には、主語がありません。
誰が楽しかったのか?
それを伝えるために、 I が必要なのです。
I enjoyed.
これで完成するかと思いきや、実はもう1つのパーツが必要です。
それが、目的語です。
「何が楽しかったのか?」
まで言わないといけないのです。
I enjoyed it.
まで言って、初めて文章として完成します。
このように、日本語の「楽しかった!」という表現には、2つの要素が欠けているのです。
ふだんから主語と目的語を意識して言う訓練をしていない僕たち日本人が、英語を話す時だけ急に「主語と目的語を意識せよ」と言われても、まずムリでしょう。
僕も英語を学び始めて主語が何とか思いつくようになった後に、今度は目的語をひねり出すのにすごく苦労した経験があります。
日本語と英語は、本当に大きくかけ離れた体系を持つ言語同士なんだと、改めて実感しました。
・・・つづく。
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