From 師範代Shinya(新村真也)
英会話で「言いたいことがなかなか出て来ない」という状態になってしまう理由は、大きく3つあります。
①口からサッと正しい構文が出てくるレベルにまで刷り込まれていない。(瞬間英作文トレーニングが足りない)
②いざ話そうと思った時に、つい難しい構文を使おうとして行き詰まってしまう。
③そもそも英語でこれをどう言えばいいのか?主語をどれからスタートすればいいのか?表現の仕方そものが分からない。
この3つのうち、①は瞬間英作文トレーニングで解決できます。
ただ、②と③に関しては、瞬間英作文トレーニングでは解決できないことがあります。
長年英会話スクールに通っている人でも、話すときには複雑な構文を使って自分の負荷を高くしてしまったり、そもそも何て言えばいいのか分からずに沈黙になってしまう・・・そんな経験を繰り返している人も多くいます。
②と③を解消する方法として、以前「英会話イメージトレース体得法」の本をご紹介しました。
英会話イメージトレース体得法の本では、
「そもそもなぜ日本人は、複雑な構文を使って英文を組み立てようとしてしまうのか?」
「日本語をそのまま英語に変換しようとすると、主語を何にすればいいのか迷うのはなぜか?」
という原因を「日本語と英語の視点の違い」から詳しく解説していました。
日本語の視点
たとえば、
・日本語は「プレイヤー視点」なので、自分から見た視点で敵を倒していくTVゲームを、相手と一緒に横に並んでプレイしているような感覚で話す。
というベースがありました。このベースがあるために、
①相手を画面の中に引き入れるために、先に情景を描く。(例:「昨日ね、学校でね・・・」などの情景描写から言い始める)
②画面の中に身体が映っていない人物(自分と相手)は会話に登場しない。(例:「これ、あげるよ。」←本来は「私はこれをあなたにあげるよ。」)
③画面の中の出来事が自分に向かってくる感覚で描くので、受け身表現が多くなる。(例:「昨日、上司に怒られたんだ。」←~されたという受け身表現)
という特徴がありました。
英語の視点
でも、英語にはこの「プレイヤー視点」がありません。
英語では「真っ白いキャンバスに登場人物から1人ずつ丁寧に描いていく」ような話し方をします。
そして、優先順位は「誰がどうした」から話し始めます。
このベースがあるために、
①情景描写は後回し(例:at school, yesterday などは最後の方に来る)
②登場人物はすべて描く。(例:自分(I)も相手(you)も登場キャラの1人として、文章の中に必ず出てくる)
③受け身表現があまり使われない。(例:「昨日、上司に怒られたんだ。」←英語では「上司が私を怒った、昨日。」という言い方をする。)
という特徴がありました。
そして、この日本語と英語の視点の違いを身につけるために、「イラストを描く」という手法を取っていたのが、「英会話イメージトレース体得法」でした。
より具体的な例をガッツリ伝える本
そして今回ご紹介する本は、「英語と日本語の具体的な言い回しの違い(言い換え方)」の例がガッツリ入っているテキストです。
タイトルは、「会話もメールも英語は3語で伝わります」という本です。
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初版は2016年に出ていて、ベストセラー&ロングセラー本なので、もしかしてあなたも書店や広告などで見かけたことがあるかもしれません。
ちなみに出版社は僕の本と同じダイヤモンド社なので、勝手に親近感を抱いています。
著者は中山裕木子(なかやまゆきこ)先生です。
中山先生は、特許事務所で技術分野(電子、電気、機械)の日英翻訳の仕事をしていたそうです。
その後は独立して技術英語を専門とする翻訳と教育の会社「ユー・イングリッシュ」を設立しました。
特殊でムズカしい特許英語を、できるだけカンタンに表現するための手法を探っている中で、今回の本の中にあるメソッドを開発したそうです。
そんな「技術英語畑」出身の中山先生の書いた本が、「会話もメールも英語は3語で伝わります」なのです。
理系の視点で「超具体例」を豊富に交えながら「日本語と英語の視点の切り変え方」を教えてくれる本です。
・・・つづく。
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