from 師範代Shinya
(→前回の続き)
前回の記事では、日本語でも英語でも、1日の時間の中では「自分が話している時間」よりも、「読んでいる時間」「聞いている時間」の方が長いことをお伝えしました。
しゃべることを職業にしている人でない限りは、おそらく言語を使う時間は「読み」の方が長いでしょう。
そしてもう1つ、内容にも決定的な違いがあります。
それは、「読む内容を書いた相手」と「自分が直に話す相手」との内容の違いです。
・自分が日常的に話す相手 = 友達、家族、会社の人
・自分が日常的に読む内容の書き手 = 著者、ニュース記事ライター、広告ライターなど
という違いがあります。
書いている人は専門家
自分が日常的に読む文章を書いている相手は、「プロの書き手」や「そのジャンルの専門家」なのです。
この点が、日常で話す相手と決定的に違う点です。
友達を相手に話す内容と、プロの書き手が書いた内容では、当然まったく違います。
どちらがの内容が良い or 悪いとかではなく、目的が違ってくるのです。
・友達や家族との会話の目的は、その相手との人間関係を深めたり、おしゃべりを通してガス抜きをすることにあります。
・読む場合の目的は、欲しい情報を専門家から教わることにあります。
ニュース記事であれば、世の中で今何が起こっているのかを、分かりやすく解説してもらいたい。
広告文やレビュー記事であれば、自分が今気になっている商品について、よく知っている人の書いた内容を読んで、買う価値があるかどうかを知りたい。
実用書であれば、自分が知りたい情報を専門家から学びたい。
小説であれば、物語の専門家の書いた文章を読んで感動したい、などです。
つまり、読む内容の方が専門性が高くなります。
著者に会えると感動する
自分の大好きな本の著者と会えたら、感動します。
僕も今まで、気に入った本の著者のセミナーや講演会に何度か参加したことがありますが、毎回、感動していました。
日常では絶対に話す機会のない相手と握手したり、自分の想いを伝えられるのは、嬉しいものです。
特に本の著者は遠い存在に感じることが多いので、自分の目の前にいるというだけで、すごく特別な気分になります。
逆に言えば、「日常生活では絶対に話す機会のない専門家」の著者から手軽に教わることができるのが、本の最大の魅力なのです。
本を読むことは、自分の人生の外側にいる人、日常では絶対に出会えない人から、直に教えを受けるのと同じ効果があります。
そして、洋書を読めるようになると、アクセスできる専門家の数と範囲が、一気に広がります。
洋書を読めるようになると、世界で売れている本の著者の考えを直に知ることができるのです。
日本語翻訳版との違い3点
「でも海外で売れている本は、ほとんどが日本語に翻訳されているんじゃない?別にムリして原書で読まなくても、日本語版を読めばいいじゃん!」
と思われたかもしれません。
僕も最初はそう思っていました。
ただ、実際に自分が洋書を読めるようになり、日本語翻訳版と読み比べるようになって、明らかに違いを感じるようになりました。
その違いとは、次の3点です。
①原書の英語のニュアンスが、日本語では伝わりづらいことがある。(原書を読んでみてビックリ!だいぶ違うニュアンスだなぁと感じる)
②英語を翻訳した本は、どうしても独特で不自然な日本語になりがちで、全体的に読みづらくて頭に入ってこないことがある。(英語だと驚くほどすんなり入ってくることがある)
③洋書を翻訳すると、日本語版はページ数の関係でビックリするぐらい省略されていることが多い。(洋書の原文を読むと、新しい発見が多い)
ということです。
この違いにより、本のメリットである「著者から直に教えを受ける」という部分が、少し弱まってしまう気がするのです。
これは実際に僕自身が感じていることですが、本当に驚くほど本の印象が変わることもあります。
特に最近、このことを強く感じる出来事がありました。
次回は、僕自身の体験談を交えて、上記の3点を詳しくお伝えします。
・・・つづく。
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