From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が子供の頃から夢見ていた「バック転ができるようになりたい!」という願望を叶えた時の体験談のつづきです。
僕はまだ、自分がバック転できたことが信じられませんでした。
さっきまでやっていたことは、「フカフカのマットの上に向かって後ろ飛びする動き」だけです。
その動きを15分ぐらい続けた後に、堅いマットの上で同じ動きをしたら、バック転ができてしまったのです!!
もちろん、オーナーが僕の腰の部分をガッチリつかんでくれているので、後頭部からマットの上に激突することはありません。
逆に、腰を支えてもらっていなければ、恐くて後ろに飛べません!
オーナーが言いました。
オーナー:「カンタンでしょ?」
僕:「え・・・あ、はい!なんだか実感がないので、何が何だか分からない状態ですが・・・」
オーナー:「そりゃ初めてですからね(笑)じゃあ、もう一度やってみましょうか。」
僕:「はい!お願いします。」
またオーナーは僕の腰をガッチリ支えてくれました。
それにしても、真後ろに飛ぶのはメチャクチャ恐いです!
支えてもらっているのが分かってはいるけど、それでも恐いものです。
でも、「中途半端に飛ぶのが一番危ない」というオーナーの言葉を胸に刻み、僕はまた思いきって後ろに全力で飛びました。
また、目の前の景色が一瞬でグルリと回りました!
次の瞬間!!目の前に床が現れました。
両手を伸ばしているので、自動的に床に付きます。
そしてまた両手がフッと床から離れて、両足で着地できました。
2回目ですが、本当に一瞬のできごとで、何が起こったのかよく分かりません。
自力でバック転
オーナーが言いました。
オーナー:「じゃあ、何度か連続でやってみましょうか。連続って言っても、1回ごとでいいですよ。」
僕:「はい!」
また全力で後ろ飛びします。
身体がフワッと浮き上がり、目の前の景色がグルッと回転し、気付いたら着地している状態になりました。
(あぁ、これがバック転をしている人が見える景色なんだな・・・ついに夢が叶った!)
僕は感慨深い気分になりながらも、必死でジャンプを繰り返しました。
オーナー:「はい!もう一度!」
僕:「はいっ!」
グルッ!
オーナー:「はい!もう一度!」
僕:「はいっ!」
グルッ!
この動きを10回ぐらい繰り返した頃、オーナーが言いました。
オーナー:「今、実はだんだん腰の支えをゆるくしていったことに気付きましたか?」
オーナーはニヤニヤしながら言いました。
僕:「え?そうなんですか?」
オーナー:「私は手を添えているだけですよ。実際に飛んでいる時には、私は何も力を入れていません。新村さんが自力で飛んでいるんです。」
僕:「えーーー!!知らなかった!!」
じゃあ試しに、私は手を出さないので、自力で飛んでみてください。
僕:「は・・・はい。」
改めて飛ぼうとすると、恐くて足がすくみます。
さっきまで夢中でやっていたので、恐怖心は薄れていましたが、今改めて自力で飛ぼうと思うと、一気に恐怖心が出てきました。
僕:「・・・恐いです・・・」
オーナー:「じゃあ、軽く支えましょう。さっきみたく、連続で飛んでみてください。」
僕:「分かりました。」
またオーナーの手が僕の腰につきました。
この安心感!!
僕はまた思い切り後ろに飛びました。
もうバック転をしているときの感覚にはだいぶ慣れてきました。
僕は着地したら一呼吸置いて、また次のジャンプをする・・・という動きを何度か繰り返しました。
「はいっ!飛んで!」
グルッ!
「はいっ!飛んで!」
グルッ!
オーナーのリズミカルなかけ声に合わせて、僕は無心にバック転を繰り返しました。
自分で自分の姿が見えないので、ちゃんと飛べているのか?よく分かりません。
でも、一応、ちゃんと着地はできています。
オーナーが言いました。
オーナー:「じゃあこんどは、私の手が新村さんの腰に当たらないギリギリの場所に添えておく状態でやりましょう。感覚はないかもしれないけど、危ない時にはちゃんと支えるんで、安心してください。」
僕:「分かりました!」
オーナーの教え方
「はいっ!飛んで!」
グルッ!
「はいっ!飛んで!」
グルッ!
5~6回ぐらい繰り返した時、オーナーの声が遠くになっていることに気付きました。
あれ?と思ってオーナーを見たら、オーナーは僕から2メートルぐらい離れた位置にいて、両手を後ろに組んでいました。
え??どういうこと??
オーナーがニヤニヤしながら言いました。
オーナー:「実は今、最初の一回だけは手を添えていましたが、2回目以降は手を添えていなかったんですよ。しかも、だんだん離れていきました。気付かなかったでしょ?」
僕:「えー!!そうだったんですか??ってことは、僕は今、完全に自力でバック転をしていたってことですか?」
オーナー:「そう!その通り!」
僕:「な・・・なんてこった・・・」
オーナー:「じゃあ、最後にもう一回、その場でやってみてください。私は一切手を出しません。」
僕:「分かりました!」
オーナーの支えがないと分かった途端、また恐怖心が出てきました。
でも、さっきまで自力で飛んでいたことは間違いありません。
僕は思いきって、後ろに飛びました。
・・・つづく。
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