from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
今回は、さらに細かい改訂ポイントを見ていきます。
まず、左ページの上にチェックボックスが2つ付きました。
今までは、このチェックボックスはありませんでした。
自分が音読で仕上げたページにチェックを入れることで、終わったページを視覚的に見ることができます。
また復習として2周目を回した時には、2つ目のチェックボックスに印を入れることができます。
このように、1ページに細やかな配慮が行き届いているので、ページのスペースがフルに活用されています。
すべてが「学習者目線に立った作り」になっていることが伝わってきます。
熟成を重ねるごとに進化していく速読速聴英単語の中でも、Ver.4はかなり使い勝手が向上していると感じました。
かといって、これまでのVer.3までとは別物になってしまった感じはなく、あくまで「改訂」という雰囲気を保っています。
前作までをやったことがある人でも、まったく違和感なく読めるでしょう。
この辺りのさじ加減が、絶妙に上手いと思います。
ちなみに、僕が大好きな「Picture Dictionary」は残っています。
これは、イラストで英単語を覚えるタイプのページです。
・動物や昆虫、植物の名前
・まつげ、まゆげ、おでこなど、身体のパーツの呼び方
・部屋にある身の回り品の名前
などなど、言えそうで言えない英単語をイラストで覚えることができるページです。
僕がカナダ留学中には、このパートがすごく役立ちました。
これらの英単語は文脈にムリに押し込めるよりも、こうしてイラストで一覧になっている方が調べやすく、覚えやすいです。
以上が紙面上のレイアウトの変更点です。
次に、音声の進化を詳しく見ていきましょう。
ネイティブ音声が進化
今回の大きな変化は、なんと言っても「スマホ対応したこと」でしょう。
ページの上にあるQRコードを読み込むことで、音声を再生することができます。
これが、すごく便利です。
以前のCDタイプだと、トラック番号が多くて扱いが大変でした。
パート1だけで80トラックもあったので、真ん中あたりの番号の音声を聞こうと思ったら、ボタンを押す回数が多くなってしまいます。
でも今回、QRコードに対応したことで、一発で今必要な音声を呼び出すことができます。
この便利さは、使ってみて初めて実感できるでしょう。
さらに、このシステム変更に伴って音声は1ユニットにつき2種類用意されました。
①文章全体を読み上げる音声
②見出し語英単語を1つずつ読み上げる音声
今までは①だけでしたが、②が加わったことで、とても使い勝手が良くなりました。
なぜなら、文章の中で英単語が読み上げられると、音がつながって違うように聞こえるからです。
音のつながり変化
たとえば、「Check it out!」というフレーズが出てきた時には、アメリカ発音では、「チェッケラウ!」と聞こえます。
元の英単語の発音とはかけ離れた発音になってしまうのです。
英単語の発音を覚える時には、この「つながった時の音」と「単体で発音された時の音」の両方を覚えるのがオススメです。
なぜなら、つながった音だけだと、他の文脈で登場した時にどう発音していいか分からなくなってしまうからです。
たとえば、
Check it = チェッケッ
Check out = チェッカウ
Check in = チェッキン
のように、後ろに来る英単語の組み合わせによって発音が変わります。
これが理解できるようになるためには、
Check = チェック
という単体発音を覚えている必要があるのです。
checkは、かなり短い英単語でカタカナ語にもなっているので問題ないと思いますが、これがもしまったく聞いたことがない英単語だった場合は、「単体での発音チェック」は必須です。
そのために、今まで僕は「電子辞書を活用しましょう」とお伝えしてきました。
電子辞書は、英単語を単体発音で聞いて覚えるのに最適なツールだからです。
でも今回、このBasic2400 Ver.4 の音声システムで単体発音のトラックが加わったことで、電子辞書を使う手間が省けました。
もし、従来のCD形式だったら、トラック数が2倍に増えてしまうので、この単体発音は物理的にできなかったでしょう。(確かCDのトラック数には上限があります)
このように音声データが増えても扱いやすくなったことは、このテキストの大きな魅力アップにつながっています。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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