【英語が話せて良かった体験談:子育てのアウトソーシング文化①】

from 師範代Shinya

僕が受けているオンライン英会話のお気に入り先生たちに、「第二子が生まれた」というニュースを伝えて回っています。

この話をすると、みんなそれぞれに自分の子育て体験談や、自分の兄弟姉妹が小さかった頃の体験談など、「赤ちゃんの扱い」に関する話題で盛り上がります。

アメリカ、カナダ、イギリス、南アフリカと、色んな国の人たちに話をすると、それぞれの国の文化が見えてきて、とても面白いです。

たとえば、南アフリカは英語が第一言語ですが、それに加えて各地域に「現地語」が存在するそうです。

この現地語を子どもに教えるかどうか?で、けっこう悩むそうです。

また、夫婦の場合は旦那さんと奥さんの出身地が違う場合、現地語の種類が違うことがあるそうです。(日本語の大阪弁と標準語みたいな違いではなく、もっと違いが大きくて、まったく通じないこともあるらしいです)

そうなると、英語はもちろん、奥さんの現地語と旦那さんの現地語を教えるかどうか?悩むのです。

ちなみに、現地語を話せるメリットは社会的にはあまりなく、文化的な意味合いが強いらしいです。

南アフリカでは学校の授業も仕事もすべて英語で行われているため、もし英語が不完全だと、将来お金を稼ぐ上でとても困ると聞きました。

そういう言語の問題は、日本ではありません。

自分の子どもには、とりあえず日本語だけ教えておけば大丈夫です。

早期教育で英語を教えるかどうかは、あくまでオプション的な立ち位置です。

こういう話を現地の人たちからリアルに聞けるのは、とても面白いです。

すべての文化に共通する悩み

色んな文化があっても、すべてに共通する悩みがあります。

それは、「赤ちゃんの夜泣き」です。

夜に限らず、赤ちゃんはよく泣きます。

明らかにミルクが欲しい時や、おむつ替えが必要な時なら分かるのですが、まったく原因が見当たらない状態で泣くこともよくあるのです。

赤ちゃんの泣き声は強烈です。

あんな小さな身体のどこから、こんなパワーが出てくるのか?と不思議に思うぐらい、大きな声で泣きます。

しかも、スタミナもすさまじく、かなり長時間に渡って泣き続けることもあります。

鳴き声を1日中聞いていると、ノイローゼになるというのも、うなずけます。

また、夜泣きをされると、睡眠時間が確実に削られて、ダメージが蓄積していきます。

寝不足が続くと、精神的にも余裕がなくなっていきます。

この点の悩みは、すべての国の文化に共通してることが分かりました。

ただ、解決策は日本とは少し違う気がしました。

西洋文化の夜泣き対策

僕が聞いた中で、すべての国の人たちが口を揃えて言っていた「夜泣き対策グッズ」が、「Electric Swing」という単語でした。

Swing というのは、前後に揺れる状態なので、公園のブランコという意味で使われることもあります。

今回の意味では、日本語で言うと、「電動ゆりかご」が一番近そうです。

その名の通り、自動でユラユラと前後にゆれ続ける、ゆりかごです。

先生たちの体験によると、これに乗せれば赤子は一発で寝るそうです。

最初の1年ぐらいは、この「Electric Swing」に毎晩助けられたと言っていました。

実際に、英語のショッピングサイトのページをシェアしてもらいましたが、「こんなに種類が多いのか!」と驚くほど、たくさんの「Electric Swing」がありました。

日本にもアマゾンで検索するといくつか出てきますが、西洋ほど種類が多くなく、知名度も低い気がします。

日本文化の中では、赤ちゃんは常に親がだっこしたり、手間ひまかけて、手作業で世話するもの、という認識が強い気がします。

僕がネットで検索した限りでは、日本文化的には「ラクしようとする親はダメ親」みたいな風潮があるような気がします。

「粉ミルクじゃなくて、母乳で育てなきゃダメ」的な神話があったり。

ベビーシッターに頼んで親が息抜きに外出したら、「子どもがかわいそう」的なリアクションを取られたり。

「苦労している人は偉い」「ラクしている人はダメ」という価値観は、仕事と似ている部分がある気がします。

日本企業では成果に関係なく「残業している人は偉い」という風潮があるからです。

もちろん、そうではない職場もあると思いますが、少なくとも僕が働く経験をしてきた会社(バイト経験も含めると6社)では、残業している人が偉い文化がありました。

これは、「効率化」や「仕事とプライベートの分離」を重視する西洋文化には見られない傾向です。

その傾向は、子育てにも影響しています。

子育てのアウトソーシング文化

西洋文化では、赤ちゃんは生まれた時から別室に寝かせるのが一般的です。

また、親たちは定期的にベビーシッターに預けて、夫婦でデートしたりすることで、子どもが生まれた後にもロマンス気分を保つ工夫をしています。

こういった部分は、日本文化には見られない習慣です。

日本に比べると、「子育てをアウトソーシングすることに対する抵抗」が少ないのが特徴だと思いました。

粉ミルクも、授乳作業の一部をアウトソーシングする考え方です。

ベビーシッターも、子どもの世話をアウトソーシングしています。

その一環として、「Electric Swing」が普及しているのかもしれません。

親が赤子をだっこして寝かしつける一連の作業を、電動マシンにやらせてアウトソーシングしているのです。

賛否両論あるとは思いますが、僕はこういった、西洋の合理的な考え方がけっこう好きです。

何でも自分でやろうとする考え方は、時に自分を追い詰めてしまうことがあります。

自分の心に余裕がないと、子どもにツラく当たってしまうのが人間のサガです。

「手を抜ける場所は、抜く。ムリしない。仕事と同じように、子育ても効率化を工夫して、自分がストレスをためすぎないようにすることが、子どもを守ることにつながる」

という西洋文化の考え方の方が、僕の性格に合っていると感じました。

そこで僕は、さっそくこの「Electric Swing」を導入してみることに決めました。

 

・・・つづく

 

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