【僕が最近読んで衝撃を受けた本:叱る依存が止まらない⑪】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)
 

自分で自分にダメだしする=叱ることで、脳が自動的に「防衛モード」に入ります。

防衛モードは、目の前に起こっている危機から脱出して「生命を維持すること」が最大の目的です。

そのため、命を守ること以外の機能は低下してしまいます。

記憶力を低下させ、知的活動を鈍られる効果が出てしまうのです。

ダメ出しすることほど、学びに逆効果なことはないんですね。

その反対に、脳が「冒険モード」に入っている時には、脳は知性を発揮して、記憶力が増し、学びの効果が最大化されることが分かりました。

さらにもう1つ、大事な要素があります。

それは、「逆境に強くなる」ことです。

これはまた別の本(タイトル:子どもを呪う言葉・救う言葉)に書いてあったのですが、脳が冒険モードに入っている時には、「粘り強さ」が増すそうです。(その本の中では「冒険モード」という表記ではありませんでしたが、説明を読んだら、同じ状態だと気づきました)

失敗して落ち込んだ後、そこから回復して再挑戦する力のことを、心理学では「resilience (レジリエンス)」と呼びます。

レジリエンスがあれば、プレッシャーを感じたり、スランプ(伸び悩み時期)を経験している時にも、持てる最大限のパフォーマンスを発揮し続けることができます。

一流のスポーツ選手は、みんなこのレジリエンスを持っているそうです。

英語学習でもレジリエンスは必要

レジリエンスは、英語学習でも絶対に必要です。

同じ時間の長さで勉強していても、一定のペースで伸びるわけではありません。

必ず停滞期がやって来るし、一時的に英語力が下がったように感じる時期があります。

TOEICなどの資格試験を定期的に受けると、点数が上下するのが普通です。

目標の点数をクリアして、「よし!次はさらに上を狙うぞ!」と意気込んで次を受けたら、前回より下がってしまった・・・なんてことは、ざらにあります。

そこで意気消沈して、英語から離れてしまう人も多いです。

もちろん、一時的に痛みを癒やすための休憩なら良いのですが、完全に英語から離れてしまうのは、もったいなさすぎます。

レジリエンスが強ければ、「そんなこともあるさ!よし!ここで仕切り直しだ!今回の結果を、次にどう生かせるか?」と考えることができるようになります。

英語力は、「積み上げ式」で手に入るものです。結果に振り回されずに、淡々と英語学習を積み上げることができれば、いつかは必ず目標とする英語力を手に入れることができるのです。

そのために必要なレジリエンスは、脳が「冒険モード」に入ってないと使えません。

「もう!何やってんだ!私!!」

「こんなんじゃダメだ!自分はやはり、実力がないんだろうか?」

などと自分を責めている時には、防衛モードが発動しています。

すると、冒険モードは使えなくなってしまうのです。

もちろん人間ですから、期待する結果が出なければ「落ち込まない」のはムリだと思います。

ヘコむ期間は必要です。でも、それがあまりに長引かないようにすることも、大事だということです。

自分を叱ることは、百害あって一利なし

以上まとめると、自分で自分を叱ることで得られる効果は、

①脳の記憶力が低下して、知的活動を鈍らせる

②逆境から立ち直る力が弱くなる

③新しい挑戦ができなくなる

という三重苦です。

客観的に見て、英語学習者にとってのメリットはないでしょう。

一方で、叱るという行為は、僕たち人間の本能に埋め込まれています。

そのため、気を抜くとつい、やってしまうのです。

本能は依存性が強いため、叱り始めると、止まらなくなります。

「叱る依存」は、脳の仕組みとして埋め込まれているので、誰にでも起こる現象なのです。

僕も、ふと気づくと心の中で自分を厳しく責めてしまったり、娘が言うことを聞かない時に腹を立てて、キツい言葉で叱ってしまいます。

でも、この本を読んでからは、「あっ!また叱ってしまった!これは本能だ!放っておくと、依存症になるぞ!」という心の声が聞こえるようになりました。

「叱る依存だ!」という声が聞こえると、それだけで冷静になれます。

娘を叱り始めている時に気づくと、

「これは誰のために叱っているんだ?自分が快楽を得るために叱っていないだろうか?自分の問題から目をそらすために、娘を叱っているんじゃないか?」

という考えが浮かんでくるようになりました。

また、「自分で自分を叱る声」が心の中で聞こえてきた時にも、

「あ-、これは本能だから、仕方ないな。1つだけ言えることは、自分で自分を叱っても、記憶力が低下して、知的活動領域が鈍るんだよなぁ~これって、超非効率だよなぁ~」

と考えられるようになりました。

すると、「自分責めループ」からすぐに抜けることができるようになったのです。

まだ始めたばかりですが、確かに記憶力が上がっている感じがします。

毎日の英語学習で思い出せる英単語やフレーズが増えている感じがするのです。

この本に書いてあることは、知って損することは絶対ないと思うので、もし気になったらぜひ、読んでみてください。

知っているのと知らないのとでは、大違いだと思います。

(完)

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From  師範代Shinya(新村真也)

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