From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダに3ヶ月間留学してから帰国後の、日本での体験談です)
(→前回のつづき)
前回までは、留学から帰ってきてからのTOEICテストと英検準1級を取るところまでをメインでお話ししましたが、実際には同時並行で就職活動をしていました。
TOEICは、2ヶ月前に申し込まなければならないし、結果が出るのは受験日の約1ヶ月後です。
英検も、申し込んでから受けるまでに同じように時間がかかります。また、英検の場合は2次試験まであります。
全部の結果が出るまで待っていたら、半年近くかかってしまいます。
僕にとっては、TOEICや英検の結果が出るまで就活を待っているのでは、遅すぎました。
就活するに当たって、僕は留学前に取ったTOEIC735点に加えて、もうひとつ、「今の英語力」を証明するものが必要でした。
そこで僕が受けたのは、CASEC(キャセック)という名前のテストでした。
CASECは超便利なオンラインテスト
前からCASECの存在は知っていましたが、受けるのは初めてでした。
CASECというのは、英検協会が作っているオンラインの英語テストです。
パソコンを使ったテストなので、24時間いつでも受けられます。
しかも、テストを受け終わったら結果が10秒くらいで返ってくるので、めちゃくちゃ便利です!
まさに今の僕の状況にピッタリでした。
CASECって何の略?
ちなみに、CASECは何の略かと言うと、
Computerised(コンピューター化された)
Assessment(評価の)
System (システム)
(for)
English(英語の)
Commnunication(コミュニケーション)
です。
イメージそのままって感じですね。
公的な英語力の証明になる
CASECは、1,000点満点の英語テストです。
英検やTOEICほど有名ではないので、
「僕はCASECで800点取りました!」
とか言っても、あまりピンと来ません。
そこで、CASECには「スコア換算表」という便利な仕組みがあります。
テストを受けて出てきた結果を、
「TOEIC換算では○○点」
「英検換算では○○級」
という風に、日本で有名な公的英語テストに当てはめて英語力を表してくれるのです。
この換算システムのおかげで、企業の人事担当者にも英語力が分かりやすく伝わります。
当時から先進的な企業が、CASECを「公式な英語試験」として認めて、人事考課の対象にし始めていました。
時間がかからない
さらに、CASECのいいところは、試験時間が長くかからないことです。
たとえば、TOEICテストは、リスニングが100問+リーディングが100問あります。
試験時間はトータル2時間です。
会場に行って、受付をして、待ち時間まで含めると、ほぼ半日がかりです。
英検も同じような感じで、かなり時間がかかります。
でも、CASECは問題数が少ないのが特徴です。
①ボキャブラリー
②表現力
③リスニング力(ざっくり大意)
④リスニング力(細かい聞き取り)
の4セクションをすべて足しても、たったの60問しかありません。
なので、試験時間は30分~40分くらいで終わります。
しかも試験会場に出かける必要はなく、自宅で受けられるので、かなりの時間とエネルギーの節約になります!
なぜ、そんなことが可能なのか?
なぜ、CASECは問題数が少ないのでしょうか?
それには理由があります。
英検もTOEICも、紙の上のテストです。
すべてのレベルの英語学習者を、同じ内容のテスト問題でジャッジしようとすると、どうしても問題数は多くなります。
特に、TOEICテストではその傾向が大きいです。
200点以下の初級者向け問題×○○問
500点前後の中級者向け問題×○○問
700点前後の中上級者向け問題×○○問
860点前後の上級者向け問題×○○問
みたいに、すべての問題を1冊のテスト問題に詰め込んであるので、問題数は多くなるし、回答時間も長くかかります。
それに引き替え、CASECはオンラインテストです。
オンラインテストの強みは、
「問題の難易度を変化させられる」
ことです。
たとえば、こんな感じです。
①まず、最初の方で初級者向け問題を出す。
②正解した人には、次に1ランクレベルが上の問題を出す。
③それにまた正解したら、また次に1ランク上の問題を出す。
④そこで不正解なら、またレベルを1ランク下げた問題を出す。
という感じで、受験者の正答率に応じて、出す問題を次々と変化させていくことができます。
だから、受験者は自分に合わないレベルの問題を解くことに時間をかける必要はないのです。
これが、オンラインテストのCASECの強みです。
僕はさっそく、このCASECを受けてみました。
次回は、その時の結果と体験談をお伝えします。
・・・つづく。
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