from 師範代Shinya
前回までの記事では、改訂ポイント5つのうち、
①すべてのユニットがニュース記事の切り抜きになった
②英文記事の70%を新しい記事に更新
③音声がCDからデータダウンロード形式に変更
という3点についてお伝えしました。
今日からは、さらに細かい部分を見ていきましょう。
④見出し語の選定レベルが少し変わった
見出し語とは、英文の中でハイライトされている重要単語のことです。
「この記事を読む上で、これだけは覚えておこう!」というコンセプトで選定されています。
見出し語は赤文字が使われていて、目立つようになっています。
見出し語を辞書で引く必要がないように、英文の下の欄にまとめて解説が載っています。
日本語訳、品詞、短い例文の中での使い方など、見出し語のイメージをつかむのに役立つ作りになっているのです。
この見出し語の選定レベルが、新しい ver.6では少し変わりました。
速読速聴英単語シリーズの英単語の選定は、世界基準のCEFR(セファール)をベースにしています。
CEFRは全部で6段階にレベルが分かれていて、それぞれ下から、
A1,A2,B1,B2,C1,C2
となっています。
一番下のA1が初心者レベル、一番上のC2がネイティブレベルです。
・英検は全部で8段階レベル(新設の準2級プラスも入れて)
・TOEICは10点~990点
という細かい目盛りで刻まれているのに対して、CEFRは6段階なので、目盛りとしてはけっこう粗めです。
そして、全体的にレベルが高めです。
初心者のA1レベルでも、英検で換算すると3級~準2級です。
これは、中学3年分の英文法や英単語を使いこなせる力にプラスして、高校で習う英単語や文法も入ってきます。
中学英語だけでも、日常会話はかなりいけるレベルなので、CEFRのA1レベルがいかに高いかが分かります。
CEFRのレベルはめちゃくちゃ高い
ちなみに、国内の英語系試験で最難関の英検1級をCEFRレベル換算すると、B2~C1となっています。
つまり、「CEFRで最上級のC2レベルに達するには、英検1級のボキャでも足りない」ということです。
さすが国際基準!
ヨーロッパ系の、母国語が英語に近い人達も一緒に使う基準がCEFRなので、どうしても全体的なレベルが高くなるのでしょう。
このCEFRを基準に、Core1900の英単語レベルがどこにあるかと言うと、前作の ver.5 では、英単語レベルの表記が
「CEFR(セファール)B2レベルを中心に選定」
となっていました。
かなり高いことが分かると思います。
対して今回の ver.6 では、「B1~B2レベルをレベルを中心に選定」と書かれています。
つまり、少し対象範囲を下に広げと解釈できます。
これは、良いことだと思います。
初めてのニュース英語へのハードル下げる工夫
あまりにムズカしい英文だと、読む気が失せてしまいます。
特に、英語ニュースを読むのが初めての方なら、なおさらです。
最初は、ハードルをだきるだけ下げるに越したことはありません。
その点で、見出し語の選定レベルをB1に広げたことは、英語学習者にとってはありがたいポイントだと思います。
⑤イメージをふくらませやすい工夫
次の改訂ポイントは、「ハードルを下げる」という点でつながっています。
前作のver.5までは、文字だけでしたが、今回の ver.6 では、記事の内容に合わせた「イメージ写真やイラスト」をつけているのです。
たとえば、「アメリカの異人種間結婚」の話の記事なら、白人男性と黒人女性が隣り合っている写真が載っています。
「電気自動車のワイヤレス充電」の記事なら、自動車がワイヤレス充電しているところのイラストが載っています。
これにより、読みながら内容にイメージをふくらませやすくなっているのです。
すべての記事に写真やイラストが付いているわけではありませんが、新しい概念の話や、海外文化を理解していないとイメージがわかないようなトピックの記事には、写真やイラストが付いているのは理解度を上げて、ハードルを下げてくれます。
(※今回のレビュー記事は、出版社のZ会からサンプル本の提供を受けて書いています)
・・・つづく。
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