from 師範代Shinya
前回までの記事で、今回の ver.6 の改訂ポイントを詳しくお伝えしました。
中でも特に大きいと感じたのが、
・音声CDが、ついにデータダウンロード形式になったこと
・後半の短文パートがなくなって、全部のユニットがニュース記事になったこと
の2つです。
音声データは、使い勝手の部分に大きな影響を及ぼします。
特に、abceed や mikan などのアプリで音を再生できるのは、すごく便利です。
また、すべてのユニットが記事の切り抜きになったのも、とても嬉しいポイントです。
やはり、Core1900の魅力は「リアルな生の英語ニュースが読める!聞ける!」という快感を味わえることです。
それまで英会話にしか興味がなかった僕でも、Core1900を入り口にして、ニュース英語の世界に入っていくことができました。
「自分にも読めるぞ!分かるぞ!スゴい!」
という実感を味わえたのです。
この自信は、生の英語ニュースの切り抜きを読むことでしか得られません。
その点で、すべてのユニットがニュース英語の記事になったのは、嬉しいポイントです。
もしあなたが、前作の ver.5 をやっていたとしても、ver.6 の記事を存分に楽しめるでしょう。
スラッシュ&直訳は復活せず
ちなみに、今回の改訂で気になっていた人も多いであろう「スラッシュ&直訳」は、復活しませんでした。
2世代前の ver.4 では、英文の訳が2種類付いていました。
①直訳
②意訳
の2つです。
直訳は、その名の通り英語の語順のまま、ブロックごとに訳していきます。
たとえば英文には、意味のカタマリごとにスラッシュが入っています。
Eight-year-olds engage in philosophical debate / several times a month / at their elementary school / in Springfield, Massachusetts. //
この英文に対して、日本語訳が2種類あるのです。
↓↓↓
①直訳(読み下し訳)
8歳の子どもたちが哲学の討論に参加する/ひと月に数回/彼らの小学校で/マサチューセッツ州スプリングフィールドにある(彼らの小学校で)。//
②通常訳(意訳)
マサチューセッツ州スプリングフィールドの小学校では、8歳の子どもたちが月に何回か、哲学的計論に参加している。
という感じになっています。
上記の通り、英文にも意味のカタマリごとにスラッシュが入っているので、文章がどこで切れるのか、初心者にも分かりやすくなっているのです。
賛成派 VS 反対派
僕自身は、このスラッシュと読み下し訳にだいぶ助けられました。
長文のどこに意味の区切りがあるのか、当時の僕にはまったく分からなかったからです。
でも、他の読者のレビューの中には、「スラッシュがジャマで読みにくい」という声もけっこうたくさんあり、スラッシュ&直訳の賛成派と反対派の2つは、同じぐらいの数にビシッと分かれたそうです。
もちろん、ページ数が許すならば、本文も2種類用意して、
①スラッシュあり版の英文
②スラッシュなし版の英文
のどちらかを読者が自分で選んで読めるようにするのがベストでしょう。
両方やると分厚くなる
でも残念ながら、それはスペースの関係上、ムズカしいと思われます。
両方の英文を載せたら、全ユニットが確実に1ページずつ増えます。
すると、テキストのページ数が確実に100ページ以上(裏表合わせたら200ページ以上)増えてしまうことになるでしょう。
日本では、分厚い本はあまり売れません。
持ち運びも重くて大変になります。
おそらく、今のCore1900のページ数と厚さが、売れる本としての限界値だと思われます。
読者すべての要望を聞き入れることはできないので、ver.5 では苦渋の決断で、スラッシュ&直訳は廃止になったようです。
そして、ver.6 でも、そのスタイルが引き継がれています。
ちなみに今、 ver.6 を見慣れた後に ver.4 を見返してみると、ver.4 は日本語訳が2種類あることで文字がビッシリ詰まって見えます。
ver.6 の方がレイアウトがスッキリ見えて、読みやすい気がします。
何を重視するかにもよりますが、まずはページから感じる威圧感をなくして、軽やかに英文を読む習慣を付けるためには、今のデザインが最適なのかもしれません。
・・・つづく。
(※今回のレビュー記事は、出版社のZ会からサンプル本の提供を受けて書いています)
p.s.
Core1900 ver.6の発刊を記念して、新宿紀伊國屋本店でイベントが開催されます!
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終了後にサイン会もあります。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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