【僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編35】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
 
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
 
 
いよいよ、夏祭りの発表会の当日になりました。
 
 
僕とクラスメイトのY君は、この日のために2人で振りの練習を積んできました。
 
 
ダンス大会優勝チームのTETSUOのスーパーマリオダンスを、完全コピーしたのです。
 
 
完全コピーと言っても、オリジナルのTETSUOは3人チームで、僕らは2人なので、どうしても振りを変えなければならない部分はありました。
 
 
そこだけは、Y君と2人であれこれディスカッションしながら振りを作ったので、僕らのオリジナル部分も入っています。
 
 
これまで相当な量を練習してきましたが、やはり人前に出るとなると、緊張感が違いました。
 
 
 

夏祭りの会場

 
夏祭り会場は、僕の地元ではそこそこ大きな「三嶋大社の祭り」でした。
 
 
三島駅前から三嶋大社までの長い道路が、すべて歩行者天国になる、かなり大規模な祭りです。
 
 
僕はこの夏祭りには、子供の頃からの思い出がたくさん詰まっています。
 
 
子供の頃は、金魚すくいや、「水に浸けると2~3日かけて何倍にも大きくなるゴム人形」を買うのが楽しみでした。
 
 
馴染みのある祭りなだけに、催し物会場に自分が出ることが信じられませんでした。
 
 
会場は、三島駅前の最も人が多く出入りする広いエリアの真ん中あたりでした。
 
 
祭りの運営本部のテントがいくつも設置されていて、たくさんのちょうちんで飾られた背の高い山車がドーン!と置いてあります。
 
 
おそらく夜になると、この山車の周りに人が集まって盆踊りをするようでした。(今まであまり盆踊りを見に行ったことがなかったので、予想ですが)
 
 
 
昼間はその盆踊りスペースが空いているので、僕らのようなダンススクールの生徒たちの発表の場として無料解放しているようでした。
 
 
とはいえ、別に何か舞台のようなものがあるわけではなく、コンクリートむき出しのエリアです。
 
 
しかも、真夏の炎天下で、何も遮るものがありません。
 
 
10代~20代前半の若者でも、気をつけないと熱中症になるほどの、灼熱地獄でした。
 
 
そのため、発表会としてエントリーしているダンススクールは、僕らだけでした。
 
 
おそらく、他のジャンルのダンス(ジャズやバレエなど)は、この会場で踊ることはムリでしょう。
 
 
僕らのダンススクールでも、HIPHOPクラス以外に色んなジャンルのダンスクラスがありました。
 
 
でも、このイベントには誰もエントリーしていませんでした。
 
 
真夏のコンクリート上では、スニーカーとダボダボ服を着て踊るストリートダンスがよく似合います。
 
 
他のダンサーがいないので、僕らHIPHOPチームはこの広い会場を、夕方6時まで使い放題!ということでした。
 
 
 

可愛いキッズクラスのメンバー

 
僕らのHIPHOPクラスでは、小学生までのキッズクラスと、中高生以上クラスの2つに分かれていました。
 
 
僕はここで始めて、キッズクラスの生徒達と顔を合わせました。
 
 
いつもキッズクラスのレッスンは早い時間にやっているので、スクールで顔を合わせることはありませんでした。
 
 
キッズクラスのメンバーは、よちよち歩きレベルの小さな子から、小学校3~4年生ぐらいの年齢層がメインでした。
 
 
思った以上に人数が多くて、トータル15人ぐらいでした。
 
 
僕ら中高生以上クラスの出場者もトータル15人ぐらいなので、合わせると30人近い、けっこうなボリュームでした。
 
 
お祭りの会場本部の人達が、テントの1つを開けてくれて、僕らの待機スペースを用意してくれました。
 
 
日陰に入れるだけでも、だいぶ涼しく感じます。
 
 
僕らは全員、テントの下に集まりました。
 
 
キッズたちはとにかく小さくて、元気にチョコチョコ動き回って可愛い子達でした。
 
 
HIPHOPから感じられる「ちょっと不良っぽい雰囲気」とは対極にある、無邪気さを感じました。
 
 

世代を超えた一体感

 
子供達はみんな「人前で踊れるチャンスが楽しくて仕方ない!」といった雰囲気が伝わってきました。
 
 
そしてそれは、僕ら大人チームも同じでした。
 
 
世代を超えて、同じ趣味を持つ者同士が集まった時の独特の一体感を感じました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 
 

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