From 師範代Shinya(新村真也)
前回の記事では、僕が英語の発音スキルを磨くのに「ダンス」の経験が役立ったエピソードをご紹介しました。
今回は、英語学習者向けの「リズム感」を養うトレーニング方法をお伝えします。
英語はリズムの言語
英語は日本語と違って、言葉自体にリズムがあります。強く発音する場所、弱く発音する場所のメリハリがしっかりしていて、流れるように音がつながっていきます。
この英語独特のリズムをコピーするには、ある程度の「リズム感」が必要です。
そして、リズム感は「養う」ものです。生まれつき持っているとか、持っていないとかいうジャンルではありません。
もちろん、人によって上達のスピードに差はあります。それはどんなジャンルでも同じです。でも、基本的にはリズム感は誰でも身につけられます。
リズム感は、算数の九九のように、「後から訓練で身につけるもの」なのです。
リズム感を養う方法はカンタン!
リズム感を養う方法は、実はカンタンです。「ダンス」と聞くと、経験のない人にとってはなんとなく敷居が高く感じます。
動きやすい服装に着替えて、靴をスニーカーにはきかえて、しっかりストレッチして身体をあっためてから練習に入って、終わったらまたストレッチしてクールダウンして・・・
なんて考えてたら、ものすごく大変なイメージですよね。
新しいことを始めるときに、「最初からガッツリ本格的にやろうとする」ことは、挫折につながりやすくなります。
僕ら英語学習者が「英語のリズム感を養う」ためにするトレーニングは、もっと気楽なものです。
英語学習の息抜き時間を利用する
僕がオススメするのは、「英語学習の休憩時間を利用する」方法です。
人間の集中力は30分以上もちません。なので、20~30分ごとに休憩を入れて、そこでリズム感を養うトレーニングをするのです。
こうすれば、リズム感トレーニングだけのために時間を割く必要はなく、英語トレーニングの中に組み込まれるので、毎日の日課として習慣づけしやすくなります。
リズム感トレーニング方法
では、やり方をお伝えします。
①まず自分の好きな音楽をかけます。アパートなどで大きな音が出せない場合は、イヤホンを使います。
②その音に合わせて、机の上を指でトントンと軽く叩きます。音に合わせて、「1、2、3、4・・・」と数えながら、叩いていきます。
③ポイントは、音に身を任せて気持ちよく自分の身体を動かすことです。完璧にやろうとしたり、できない自分を責めてはいけません。
あくまで、脳が「快」の状態を保つようにします。疲れたらやめます。
たったこれだけで、あなたのリズム感はグングンとアップしていきます。
信じられないかもしれませんが、リズム感を養うだけが目的なら、身体を大きく使う必要はありません。
ほんの一部でも動かしていればいいのです。準備運動は必要ありません。着替える必要もありません。
リズム感を養うトレーニングは、動画の方がわかりやすいので、こちらをご覧ください。
↓
バリエーション
机をトントン叩くだけでなく、どんな方法でもリズム感を養うことができます。たとえば、
・手拍子する。
・身体全体をゆらす。
・首を振る。
といった動きも良いです。これらは上半身だけの動きなので、クルマの運転中にも気軽にできます。
外を歩いている時は、イヤホンで音楽を聞きながらリズムに合わせてテンポよく歩いてみてください。これはけっこう気持ちいいです。
音選びのコツ
音楽のジャンルは、基本的には何でもOKです。ただ、バラードと演歌だけはNGです。
歌詞は入っていてもいなくてもOKです。リズム感を養うのが目的なので、日本語の歌でも問題ありません。
とにかく、聞いていて自分が気持ちよくなる曲を選ぶのがコツです。
上半身を動かすときには速いテンポの曲がオススメです。歩くときなど、下半身を使うときには遅めのテンポの曲が合います。
慣れないうちは、ゆっくりめのテンポの曲から始めて、だんだん速くしていくのもいいと思います。
オススメの曲
使う曲の選択肢は無限なので、どれを選んでも問題ありませんが、参考までに僕が今まで自分のトレーニングに使ってきて、初心者にピッタリだと感じる3つのジャンルの代表曲をご紹介します。
音楽ジャンル:R&B
「リズム&ブルース」の略で、R&Bと書きます。文字通り、しっとりしながらもリズム感のある曲なので、音に合わせて動きやすいです。散歩にピッタリだと思います。
R&Bを日本に持ち込んだ先駆け的存在は、宇多田ヒカルさんです。僕が好きな曲は、宇多田さんのデビュー曲の「Automatic」です。
↓
音楽ジャンル:テクノ
シンセサイザーを使った現代的な音のクラブミュージックです。踊るために生まれたジャンルなので、ビートが強くてノリがよく、リズムを取りやすいのが特徴です。
僕が好きなのは、ちょっと前に爆発的な人気になった、お笑いのオリエンタルラジオの「パーフェクト・ヒューマン」です。
↓
同じような雰囲気の曲で、世界的に流行した韓国人アーティストPSY(サイ)さんのこの曲も、リズムを取りやすいです。
↓
↓
音楽ジャンル:ニュージャック・スウィング
1980年代に世界で爆発的に流行したジャンルです。「MCハマー」や「ボビー・ブラウン」といったスターが生まれました。
ジャンルとしてはちょっと古いですが、音がハッキリしていてシンプルで、スピードも遅すぎず速すぎずで、リズムが取りやすいのが良いところです。
リズム取りトレーニングの初心者にピッタリなジャンルだと思います。僕が好きな曲は、これです。
↓
↓
この曲は、僕がダンスを始めたばかりの頃によく聞きながらリズム取りの練習に使っていました。
以上、リズム感トレーニング初心者向けの曲をご紹介しました。
※ちなみに、動画の中で僕が使っている曲は、「スーパーマリオ・コンパクト・ディスコ」というアルバムに収録されている曲です。
↓
↓
この曲は、昔TRFのサムさんが主宰していたダンス番組、「RAVE2001」の出場者の中の人気グループ、「TETSUO」がパフォーマンスで使っていた曲です。
今回は、いつでもどこでもできるリズム感養成トレーニング方法をお伝えしました。
実は、リズム感トレーニングは、上半身だけでなく足のステップを取り入れるといい運動になって一石二鳥です。
次回は、「スーツを着たままでもできちゃうカンタンステップ」をご紹介します。
—————————————
※「たった2時間で英語耳になる!ライブ体験セミナー」はこちら
—————————————
From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
P.S.
※このブログに「読者登録」をしていただくと、最新記事をメールで受け取ることができるようになります。登録はこちらをクリック
コメントを残す