from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※先日アニメ「鬼滅の刃」の最新シリーズの最終回を見た体験から学んだことの続きです。
日本語は世界的に見れば、超マイナーな言語です。
日本国内でしか通用しないし、さらに学習者泣かせの要素がたくさんあります。
・文字はひらがな、カタカナ、漢字と3種類も覚えなきゃならない
・日本語の発音は、英語圏の人たちにとってはムズカしい
・日本語では「私」「あなた」などの言葉が存在しているものの、実際の会話ではよく省かれる。主語と目的語を言わずにコミュニケーションを取る言語は、世界的にも珍しい。
・空気や文脈を読みながら、相手の言いたいことを察する能力が求められる。「一を聞いて十を知る」の精神が必要。
というように、日本語は外国人にとって、とても学ぶハードルが高い言語だと思います。
にも関わらず、日本語は人気です。
世界196カ国中、142カ国で400万人近い人たちが日本語を学んでいる理由は何でしょうか?
よく言われるのは、日本はマンガ、アニメ、ゲームなどのエンタメ産業が発達していることです。
実際に、日本に移住してくる外国人で、アニメオタクの人たちは多い印象です。(僕の個人的な体験では、特に外国人女性は、けっこうアニメオタク率高めです)
でも、正直僕は今まで、「それだけが日本の魅力なの?エンタメだけじゃ、しょせん趣味の範囲を超えないでしょ。」と軽く見ていました。
でも最近、ネットフリックスで海外のアニメなども見れるようになってきて、日本と外国のアニメを見比べるうちに、気付きました。
「やっぱ日本のアニメって、スゴいんだな・・・想像以上だった。」
と。
別に海外のアニメのクオリティーが低いとは思いません。
ただ、日本のアニメが発達しすぎて、他の国が追いつけないレベルになっている気がするのです。
アニメを面白くさせる5つの要素
アニメを面白く感じさせる要素は、大きく5つあると僕は思います。
①ストーリー
②絵の描写力
③声優の演技力
④BGM
⑤オープニングやエンディングのテーマソング
これらが組み合わさって、アニメの面白さを決めていると感じます。
そして、この5つのレベルが、日本の場合はめちゃくちゃ高いのです。
これはおそらく、長年積み重ねてきた歴史があるからだと思います。
①アニメは、原作のマンガを元にして作られることが多いですが、マンガ作品の数は、世界で日本が一番多いそうです。
競争率が高く、目の肥えた日本人にウケて人気になるマンガは、当然ストーリーのクオリティーが高くなります。
先がカンタンに読めるストーリーだと、なかなかヒットしません。
読者をあっと言わせる予想外の展開の連続で、飽きさせない仕掛けが必要です。
ストーリーの練り方が、日本は一番発達しているようです。
②絵の描写力も、日本には長年積み重ねてきたスキルがあって、とてもキレイな作画になっています。
③声優という職業も、今の日本では社会的なステータスを得ているように感じます。声優に憧れて勉強する若者が増えれば、実力者も増えていくのは当然の流れです。
BGMやテーマソングも、日本ではプロの中でも有名な作曲家や歌手が作ることが多いです。
僕はこれまで、上記のようなことは当たり前だと思っていました。
でも、海外基準で見ると、それは決して当たり前ではないと気付いたのです。
海外の英語吹き替え版を見た時の衝撃
僕は以前、有名なアニメの海外向け英語吹き替え版を見たことがあります。(作品名は忘れました)
そしたら、英語版の声優さんがあまりに雰囲気に合わなくて、驚きました。
原作のアニメと比べて、全然イメージが変わってしまっていたのです。
これは、よく逆パターンでも起こることだと思います。
ハリウッド映画を字幕版で見るのと、日本語吹き替え版で見るのとは全然違う印象になってしまうことがあるのと同じです。
しかもアニメの場合は、映画の2時間と違って、30分ぐらいのストーリーが何十本も続いていることがあります。
キャラクターの声やしゃべり方に違和感を感じたまま、ずっと見続けるのは大変です。
だから、海外の人たちは日本のアニメの英語吹き替え版を見たがらないのです。
では、字幕版はどうか?というと、実は字幕版はほとんど存在しないらしいのです。
その理由は、英語と日本語の大きな違いにありました。
・・・つづく。
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