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(前回のつづき)

カナダ人のネイティブの先生を飲みに誘うことを決めた僕は、思い切って、レッスン後に、声をかけてみました。

事前に辞書で調べて仕込んでおいたフレーズを使い、勢いよく言ってみました。

「Let’s go for a drink together!」

ものすごい直球の誘い方でした。
でも彼からは、元気のいい返事が返ってきました。

「Sure! Sounds great!」

おっ!やったぞ!
いけたぞー!よし!

その後は、つたないやりとりで曜日と時間を決めました。しかし・・・約束をした喜びもつかの間、家に帰った僕は、だんだん不安になってきました・・・

レッスン前のロビーでの、わずか10分の会話でさえギクシャクしてる状態なのに、サシで飲みに行ったら、どうなるんだろう?

そもそも僕は、彼とマンツーマンで10分以上話した経験がありません。

どうなるんだろう?
15分もたたずに会話が尽きて、撃沈するのでは?

とりあえず誘ってしまったものの、来週の金曜までに何とか対策を練らなければなりません・・・

 

助けを借りる

そこで、クラスメイトにも声をかけてみることにしました。

「きっと、自分と同じように、ネイティブの先生と飲みに行ってみたいと密かに思っている人は実は多いはずだ!」

しかし!僕の誘いは、ことごとく断られました!
みんな、すごく自信がなさそうに言うのです。

「えー!この英語力じゃあ、まだ早いですよ!」

「もっと練習して英語力をつけてからにします。」

「えーっと、その日はちょっと・・・」

ぬぬ・・・やはり、時期が早すぎたか?

そのとき、ひとりの女性生徒が教室からロビーに出てきて、近くを通りかかりました。

「あっ!!」

その女性は、ちょっと前に、その英会話スクール主催の飲み会で隣になった人でした。

たしか、カナダに留学経験があって、僕とほぼ同じ時期にここに通い始めたにも関わらず、僕よりもずっと上のクラスにいると言っていました。

彼女なら、きっとペラペラなはずだ!

さっそくロビーで声をかけ、事情を話して、「助っ人として来て欲しい!」とお願いしたら、快くOKしてくれました。そして、同じクラスにいる男性でしゃべれる人も誘ってくれることになりました。

ふぅ~よかった!

 

 居酒屋決戦!

そして、その日はやってきました!

僕は、そのペラペラな仲間が2人もついている、という安心感から、ワクワクする気持ちで居酒屋に向かいました。

そして、居酒屋で「ネイティブVS日本人3人(うち、僕だけ初心者)」という図式で、会話が始まりました。
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僕以外のふたりは英語上級者です。
きっと、ハイレベルな攻防戦が繰り広げられるに違いありません!

英会話スクールでは、クラスはレベル別に分けられているので、ふだんは日本人の上級者の英語を聞く機会はありません。

僕は、自分がみんなの会話にどのくらいついていけるのか?という好奇心いっぱいで聞いていました・・・

 

 対照的なふたり

同じレベルのクラスにいる2人の日本人の話す英語には、驚くほどの違いがありました!

女性の話す英語は、僕でも理解できるものが多くありました。僕がスクールで習ったフレーズも何度か出てきました。

しかし!男性(日本人)の話す英語は、ほとんど聞き取れないのです。

もちろん、ネイティブの先生はどちらの話にもふつうに答えていす。しかし、僕の耳には、ふたりの会話はまったく違って聞こえました。

これは、今思い返せば、「トピックの違い」だったと思います。

女性は、日常の身の回りのことや自分の海外留学の経験を話していたのに対し、男性の方は、自分の仕事の専門分野のことばかりを話しているようでした。

そのため、おそらく彼がふだん仕事で使っているであろう「難しい単語」が聞き取れないのです・・・

どうやら、女性の方も知らない単語がたくさん出ているらしく、最初は僕のヘルプでたまに通訳してくれていましたが、途中からあきらめた様子でした。

ネイティブの先生は、たまに僕に対しても話題を振って、会話に入れるようにしてくれました。

僕も途中で入れそうなところはなんとか食い込んでみましたが、比率としては2:8くらいで、あとの2人の方がたくさん話していました。

いやー!スゲー!!やっぱ、上のクラスにいる人は違うなぁー!こんなにしゃべれて、超カッコいい!

と、僕のモチベーションはアップしました!

居酒屋には、トータル2時間半くらいたと思います。お開きになる頃には、僕の集中力は切れて、もう後半は彼らの英語をまったく聞けなくなっていました・・・

そして、このとき、おぼろげながらに感じました。

「本当にネイティブの英語のシャワーを浴びていれば、だんだん聞き取れるようになったり、いつの間にかしゃべれるようになるのかな?」

「今日みたく、ほとんど手も足も出せずに終わる状況を何度も繰り返したところで、うまくなる気がしないんだけど・・・実際、どうなんだろう?」

 

しかし、このときの僕は、まだ

「英語を習うなら、やっぱりネイティブ!」

と信じていました。

そして、

「ネイティブと2時間も話した自分、スゲー!」

と、自分を褒めていました。(本当は、横にいた2人に8割以上助けられていましったが・・・)

とにかく、この日は僕にとって、ものすごく刺激を受けた一日になりました。

・・・つづく。

 

 英語ペラペラって、どういう状況?

僕は、この時の経験から、ひとつのヒントを得ました。それは、「ペラペラの定義」です。

一緒にいた女性と男性で、話題に大きな違いがありましたが、僕の目から見て、ふたりとも「ペラペラ」でした。

しかし、女性の方は割と日常的な単語を使って話していて、初心者の僕にも理解できるものがけっこうありました。話のトピックは、主に自分がカナダに留学していた頃の経験でした。

一方で、男性の方は専門用語ばかりで、僕はほとんど理解できませんでした。

この場合、

「男性の方が難しい単語を使っていたから、彼の方がペラペラで、英語力が高い。」

という式は成り立つのでしょうか?

実は、飲み会が終わったあとに、僕が、

「あんな風にしゃべれるようになりたい!」

と思ったのは、女性の方でした。

女性の方は、すでに僕の知っている単語やフレーズを「使いこなして」いたのです。

「あ、このフレーズは、ここで使うのか!へぇ~!」

といった、目からウロコの連続でした。

そして、彼女は自分の得意分野(カナダ留学の話題)に相手を引き込むことで、自分の聞き取りやすい英語を相手にしゃべらせているようにも見えました。これは、コミュニケーション力です。発音もキレイでした。

 

 英語は何でも聞き取れる&話せる?

「英会話」とひとくちに言っても、ピンキリです。

僕は英検1級を取ってから、よく初心者の人たちからこんなことを言われるようになりました。

「映画を字幕ナシで全部理解できるんですよね?」

「ネイティブと、どんな話題でも話せるんですよね?」

「言いたいことが英語でポンポン口から出てくるんですよね?」

しかし・・・僕の答えは「NO!」です(笑)

映画は、ジャンルによっては、まったく聞き取れません。僕は「ハリーポッター」はまったくお手上げです。10%も理解できません。

でも、こないだ久しぶりに「マトリックス」を見たら、90%くらいは聞き取れました。

ネイティブと話せる話題には、かなりの偏りがあります。恋愛&結婚やビジネスに関しての話題は、込み入った内容でも理解できるし、自分でもポンポン話せます。

でも、理系の話題にはまったくついていけません。全然聞けなくなるし、話そうとしても単語が出てきません。

僕はマジックが大好きで何年もやっているので、海外のマジックのレクチャーDVDは、どれも字幕なしで90%以上理解できます。

でも、音楽番組を見てもまったく聞き取れません。

これは、英語力とはあまり関係ありません。
自分の「趣味&興味」と、今ある下地の知識の違いです。日本語で語れる分野は、英語でも語れるし、聞き取れます。

日本語だって、興味のない分野の話題になると、ちんぷんかんぷんになった経験、ありませんか?

 

マニアックなトーク

たとえば、男同士だと学生の頃によくあったのが、「ゲームの話題」です。

そのゲームをプレイしたことがないと、その話題にはまったくついていけません。

 

「○○の村で○○の剣を手に入れるには、○○を倒したあとに、○○の塔にいる右から3番目の老人に話しかければ、○○の鍵をありかを教えてもらえるからさ・・・」

この、「○○」の部分は、僕は単語として知らないので、母国語でも理解できないし、話にもついていけません・・・

きっと、今の僕が10年前に戻って、あの時の3人での居酒屋トークに混ざったとしても・・・

きっとあの男性の英語は今の僕でも聞き取れないし、話の内容も理解できないでしょう。

僕が目指すところは、

「英語を完璧にして、どんな話題でもネイティブと対等に渡り合えるようになること」

ではありません。

僕にとって大事なのは、

「英語を使って、どんな風に人生を豊かにするか」

です。

あなたは英語を使って、自分が何をしているシーンが頭に浮かんできますか?

あなたは、英語を使って、どんな人と、どんな話題で語り合いたいですか?

あなたが豊かさを感じるのは、どんな時でしょうか?

 

From  Shinya
(英語の達人養成ジム 師範代)

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P.S.
もし、あなたが居酒屋でネイティブと盛り上がりたいなら、この「対ネイティブ用秘密兵器」が大きな助けになるでしょう。