from 師範代Shinya
英検は、学生に人気の英語資格ですが、大人にもオススメできます。
僕は自分の体験談から、「大人こそ英検!」と思っています。
なぜなら、英検はレベル別に問題が分かれているからです。
中学英語を一通り勉強したら、3級。
高校英語を一通り勉強したら、準2級。
大学受験レベルの英語を勉強したら、2級。
大学受験レベルを超えて、さらに上を目指したい人には、準1級。
マニアックな英文も読めるようになって頂点を極めたい人は、1級。
というように、自分の立ち位置によって級を選ぶことができます。
この「問題レベルの範囲を選べる」のが良いのです。
よく英検と比較されるテストのTOEICは、受験者全員が同じ問題を受けます。
出題形式は違いますが、英語レベルで言えば、3級~準1級レベルの問題が混じっているような感覚です。
そのため、初心者にとってTOEIC受験は、ツラい体験になりがちです。
僕が最初にTOEICを受けた時には、300点台でした。(990点満点)
この時には、自分のあまりの「できなさ加減」にヘコんで、英語学習から完全に離れそうになりました。
だから僕は、最初は英検にトライすることをオススメしています。
「できた実感」を味わいながら、少しずつステップアップしていく感覚を味わえるのは、英検ならではの醍醐味です。
TOEICに挑戦するのは、英検で2級以上の英語力を手に入れてからでも遅くありません。
その方が「できた実感」を味わえるので、TOEICも楽しめると思います。
さらに英検は、受かった時に合格証が送られてくるのも良いポイントです。
大人になってから賞状をもらえると、なんだか達成感があって嬉しいものです。
英検には対策が必要
一方で、英検に合格するためには、対策が必要です。
いくら自分の英語力がその級のレベルを上回っていたとしても、まったくの無策で受けて一発合格するのは、かなり難しいです。
なぜかと言うと、英検の出題形式は独特だからです。
まず、受験した級に合格するためには、
①筆記試験に合格
②面接試験に合格
という2段階が必要です。
たとえ①の筆記試験で満点を取っても、②の面接試験で合格点に達しなければ、受かりません。
「マークシートで正解を選ぶのは得意だけど、英語を話すのは超苦手・・・」
という状態では、受かることはできないのです。
また、筆記試験も単に「正解の選択肢を選べばいい問題」だけではありません。
特に対策が必要なのは「作文パート」
お題を出されて、それについて自分の意見を英語で書く「作文パート」があります。
この時に、自由気ままに英作文しても、合格点に達しないことが多いです。
受かるためには、英文プレゼンの基本の「型」に沿って書いていく必要があるのです。
そこで僕は、英検を受ける時にかなり対策をしました。
僕の英検の受験歴
僕が大人になってから初めて英検を受けたのは、30才の時でした。
2級=30才
準1級=31才
1級=34才
という流れです。
1級の筆記試験だけは1度落ちましたが、それ以外はストレートで合格できました。
その秘訣は、やはり「事前に対策を練ったこと」です。
自分の英語力だけに頼っていたら、何度か挑戦しなければ受からなかったでしょう。
特に力を入れたのは、「作文パート」でした。
なぜなら、作文パートは配点が高いからです。
作文で良い点が取れれば、他のパートで落とした文をカバーできると考えました。
僕の英作文対策
僕が英作文対策で最初にやったのは、
「自分の意見を出す練習」でした。
英検の作文問題では、そもそも「日本語ですら考えたことがないような社会問題」について振られるからです。
僕はそれまで外国人バーで英会話を繰り返してきた経験から、「自分がスムーズに英語で話せる時の条件」が分かっていました。
「英語力(ボキャ&文法)が高ければ、英会話もスムーズにできる」
と考えがちですが、実は違います。
英語力以外にも、
①話し相手との性格の相性
②話し相手の英語発音のクセ
③何を話すか?
の3つが大きく影響すると気付いたのです。
特に、3つ目の「何を話すか?」がすごく大事です。
トピックが自分の得意分野なら、話し相手の発音が聞き取りづらくても、だいたい何を言っているのか予測がつきます。
でも、トピックについていけなければ、相手の言っていることも理解できないし、こちらの意見を聞かれても何もコメントできないのです。
僕は、実戦の英会話の中で、このもどかしさを何度も感じてきました。
だから、英検の作文問題も、「まず、トピックに関して日本語で語れなければ、英語になんてできない」と直感しました。
そこで、まずは日本語で意見を出す練習をしました。
英検の問題を見て、即興で自分の意見を考えて日本語でしゃべる練習をしたのです。
最初のうちはまったく意見が出てきませんでしたが、だんだん慣れてくるに従って、短時間で思いつくようになりました。
また、あえて同じトピックで「自分の意見とは反対の意見」も言ってみるようにしました。
「もし、これに反対する人がいたら、どういうロジックで話してくるだろうか?」と想像しながら話す練習をしたのです。
実はこの、「賛成と反対の両方の意見を言う」という練習は、英語圏の国では小学校の授業から行われているそうです。
この訓練によって、自分の意見とは反対の人たちの思考を疑似体験できるので、バランスの取れたものの見方ができるようになると言われています。
その結果、自分とは違う意見を持つ人と出会っても、うろたえずに自分の意見を冷静に主張するメンタルが養われるのです。
日本ではこういう教育が行われていないので、自分と違う意見を持つ人に出会うと脅威を感じて、相手を個人攻撃してしまいがちです。
「そんなこと言うなんて、おまえはバカか!」みたいに、子供のケンカっぽいやりとりになってしまうのです。
僕はこの英検面接練習を、「自分がバランスの取れたものの見方ができるようになる訓練」だと思うようにしました。
そしたら、自分と反対の意見を言うのが楽しくなってきました。
「そんなの、あり得ないでしょ?」
と言いたくなるようなトピックについて、あえて賛成の立場を取って意見を考えるのが楽しくなってきたのです。
この「思考練習」は、後に外国人と深く会話するのにすごく役立ちました。今でも役立っています。
思考練習の次に僕がやった英検対策は、「プレゼンの型」を身に付けることでした。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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