from 師範代Shinya
(→前回の続き)
初めてのMRI検査が終わりました。
僕は待合室に戻って、ドキドキしながら呼ばれるのを待ちました。
待ち時間は5分程度で、すぐに呼ばれました。
予約を入れて受けているので、きっと待ち時間は少なくて済むのでしょう。
診察室に入ると、DUOマニアの先生が今日もにこやかに迎えてくれました。
先生:「では、まずは軽く診断してみましょう。」
そう言うと、先生は僕に色んな指示を出してきました。
・目を閉じて、まっすぐ立ちながら、ふらつかずにいられるか?
・片足を上げた状態で、安定していられるかチェック
・先生が手に持った懐中電灯の光を目で追う
など、他にも色んなテストをしました。
僕:(へぇ~!こうやって脳の機能の異常を見付けるのか!)
僕は初めての脳神経外科の診察だったので、とても新鮮に感じました。
中でも、僕の関心をひときわ引いたのが、先生から手渡された小さなガジェットでした。
本当に手のひらに収まるるぐらいのサイズ感で、スマホを3分の1ぐらいにした感じの平たいガジェットです。
スマホと同じように、面積の大部分が液晶画面で、両サイドに金属パーツが付いていました。
右側には、金属の丸い小さな部分があって、そこに親指を置きながら、指ではさみます。
左側には、側面に金属パーツがあって、そこに左手の平をぴったり付けます。
しばらくすると、画面にグラフが表示されました。
リアルタイムで、心電図のようなグラフがピコピコと表示されています。
画面の右下には、小さなピンクのハートマークがあって、おそらく心臓を表していると思うのですが、なんとも可愛らしいです。
どうやら、僕の脈、もしくは心拍数などを測っているようです。
こんなに小さなガジェットで、こんなに手軽に自分の健康状態をチェックできるとは!!
僕はこの、小さな医療ガジェットにすっかり魅了されてしいました。
(これ、欲しい!!)
僕の心の中の声が、そう叫びました。
でも、買ったところでそんなに使い道はなさそうです。
それに、今はスマートウォッチでこういった健康チェックができる時代です。
そう考えたら、この小さなガジェットも、そんなに珍しいものではないのかもしれません。
初めて見るMRI画像
一通りテストをした後、先生がMRIの画像をパソコン上に映し出しました。
僕はあまり事前に下調べをしてこなかったのですが、医療ドラマなどで見かける白黒の脳の写真が映っていました。
見ても、良いのか悪いのか、まったく分かりません。
そこで先生が、異常がある場合の写真と、今回の写真を見比べながら、分かりやすく説明してくれました。
全部で4種類の写真を撮ってもらったのですが、1つ1つ見ていくと、すごいリアルで驚きました。
上から見た図は、目玉もハッキリ映っていて、自分の目がどう埋め込まれているのかがよく分かりました。
「これが自分の頭の中の構造なのか!」
と、不思議な気分になりました。
脳内を通っている血管も、すべて360度の角度からリアルに見ることができ、スゴい技術だと思いました。
診断結果は、「まったく問題なし」ということが分かり、ホッとひと安心しました。
最後のDUOトーク
検査結果が良くて気分が軽くなった僕は、最後に先生にDUOトークをもう1度しかけてみました。
僕:「先生がDUOのテキストをやったのは、何年前ですか?」
先生:「あれは2000年だったから・・・もう24年ぐらい前だと思いますよ。」
(これは後から確認して分かったのですが、2000年はちょうどDUO3.0の初版が出た年です。先生はちょうど世に出たばかりのDUO3.0を使ったことになります。これもまたレアな体験ですね)
僕:「そんなに前の英単語を、今でも覚えているんですか!スゴいですね!!」
先生:「いえいえ、覚えたけど全然使えませんでしたよ。」
僕:「え?そうなんですか?DUOの例文はけっこう実戦的だと思うんですけど。」
先生:「私はアメリカの大学で研究したんですが、話す相手が実験用のラットばかりでね。人間相手に話す時間がすごく少なかったんですよ。」
僕:「そうなんですか(笑)」
先生:「留学期間が終わって、レンタカー屋さんに車を返しに行ったら、受付のおばちゃんの話す英語がまったく聞き取れなくて、ヘコみましたね(笑)俺、ぜんぜん英語が身になってないじゃん!って思って。」
僕:「そうでしたか!(笑)そういう場面の英会話の方が、聞き取りは難しいですよね。」
そんな会話をした後に、病院を後にしました。
今回、初めてのMRI検査は、まさかの「DUOトークに始まり、DUOトークに終わる」という、予想外の展開になりました。
それにしても、全国にDUOマニアはいるもんだ!
と驚きました。
DUO3.0は、高学歴なお医者さんから、僕のような高卒の人まで、幅広い層の人たちに読まれている、本当に偉大な英語テキストなんだ!と、改めて思いました。
(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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