from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※真のリスニング力を養うための「英語への耳の感度UP」専用テキストのレビューの続きです。
リスニングで推測しながら聞くクセがついてしまっている人は、
「この話の流れなら、きっとこういうことを言っているに違いない」
ということを考えながら、リスニングしています。
すると、考えることに頭を使ってしまい、リスニング自体にはあまり集中できなくなる、ということが起こります。
でも、このテキストでは「推測を封じられた状態」でリスニング練習を行います。
このテキストに収録されている英文は、TOEICのパート1&2です。
TOEICパート1&2の英文は、とても短いです。
読み上げ時間は2~3秒程度。
この長さだと、「文脈に頼ってリスニングする」ことができません。
純粋に音だけに頼る必要があります。
TOEICに興味がない人でも日常会話に役立つ英文
また、TOEICに興味がない人でも、パート1&2の英文は楽しみながら学べて、英会話で役立ちます。
パート1&2の英文は、日常的な表現です。
たとえばパート1の場合、写真に映っている情景を英語で描写した音声を聞きます。
写真=男性が公園の中で、犬を散歩させている風景
英文=A man is walking the dog.
という感じです。
実際のTOEICはあくまでテストなので、あえて写真とは違う描写をした英文(でも、それっぽく聞こえる英文)を他に3本入れてきて、受験者を混乱させます。
受験者は、トータル4本の英文を聞いて、その中から正しいと思う選択肢をマークシートに記入するのです。
パート1でよく使われる構文は、
①現在進行形のing (人の動作)
②There is (are) ~ 場所(人やモノの位置を描写)
③○○ is (are) 場所(人やモノの位置を描写)
の3パターンです。
これらは、日常会話でもよく使いますよね。
TOEICに興味がない人でも、覚えれば英会話で役立ちます。
パート2の英文も実用的
パート2の問題は、写真も何もなく、ただ2人の人の「1往復分の会話の英文」を聞いて、正しい選択肢を選ぶだけです。たとえば、
Aさん:昨日、仕事の後に映画を見に行ったんだよね?
Bさん:いや、ちょっと疲れちゃってさ。(行かなかった)
みたいなカジュアルな会話がメインです。
英語にすると、
Aさん:You went to to the movie after work yesterday didn’t you?
Bさん:No, I was too tired.
最初にAさんの質問文が流れて、Bさんの答えの英文は、3パターンの中から正解を選びます。
Bさんは Yes か No かを言わずに、
I was too tired.
だけ言うこともあるので、すごく短いです。
さらに、「Last week.」みたいにたったひと言で答えることもあるので、英文の読み上げ時間は、パート1と同じか、もっと短いこともあります。
1文あたり、だいたい1~3秒程度です。
実際の英会話で交わされるやりとりが出てくるので、僕は個人的にはパート2実戦的で好きです。
文脈に頼れない中で、耳だけに頼る
このように、パート1もパート2も英文が短いため、文脈には頼れません。
「推測聞き」がしづらく、純粋に耳だけに頼るしかないのです。
特にパート2は写真すらないので、本当に耳だけに頼る必要があります。
僕の周りにいるTOEIC満点ホルダーの方々が口を揃えて、「パート2が一番ムズカしい。ちょっと気を抜くと、聞き逃してミスしてしまう」と行っている理由は、ここにあります。
逆に言うと、真のリスニング力を磨くためには、このパート1&2が一番使いやすい素材なのです。
練習しがいのある英文
・TOEICに興味がない人にとっても、日常英会話のリスニング練習になる。
・TOEICを受けている人にとっては、リスニングのスコアアップにつながる。
そう考えると、この英文の素材選びは絶妙だな!と感じます。
パート1&2の素材を使ってリスニング練習して耳への感度を高めれば、日常会話のスキルもTOEICスコアも、両方アップさせることができるからです。
このテキストを使って細かい音まで聞き取れるようになれば、それまでTOEICなどの試験に興味がなかった人でも、「試しに受けてみようかな」と思うようになるかもしれません。
リスニングアップを通じて、新しい可能性が開ける本なのです。
・・・つづく。
今回紹介した「イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策 Part1 & 2」
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From 師範代Shinya(新村真也)
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