From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
ボイストレーナーの毛利大介さんのプチセミナーで、毛利さん自身の地声(Before)と、訓練後のコントロールした声(After)を聞いた僕は、一気に引き込まれてしまいました。
毛利さん自身が自分の声にコンプレックスを抱いていたからこそ、それを克服するために「声の科学」を深く研究しました。
そして今は、こうしてメソッドを体系化して人に教えられるようになったのです。
毛利さんのストーリーを聞きながら僕は、
「人はコンプレックスを克服した時、それがライフワークなる」
という言葉を思い出しました。
「モテ声」は作れる
毛利さんによると、人が聞いて「良い声だな」と感じる声には特徴があって、男女でも違うそうです。
何パターンかの女性の声を男性に聞かせて、「好みの女性の声はどれですか?」と聞くと、色々な答えが返ってきます。
一方、同じように何パターンかの男性の声を女性に聞かせて、「好みの男性の声はどれですか?」と聞くと、ほとんどの女性が同じ声質を選ぶそうです。
男性は声の好みにバリエーションがあり、女性は声の好みが決まっています。
つまり、男性にとっての「女性にモテる声」のパターンは決まっているのです。
それを発見した毛利さんは、「女性に対して自信のない男性を、モテ声に変身させることで自信をつけさせる」というユニークなプログラムを開発しました。
声の種類4パターン
毛利さんによると、声のパターンには、大きく4つあります。
息が多い or 息が少ない
胸に響かせる or 鼻に響かせる
です。どう組み合わせるか?によって、声の印象は大きく変わります。
・息が少ない声は、良く通るハキハキした声になります。1対多数のプレゼンなどで有効です。
・息が多い声は、耳元でささやくような、相手を引き込む声になります。1対1で話す時などに有効です。
・胸に響かせると、どっしりと落ち着いた雰囲気を出せます。
・鼻に響かせると、声を張らなくても遠くまで良く通る声になります。
電車内アナウンスの独特の声の理由
よく、電車内アナウンスの声は独特の響きがありますよね。
「なんでこんなしゃべり方になってしまうんだろう?」
と思うくらい、鼻にかかったような声を出します。
毛利さんの理論によると、実はあの電車の声は、とても理にかなった声の出し方だそうです。
鼻に響かせながら声を出すと、少ないエネルギーでよく通る声になります。
車掌さんは、ほぼ1日中アナウンスしながら声を出しています。
毎回全力で声を出していては、喉がもちません。
でも、ざわついている電車内で次の駅名がきちんと聞き取れるぐらいの声で話さなければなりません。
そこで、あんな感じで鼻に響かせる声を出せば、少ないエネルギーでボソボソしゃべっても、ザワつく電車内で通る声になるのです。
洋服屋の店員さんも同じ
僕はこれを聞いた時、もう一つの謎が解けました。
それは、「洋服屋の店員さん」の声です。
マルイなどの洋服屋さんに行くと、よく店員さんたちが、
「いらっしゃいませ~」
「どうぞご利用くださいませ~」
というようなセリフをひっきりなしに発しています。
そのセリフを言うときに、「いったいどこから声を出しているの?」と思うぐらい、不思議な声のトーンでしゃべっている人がけっこういるのです。
特に女性店員さんは、声のギャップが大きく感じます。
1対1の接客で話す時は普通の女性の声なのに、僕と話した後に店内全体に向かって、
「いらっしゃいませ~」
「どうぞご利用くださいませ~」
という時の声の雰囲気が、さっきとは別人のように全然違っていて、驚いたことが何度かありました。
今思い返せば、あれは「鼻に響かせる声を使うことで、エネルギー消費を抑えつつ、ザワつく店内でもよく聞こえるようにしている」のだと思います。
マルイの店員さんも、電車内アナウンスの車掌さんも、この「鼻に響かせる声の理論」を知識として知っているわけではないかもしれません。
でも、みんなきっと先輩達のマネをした結果、そうなっているんだと思います。
職場の中で長年培われてきた「先人達の知恵」が受け継がれた結果、「鼻に響かせる声」を使う車掌さんや店員さんが増えたのではないか?
というのが、僕の推測です。
次回は、男性なら気になる「女性にモテる声の特徴と出し方」をお伝えします。
・・・つづく。
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