From 師範代Shinya（新村真也）
（→前回のつづき）
ある日、僕は知り合いに誘われてあるセミナーに行きました。内容は詳しく分かっていなかったのですが、どうやら自己啓発系のセミナーのようでした。
「どうやったら、自分の夢を叶えられるのか？」
「どうやって経済的な豊かさを手に入れるのか？」
といったジャンルのセミナーでした。僕はこの手のセミナーは大好きなので、講師のこともよく知らないまま、あまり深く考えずに参加しました。
そして、そこで初めて、不思議な体験をしました。
僕のホームポジションは、「①ポジティブ自立」です。なので、明るく前向きな雰囲気のセミナーが大好きです。
ふだんの自分の発言も、明るくポジティブ系の内容が多いと思います。
なので、この手のセミナーを開く講師と自分は、相性がいいと思っていました。
ところが・・・
僕が急に冷めたとき
セミナーに登場した講師は、「超」がつくほどの「①ポジティブ自立」でした！
司会の人の紹介が終わると、ものすごい勢いでホワイトボードの前に登場し、ものすごく大きな声で話し出しました。
発言内容は、とにかくポジティブ！ポジティブ！！ポジティブ！！！
「みなさん、大きな夢、持ってますかー？」
「大丈夫！その気になれば何でもやればできる！」
といった感じの体育会系のノリです。
会場の中には、その講師の人の熱心なファンや、毎度おなじみの受講生がいるらしく、たまに内輪ネタで大きな笑いを取って、とても盛り上がっていました。
その時僕は、不思議な体験をしました。
スーッと気持ちが冷めていったのです！完全に自分が置いていかれてる気持ちになりました。
最初このセミナー会場に来る前までは、僕の気持ちはとても盛り上がっていました。
それなのに、その超ポジティブなセミナー講師の「超熱い話」を聞いているうちに、なぜか僕は元気がなくなっていきました。
ネガティブ要素はどこにもないのに・・・
講師の人は、一言もネガティブな言葉を発していませんでした。とにかく、すべてを「肯定しまくり」です。
ふつうに考えれば、このセミナーの中にネガティブになる要素はありません。
でも、僕の気持ちはなぜか、冷めていったのです。冷めるどころか、落ち込みました。
「自分は、この人のようにいつも前向きにはなれない・・・」
「自分には、夢を叶えることもできない気がする・・・」
という気持ちになってしまったのです！！
これは自分でも不思議でした。
正反対のメッセージ
講師は、「大丈夫！やれば必ずできる！」というメッセージを何度も熱く発信しているにも関わらず、僕の頭の中には、「いや、自分には無理だ・・・」という正反対の声が聞こえてきたのです。
このときは、自分の中で何が起きているのかまったく分かりませんでした。でも、今思い返せばこれは、自分が「反対側へ飛ばされていた」状態だとわかります。
講師の人は、「超」がつくほどの「①ポジティブ自立」でした。
僕もふだんは同じ「①ポジティブ自立」のポジションですが、この講師の人と向かい合うことで、自分のポジションを奪われて、反対側（③ネガティブ依存）へ飛ばされてしまったのです！！
このように、同じホームポジションを持つ者同士が会話した場合、エネルギーの強い方が自分のホームポジションをキープし、もう一人は反対側へ飛ばされるのです！
逆パターンもある
ちなみに、これは逆パターンも起こります。たとえば、彼女にフラれてものすごく落ち込んでくよくよしている男性を見たら、周りの男友達は肩をたたいて励ましたり、
「大丈夫！女なんて星の数ほどいるさ！」
とかいったポジティブな言葉をかけたりします。これは、「③ネガティブ依存」が強くなっている人が、周りの人たちを反対側（①ポジティブ自立）に飛ばしている状態です。
この心の動きは、「人間関係の力学」と呼ばれていて、まったく同じことが「恋人の間」、「夫婦の間」、「家族の間」、「友人の間」、「同僚の間」、「上司と部下の間」でも、日々起こっています。
そしてもちろん、同じことが「英語の先生と生徒の間」でも起こります。
次回は、僕自身の体験を踏まえて、この「人間関係の力学」が英語学習にどう影響するのか？をお話しします。
P.S.
この「４つの性格」の考え方は、本田健さんの「人間関係のマトリックス」をベースにしています。「人間関係のマトリックス」についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの本をぜひお読みください。
この「４つの性格」の考え方は、本田健さんの「人間関係のマトリックス」をベースにしています。「人間関係のマトリックス」についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの本をぜひお読みください。
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「ユダヤ人大富豪の教え３」
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From 師範代Shinya（新村真也）
（英語の達人養成ジム 師範代）
P.P.S.
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