from 師範代Shinya
(→前回の続き)
・海外旅行先で起こるトラブルを切り抜ける力。
・現地で出会った他の旅人や現地人に話しかけて、仲良くなる力。
この2つは、資格試験などで測れる英語力の高さとは、必ずしも比例しません。
その証拠の1つとして、僕は31才の時にTOEIC735点を取ってから初めて海外(カナダ)に行きました。
TOEIC735点は、英語でビジネスができると言われているレベルです。
実際に、海外駐在経験の長い人たちの多くが、700点台を持っていることが多いです。
僕は当時、人生で一度も海外旅行に行ったことがありませんでした。
それどころか、国内旅行でも飛行機に乗ったことがなかったのです。
当然、「空港で使われる専門用語」は日本語も英語もまったく知らないままに行ったので、出国の時点から日本語でもかなり苦戦しました。
次に何をすればいいのか?どこへ行けばいいのか?分からないというのは、恐怖です。
現地に着いてからも、入国手続きでカナダの空港の係の人たちが何を言っているのか全然分からずに、あたふたしっぱなしで、ヘコみました。
「自分が日本語で身に付けた英語は、やはり本場カナダでは通用しないのかもしれない・・・」
と悲しくなったのを、今でも覚えています。
でも、空港を出てホストファミリーの家に着いてからは、驚くほどスムーズにコミュニケーションが取れて、自信を取り戻しました。
僕はこの時、
「やっぱり、旅慣れしているかどうかは重要だな。特に、空港で使われる用語を知っておくことは、空港内でのコミュニケーションに大きなプラスになる。」
と気付きました。
「旅用語」は日常会話とは違う
このことは、旅先で行く場所すべてに当てはまります。
ホテル、レストラン、ツアーなどでのやりとりは、日常会話とはまた違った用語が飛び交います。
日本語でも、
「朝食はこちらのビュッフェで召し上がれます。」
「チェックアウト時間は○○時でございます。」
「ご注文はお決まりですか?」
「お支払い方法はどうなさいますか?」
などの言い回しは、友達と日常で交わす言葉とは、言い回しがまったく違います。
やはり慣れていないと、聞き取りも返答もパッと行うのはムズカしいでしょう。
ということで、海外旅行先で訪れる場所で相手の言っていることを聞き取ったり、自分の要求を伝える時には、日常会話とは別に専用フレーズを覚える方が手っ取り早いのです。
だから、昔からある「旅行英会話フレーズ集」のジャンルの本は、今でも変わらず本屋さんで売られ続けているのでしょう。
フレーズ暗記は、即効性&瞬発力
フレーズ暗記型の英語学習法のメリットは、何と言っても即効性と瞬発力です。
文法などは考えずに、フレーズを呪文のように暗記してしまえば良いので、短期間でインストールできます。
もちろん、短期で入れたものは忘れるのも早いのですが、旅行中に使えれば良いので、後で忘れても問題ありません。
また、暗記した呪文は音で覚えているので、すばやく反応できます。
こう来たら、こう返す。
こう来たら、こう返す。
というパターンが決まっているので、そこに従えばいいだけです。
とってもラクなので、瞬発力が出せます。
僕は自分がジーンズショップの店員として働いていた時に、年に2回だけ山の中から街に下りて来る「米軍基地からのお客さん(軍人たちとその家族)」を相手に、この「フレーズ丸暗記」を試してみたことがあります。
当時はまだやり直し英語の勉強を始める前で、文法も何も考えずに、ただ呪文のように、「メイアイ・ヘルプユー?」というように、カタカナのルビを読みながら耳コピーしていました。
そんな付け焼き刃の英語でも、米軍人相手にちゃんと通じて、楽しかったのを覚えています。
フレーズ暗記のデメリット
ただ一方で、フレーズ暗記には「応用が利かない」というデメリットがあります。
僕が米軍人を相手に英語を使って困ったことが、
「ちょっとでもパターンから外れると、まったく英語が聞けない&話せない状態になる」
ということです。
僕がチョコッと英語を話しただけで、米軍人たちは、
「おっ!こいつ英語しゃべれるじゃん!やった!じゃあ・・・」
みたいな感じで、ブワ~っ!と英語でまくし立ててくるので、めちゃくちゃ焦りました。
たまに聞き取れても、僕は当時の文法力はほぼゼロで、自力で英文を組み立てる力がなかったので、まったくしゃべれませんでした。
暗記したフレーズを言っているうちは、僕は水を得た魚のように生き生きしていました。
でも、話が広がって相手から想定外の質問をされると、僕はとたんに水から出た魚のように、口をパクパクしながら苦しむ状態でした。
そこで必要になってくるのが、応用力を鍛えるトレーニングです。
・・・つづく。
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