from 師範代Shinya
(→前回の続き)
・海外旅行先で起こるトラブルを切り抜ける力。
・現地で出会った他の旅人や現地人に話しかけて、仲良くなる力。
この2つを手に入れるには、瞬発力に加えて、応用力も必要になります。
応用力は、「英文をゼロから作って、自分の言葉で話す力」です。
フレーズ暗記とは対極的なコンセプトになります。
この力を養うのに一番効果的な手法は、「瞬間英作文トレーニング」です。
瞬間英作文トレーニングは、同じ文型で並んだ英文を使って行う声出しトレーニングです。
日本語訳を見て、素早く英文に変換していきます。
パッと見では、フレーズ暗記と似ているように感じますが、英文の種類が大きく違います。
旅行英会話フレーズ集の英文が「場面別」で収録されているのに対して、瞬間英作文トレーニング本はあくまで「文型別」になっているのが特徴です。
文型を身体に刷り込む
①私は英語学習者です。
↓↓↓
I am an English learner.
②彼は英語学習者です。
↓↓↓
He is an English learner.
③私は英語学習者です。
↓↓↓
They are English learners.
というように、同じ文型で統一された英文が並んでいます。
今の例は、分かりやすくするために「英語学習者」の部分を共通にしましたが、実際の瞬間英作文トレーニング用テキストの英文では、違う名詞を入れることが多いです。
瞬間英作文トレーニングの目的は、「文型を身体に刷り込むこと」です。
英会話でゼロから自分の言いたいことを言いながら英会話する時には、
「自分の知っている英単語を、自分の知っている文型に乗せて、順番に声に出していく」
という作業の連続です。
英単語だけを増やしても、通じる英会話はできません。
初心者がよくやってしまいがちな、
「めちゃくちゃな順番で英単語を並べてしまい、相手にまったく通じない」
という現象が起こるのは、文型が身に付いていないからです。
瞬間英作文トレーニングを積めば、正しい語順で組み立てた文章全体を、すばやく口から出しながら会話していくことができるようになります。
効果が出るのに時間がかかる
瞬間英作文トレーニングのデメリットとしては、海外旅行先で使えた!と感じられるような効果が出るまでに、時間がかかることです。
なぜなら、前回の記事でお伝えした通り、海外旅行先で使うフレーズは、日常会話とは違います。
・ホテルやレストランの接客用語
・空港の専門用語
など、日常で使うことのない表現が必要になるからです。
でも、瞬間英作文トレーニングの例文には、そういった表現が入っていません。
瞬間英作文トレーニングの例文は、あくまで文型にフォーカスするために、英単語はシンプルで初心者でも知っているようなものが選ばれています。
中学校で習う英単語や、日本語のカタカナ語として定着しているものを選ぶことで、「英単語を思い出す負荷」を軽くして、その分「文型を意識しながらえいさくぶんすること」に意識を集中できるように工夫されているのです。
だから、瞬間英作文トレーニングの英単語や例文を、そのまま丸ごと海外旅行で使えるシーンはほんとんどないのが普通なのです。
最終的には効果は現れる
海外旅行でも瞬間英作文トレーニングの効果が感じられる日は来ます。
特に、現地の人との交流や、他の旅行者との会話になった時に、瞬間英作文トレーニングで培った応用力は役立ちます。
フリートークでは、どんな話題になるか分かりません。
だからこそ、英文をゼロから組み立てる力が役立つのです。
また、空港などの特殊な場でも、お決まりのフレーズ以外で会話が展開した場合に、瞬間英作文トレーニングが役立ちます。
たとえば、入国審査で旅行の目的を聞かれて、「観光です」と答えた後に、ちょっとした雑談をはさんでくる係員もいます。
そんな時には、フレーズ丸暗記だけでは乗り切れません。
やはり、自分でゼロから英文を組み立てる必要があるのです。
ということで、フレーズ暗記型と瞬間英作文トレーニングには、それぞれ得意&不得意分野があります。
この2つをうまく組み合わせることで、海外旅行を今すぐ楽しめるようになります。
瞬間英作文の効果が出るまでのタイムラグを、フレーズ集で補うというスタイルで勉強を進めるのです。
海外旅行先で、覚えたフレーズが通じてちょっとでもコミュニケーションが取れれば、それが大きなモチベーションになります。
「もっと話せるようになりたい!」と感じれば、帰国後も瞬間英作文トレーニングを続ける原動力になるでしょう。
次回の記事では、この2つ(フレーズ暗記&瞬間英作文)の組み合わせ方を、詳しくお伝えしていきます。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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