【海外旅行先で現地の人と楽しく話すための勉強法⑥】

 

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

海外旅行先で起こるトラブルを切り抜けたり、現地人や他の国からの旅行者と仲良くなる英語力。

それを身につけるためには、2つの要素が必要です。

①瞬発力

②応用力

この2つが備わって初めて、海外旅行をフルに楽しむことができます。

そのために必要なトレーニングは、

①瞬発力=フレーズ暗記

②応用力=瞬間英作文トレーニング

の2つです。

この2つを組み合わせながら練習していくのがオススメです。

①瞬発力=フレーズ暗記

これは、昔からある「旅行英会話フレーズハンドブック」を使います。

この手のテキストの例文は、各シーンごとに英文が並んでいることが多いです。

たとえばレストランでのシーンなら、

Are you ready to order?
(ご注文はお決まりですか?)

I’ll have this.
(これにします)

といった、典型的なやりとりの英文が書いてあります。

空港であれば、

What’s the purpose of your visit?
(入国の目的は何ですか?)

Sightseeing.
(観光です)

というような会話例が載っています。

これらは、どちらかというと文型を意識するよりも、呪文のように覚えてしまった方がラクです。

What’s the purpose of your visit?
(入国の目的は何ですか?)

と聞かれて、カンペキな英文で答えてやろうとして、

「え~っと・・・I… am … going to….」

などと詰まりながら答えていては、怪しまれてしまうかもしれません。

それよりも、聞かれた瞬間に一瞬で、

Sightseeing.
(観光です)

と答えて、笑顔で係員さんの目を見つめるぐらいの余裕を見せた方が、スムーズなやりとりができることが多いです。

ちなみに、僕の経験では、入国審査の係員の人たちは、どの国でも愛想は良くありませんでした。

特に英語圏の国では、めちゃ怖い雰囲気で威圧感を出している中年男性に当たることが多かったです。

そういう時にはドキドキするので、自分が話す英語にもミスが増えます。
だから余計なことは言わず、呪文のように一言で、

Sightseeing.
(観光です)

と言った方が、ミスなくスムーズに進むと思います。

ただ、中にはものすごいフレンドリーな入国審査官もいるらしいので、そういう場合は、相手の発言内容に合わせて返す「応用力」も必要になるかもしれません。

ただ、そういうフレンドリーなキャラの人は威圧感がなくて、こちらもリラックスできるので、めちゃくちゃな文法で話してもOKな雰囲気になると思います。

勉強のやり方は、基本は瞬間英作文と同じ

フレーズ丸暗記用のテキストを使った勉強法は、基本的には瞬間英作文トレーニングと同じです。

日本語訳を見て、すばやく英文に変換していきます。

この時には、文型や文法はムリに意識しなくても大丈夫です。

目的はあくまで暗記なので、文型や文法を意識して時間がかかってしまうぐらいなら、思い切って捨てて、呪文のように唱える方が良いでしょう。

I’ll have this.
(これにします)

を言いながら、「なんでここは have なんだ? 食べるんだから、eat じゃないのか?」と細かいことが気になって、ネットで文法を調べ始めたら、キリがありません。

もちろん、最終的にはそういう細かいこともわかるようになった方が、いざという時に使えます。

でも、優先順位で言うと、今はとりあえずスピード重視でいくために、切り捨てて先へ進むのがコツです。

「フレーズ丸暗記トレーニングでは、余計なことは考えず、ひたすら耳コピーする」

というのが鉄則です。

耳コピーするためにも、ネイティブの読み上げ音声を聞くことを忘れないようにしてください。

発音チェックをしないまま進むと、全然違う発音で暗記してしまうリスクがあります。

たとえば、

Sightseeing.
(観光です)

をスペル通りに暗記しようとしたら、真ん中の gh も発音してしまい、

「シグハトシーング」

みたいにまったく違う発音で覚えてしまう危険もあります。

さすがにこれでは通じません。

この英単語の発音をあえてカタカナで表記すると、

「サイッスィーン」

という感じです。

発音はカンペキを目指さない

旅行フレーズを暗記する時の発音練習でもう1つのポイントは、「発音にこだわり過ぎない」ということです。

カンペキなネイティブ発音を目指してしては、いつまでたっても先へ進めなくなります。

旅行英会話フレーズ暗記の最優先順位は、「スピード&瞬発力」です。

自分が細かい発音までできているかどうかは置いておいて、「アクセントだけ」に意識を向けます。

英語には、強く読む場所と弱く読む場所があります。

英単語1つの中にも強弱があるし、文章全体の中でも強弱があります。

この強弱のポイントがずれると、とたんに通じなくなるのです。

もう、ビックリするぐらい通じません。

10回連続で言っても通じないほどです。

逆に言えば、強弱さえ合っていれば、LやRなどの違いがうまく言えていなくても、ちゃんと通じることが多いです。

だから、とにかく強弱だけに意識を向けてモデル音声をマネするようにしてください。

以上が、旅行英会話フレーズを使った勉強法になります。

次回は、応用力を鍛える勉強法を解説します。

 

・・・つづく

※海外旅行先で使える「瞬発力×応用力」の両方を同時に鍛えるセミナーを作りました。詳しくはこちらをご覧ください。

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