from 師範代Shinya
(→前回の続き)
自分の力でゼロから英文を作る力を身につけられる瞬間英作文トレーニングですが、欠点がないわけではありません。
瞬間英作文トレーニングの欠点トップ2は、
・ふだん練習している例文を、丸ごと英会話で使えないことが多い
・効果を実感できるまでに時間がかかる
ことです。
特に、旅行英会話の場面では、「あれ?使えないじゃん!」と感じることが多くあります。
まだ完全にスキルが熟していない状態だと、本来の力が出せずにボロボロになることもあるのです。
そうなると、「こんなにガンバっているのに、いざという時に話せなかった・・・」という落胆の体験が増えていきます。
その結果、せっかく蓄えてきた力を信じられなくなり、瞬間英作文トレーニングから離れてしまうという、もったいない結果になってしまいがちです。
瞬間英作文トレーニングが得意な場面と苦手な場面
瞬間英作文トレーニングが得意な場面は、フリートークです。
どんな話題が来るか分からない状態で英会話を続けるためには、ゼロから英文を作り出す能力が絶対に必要になってきます。
相手とそれなりに深い会話をしたい場合も、やはり瞬間英作文トレーニングで培った力が役立ちます。
一方で、瞬間英作文トレーニングが苦手な場面は、「決まり文句が飛び交う場面」です。
まさに旅行英会話が、その代表例です。
ホテル、空港、レストランなどで働いている人たちとやりとりする時に必要な英単語や表現は、一般的な瞬間英作文トレーニングの教材にはほとんど出てきません。
なぜなら、瞬間英作文トレーニングでは、「英単語を思い出すことの負荷」をできるだけ下げて、文型に意識を集中させることを最優先するからです。
そのため、変わった英単語や表現は一切出てきません。
中学で習った基礎文型を元に、英単語も中学英単語が中心になっています。
だから、瞬間英作文トレーニングをいくら続けても、空港で使う「搭乗手続き」とか「荷物受取所」などの英単語が口から出てこないのは当然なのです。
ちなみに、「道案内で使う英語フレーズ」も独特な表現が多いので、瞬間英作文トレーニングでは身につきづらいです。
ということで、本来は瞬間英作文トレーニングと旅行英会話は、あまり相性が良くないのです。
もちろん、最終的には瞬間英作文のスキルが熟すことで、海外旅行先でも自信を持って英会話をできるようになります。
ただ、そこまで達するには時間がかかるのです。
日本人が一番英語を使う場面
僕たち日本人が一番英語を話す機会が多いのは、おそらく海外旅行でしょう。
仕事でバリバリ英語を使っている人でない限り、日常的にプライベートで英会話をする人は少ないと思います。
そのため、海外旅行で「英語を話せた実感」を持てることが、英語学習モチベーションに大きく影響します。
どんなに瞬間英作文トレーニングを積んでフリートークが上手になっても、旅行先で出会った人への第一声でつまずいてしまったら、本来の自分の力を発揮することもできません。
だからこそ、即効性のある「旅行英会話フレーズ」を先に暗記して現地で使ってみることを、僕はオススメしたいのです。
現地で自分の英語が通じる喜びを何度も味わえば、自信がつきます。
そして、「もっと話してみたい!」という欲が出てきます。
その欲が、瞬間英作文トレーニングへのモチベーションになるのです。
①即効性のある短期トレーニングとしての、フレーズ暗記練習
②応用性のある長期トレーニングとしても、瞬間英作文トレーニング
この2つをうまく組み合わせることが、英語学習を楽しく続けるコツです。
そして最近、僕はこの2つをまとめて一度にやってしまうトレーニング法を思いつきました。
次回の記事で、詳しくお伝えします。
・・・つづく。
※海外旅行先で使える「瞬発力×応用力」の両方を同時に鍛えるセミナーを作りました。詳しくはこちらをご覧ください。
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