from 師範代Shinya
(→前回の続き)
海外旅行中の英会話で、
①いざと言うときに、とっさに英語が口から出てくる瞬発力
②話の流れに合わせて、ゼロから自力で英文を組み立てて話す応用力
この2つを同時に養うトレーニング法を思いつきました。
それは、
「瞬間英作文トレーニングの教材として、文型ごとに並んだ英文を、すべて旅行英会話で使える言い回しに統一する」
というアイデアです。
たとえば、第一文型を練習するために、第一文型だけで書かれた英文を使いつつ、場面は旅行英会話に限定するのです。
これが実現できれば、瞬間英作文トレーニングで練習した例文を、丸ごとそのまま旅行先で使うことができます。
練習している時にも、自分が実際に使うシーンを想像しやすいので、モチベーションが上がります。
「実感を込めて声に出す」というのは、瞬間英作文トレーニングでとても大事なことです。
旅行好きな人にとっては、覚えるモチベーションになると思います。
暗記ではなく、文型を覚える
とはいえ、瞬間英作文トレーニングの目的は、例文の暗記ではありません。あくまで文型を体にすり込んで、応用力を身につけることが狙いです。
そのため、例文を文型ごとにまとめる作業は、必須になります。
僕の知る限り、旅行英会話で瞬間英作文トレーニングができるテキストは見たことがありません。
理由は、おそらく物理的にとてもムズカしいからだと思います。
瞬間英作文トレーニングの文型別の例文の内容を旅行英会話に限定すると、バリエーションがかなり限られてしまいます。
例文を思いつくこと自体が大変です。
逆のアプローチでは、「旅行英会話でよく使うフレーズ集の例文を、文型ごとに抜き出してまとめる」という作業も、膨大すぎて心が折れます。
だから、今までこういうトピックしばりの瞬間英作文トレーニングテキストが出ていないんだと思います。
そんなことをグルグル考えているうちに、僕は思いつきました。
「AIの力を使えば、いけるんじゃないか?」
と。
AIの力を借りれば、可能になる!
人間にとって途方もなく面倒に感じる作業は、AIの得意分野です。
人間なら何時間、何日もかかる作業を、AIなら数秒で計算して出力することさえできます。
旅行英会話で瞬間英作文トレーニングができる教材も、AIの力を使えば開発できるかもしれません。
そこで僕は今回、チャットGPTに英文を作らせてみることにしました。
僕はチャットGPTの有料版をサブスクしているので、無料版に比べて頭が良いです。
きっとできるに違いない!
と思って、指示を出してみました。
指示の内容は、
①例文を同じ文型で統一すること
②旅行中に使える表現であること
③できるだけ短くてシンプルな英文であること
この3つの条件を満たすように指示を出しました。
その結果・・・
チャットGPTの限界
上記の条件のうちの②と③はクリアできましたが、①はダメでした。
現時点では、チャットGPTは「英語の文型」を理解していません。
同じ文型で統一するように指示を出しても、いろんな文型が混ざって出力されました。
おそらく、ここがチャットGPTの限界なのでしょう。
でも、AIの真の力は、「学習能力」にあります。
学習させることで、進化させることができるのです。
そこで僕は、チャットGPTに文型を学習させることにしました。
ふだんのレッスンでやるように、「文型とは何か?」「同じ文型で書かれた例文を複数書いて、共通点を説明」といった感じで、解説していきました。
そうやって、AIが英語の5文型を理解できるようにレクチャーしました。
すぐにチャットGPTから返答があり、「文型を理解しました。次の指示をお願いします。」と出てきました。
「ずいぶん早いな!本当に分かってるのかなぁ?」
と僕は半信半疑でしたが、試しにもう一度、先ほどの3つの条件を書いて出力させました。
そしたら・・・
うまくいったのです!!
ちゃんと正しい文型ごとにまとまった英文が出てきて、しかもそれが、旅行英会話で使うシーンを想定してもので統一されていました。
僕は、飛び上がるほどの喜びを感じました。
AIの学習速度は、驚きのスピードです!
一度教えただけで、完全に理解して、応用することができます。
ただ、この時点ではまだ、チャットGPTから出力された英文は荒削り状態です。
テキストとして完成させるには、もう2つの工程を通してブラッシュアップさせる必要がありました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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