From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が最近読んだ、スティーブ・ジョブズ氏のプレゼン本のレビューの続きです。
YouTube動画で初めてジョブズ氏のプレゼンを見た僕は、すっかり引き込まれてしまいました。
数十分前までは、僕はアップル製品にまったく興味がありませんでした。
でもこのプレゼン動画を見終わる頃には、ジョブズ氏がステージ上で説明していた「MacBookエアー」が欲しくてたまらなくなってしまいました。
なんてこった!!
見るだけでは理由が分からない
でも、ジョブズ氏のプレゼンを見るだけでは、「なぜ自分が引き込まれるのか?」が分かりません。
上手な人のやるのを見てすぐにマネできるのは、すでに自分がそのレベルにいる人だけです。
初心者には、何度見ても聞いても、マネできません。
マネしようとしても、全然違うところをマネしていしまいます。たとえば、
・ジョブズ氏のトレードマークになった「黒のタートルネックにジーンズ姿」の服装をマネする
・ジョブズ氏がステージ上で使っているマックのプレゼン用アプリを使う
・ジョブズ氏の口癖をマネしながら話す
こういったことは、すべて表面上のマネをしているだけです。(実際、アメリカではジョブズ氏の影響で、ジーンズ姿でプレゼンする経営者がけっこう増えたらしいです)
うわべだけマネしても、周りの人たちに「あの人、ジョブズが大好きなんだな」ということはアピールできますが、肝心のプレゼン内容は聞いてもらえません。
では、どうすればジョブズ氏のような「引き込まれるプレゼン」ができるようになるのでしょうか?
「設計図」を知れば、理由が見える!マネできる!
そのカギは、「設計図」です。
ジョブズ氏の使っている「プレゼンの設計図」が見えると、同じような魅力的なプレゼンを誰でも再現できるようになるのです。
その「ジョブズ流プレゼンの設計図」を初心者にも分かりやすく教えてくれるのが、今回僕が読んだ本です。
著者のカーマイン・ガロ氏は、プレゼンを教える専門家です。
専門家のガロ氏が、ジョブズ氏のプレゼンを徹底的に分析&研究して見つけた「ジョブズ流プレゼンの設計図」を、分かりやすく解説してくれます。
項目はたくさんあるので、ここで細かく紹介することはできませんが、僕が「ほぉ~!」と思ったポイントをいくつか抜粋すると、
・スライドはシンプルに
・使う言葉は分かりやすく
・うっそー!な瞬間を演出する
・自分自身が心から楽しむ
・何度も練習する
ということです。設計図が見えると、「自分もマネできそうだ!」という気になってきます。
一見、ジョブズ氏が才能だけでやっているように見えるプレゼンには、実は緻密な設計図が隠されていたのです。
だからこそ、その日の「ノリ」に左右されずに、毎回同じ効果を生むプレゼンができるわけです。
英語の設計図
ジョブズ氏のプレゼンを何も考えずに見た場合、アップル製品は買いたくなります。でも、ジョブズ氏のプレゼンを何度見ても、ジョブズ氏と同じようなプレゼンができるようにはなりません。
実はこれ、英語学習にも言えることです。お気に入りの洋画を何度見ても、画面の中の役者さんと同じように英語がしゃべれるようにはなりません。
英語の教材CDを何度聞き流したところで、急に英語がペラペラになるなんてことは起こりません。
物理的に考えて、ほぼ無理です。
英語のCDを何度か聞き流すだけで、その内容を台本なしですぐにしゃべることができる人がいるとしたら、その人はCDを聞く前からすでに相当なレベルの英語力があるはずです。
英語を何度聞いたところで、英語の設計図は見えてきません。
英語の設計図とは、「文法」です。
文法とは、英単語を並べる順番です。
知っている英単語の数がどんなに多くても、それを正しい順番で並べられなければ、相手に意味が通じません。
Do as I tell you.
と言われて、すぐに意味が分かる人は、文法力がある人だけです。
逆に、文法力がなければ、「その単語、知っているぞ!でも・・・意味が分からない」という状態になります。
(Do as I tell you.の訳 は、「私の言うとおりにしてください」です)
英語を学ぶ時には、どうしても英単語を優先してしまいがちですが、一番大事なのは「設計図=文法」です。
英語は最初に文法から学ぶのが正解です。
僕は今回、「ジョブズ流プレゼンの設計図」を手に入れたので、この設計図を今後のYouTube動画やブログ記事の構成に活かしていこうと思います。
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