from 師範代Shinya
(→前回の続き)
英検協会が発表している「リニューアルの理由」と合わせて「解答例」を見ることで、高得点を取れる確率が上がります。
今回は、英検リニューアル後に新しく加わる「要約問題」がどんな内容か?を、解答例を交えて見ていきましょう。
ちなみに、文章はあえて日本語訳で記載します。(英検協会のサイトの例題には、日本語訳がありません)
英単語や文法などは、普段の英語トレーニングで磨くことが可能です。
でも、要約の「内容」に関しては、試験対策として別でやらなければなりません。
そこで今回は、あくまで要約問題の「内容」にフォーカスするために、英文ではなく日本語訳で記載します。
さらに日本語訳も、細部まで正確に訳すのではなく、ざっくりした要約にとどめます。
(元の英文を見たい場合は、英検協会のサイトをご覧ください。)
3級の問題&解答例
英文の種類:友達からのEメール
やること:内容を理解して、聞かれていること2つ(下記①&②)に対して的確に答える
【友達からのEメールの内容】
(カンタンなあいさつ)
君は友達の誕生日パーティーで楽しんだらしいじゃん!
もっと教えてよ。
①パーティーには何人来てたの?
②食べ物はどうだった?
【こちらの解答例】
(前後のあいさつ部分はすでに記載されているので、真ん中のボディーの部分だけ自分で書く)
↓↓↓
楽しかったよ!
①パーティーには12人いたよ。
②食べ物は最高だった!
ピザを食べたよ。
以上です。
3級問題の僕の考察
3級の新設問題は、文の量としては少なめです。
Eメールの文体なので、前後のお決まりあいさつフレーズを抜けば、ボディー部分は4行です。途中の改行を抜けば、3行で収まります。
その点で言うと、「文章を読む時間」はそれほどかからないでしょう。
また、自分が書く返信の英文の「お決まりあいさつフレーズ」もすでに書かれているので、純粋にボディーパートを考えて書くだけでOKです。
英検協会の模範解答が満点だとすると、3級の作文で高得点を出すコツはズバリ、
「ごちゃごちゃ書かない」
ことです。
良い点を取ろうとすると、ついあれこれ追加で情報を書いて、文章をこねくり回してしまいがちです。
その結果、文法ミスやスペルミスで減点されてしまう確率が上がります。
これは、作文だけではなく、2次試験の面接でも同じことが言えます。
多くの場合、作文も面接試験も、模範解答は短くて簡潔なことが多いです。
今回の模範解答を見ると、
・楽しかった
・人数は12人いた
・食べ物はおいしかった
・ピザを食べた
ぐらいしか書いてありません。
けっこうあっさりしています。
でも、それ良いのです。
英語圏の文化では、
「聞かれたことに対して簡潔に答える訓練」
「結論から話す訓練」
を、子どもの頃から受けています。
そのため、日本式の遠回しな言い方&書き方を理解してもらえない傾向があります。
できるだけ、簡潔に。
これが3級の新設問題で高得点を取るコツだと、僕は模範解答から感じ取りました。
ちなみに、この問題の中で3級レベルの受験者が一番間違えがちなのは、
①食べ物はどうだった?(How was the food?)
だと思います。
こういう聞き方は、日本語ではあまりしません。
そのため、How の部分を無視して、単に「何を食べたか?」をいきなり書いてしまいがちです。
でも、質問に的確に答えるなら、
食べ物はおいしかったよ!(The food was great!)
と答える必要があるのです。
その後で、何を食べたかなどの、補足情報を加えるのはOKです。
おそらく、この「How ~」質問の答えを書き忘れて、多くの受験者が減点対象になる気がしています。
3級の新設問題の分析は以上です。
次回は、準2級の新設問題を分析していきましょう。
・・・つづく。
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