
from 師範代Shinya
僕はこれまで、自分の英語学習の中に、できるだけテクノロジーやガジェットの力を取り入れてきました。
英語の勉強は、本人が努力することが基本です。
ただ、便利な道具をうまく使えば、同じ時間を使ったとしても、学習の効果を高めることはできます。
面倒な作業を機械に任せることで、本当に集中したい部分に時間を使えるようになるからです。
これまで僕は、数え切れないほどの英語学習用ガジェットを試してきました。
その中でも、最も付き合いが長いものが、電子辞書とボイスレコーダーです。
どちらも、僕がやり直し英語を始めた最初の年に購入しました。
特にボイスレコーダーは、自分の英語を客観的に見るための道具として、長い間使い続けてきました。
自分の英語を録音すると見えてくるもの
僕が英語学習を始めた頃、ボイスレコーダーには、自分が話した英語を録音していました。
英文を音読したり、独り言で英語を話したり、ネイティブの先生との英会話レッスンの様子を録音したりして、それを後から聞き直します。
実際に録音した声を聞くと、自分が話している最中には気づかなかったことが、たくさん見つかります。
自分ではちゃんとネイティブのモデル音声のマネをして音読しているつもりでも、後から聞き返すと思ったよりもカタカナ発音寄りになっていたり。
英会話の録音も、曖昧になっている部分や、不自然に間が空いている部分、同じ表現ばかり繰り返していることにも気づけます。
頭の中では、もっと流暢に話しているつもりなのに、録音を聞いてみると、意外と不自然な間が目立つこともあります。
これは少しショックです。
ただ、自分の現在地を正確に知ることは、上達するためには欠かせません。
英会話レッスンも、先生に許可をもらった上で録音していました。
(自分が初心者の頃にレッスン録音したデータを紛失してしまって、今聞き返せないのが残念ですが・・・)
レッスン中は、先生の英語を聞き、自分の答えを考え、会話を続けることに必死です。
その場では分かったつもりになっていても、後から聞き直してみると、先生が言っていた内容を勘違いしていたこともありました。
以前のボイスレコーダーは、録音して聞き直すための道具でした。
音声が録音できるだけでも十分に便利だったのですが、ここ数年でボイスレコーダーの世界が一気に変わりました。
AIボイスレコーダーが登場したからです。
録音した音声が自動的に教材になる
一般的なボイスレコーダーの場合、録音した後にできることは、基本的には音声を再生することだけです。
ところがAIボイスレコーダーは、スマホアプリと連動させることで、できることが爆発的に広がりました。
まず、録音した音声を文字にできます。
自分が話した英語だけではなく、英会話レッスンや講演、海外での会話なども文字起こしできます。
台本が存在しない音声に、後から台本を作れるということです。
さらに、その英文を日本語に翻訳することもできます。
録音した内容を短く要約したり、話の構造をマインドマップにまとめたりすることもできます。
つまり、録音した音声が、ほとんど自動で復習用の教材に変わるのです。
以前は、録音を聞きながら、自分で何度も再生と停止を繰り返していました。
聞き取れない部分があると、数秒戻して、また聞きます。
それでも分からなければ、さらにスピードを落として確認します。
もちろん、この作業自体にも学習効果はあります。
ただ、毎回すべてを手作業で行うと、かなり時間がかかります。
AIに文字起こしを任せれば、自分は聞き取れなかった部分や、理解が曖昧だったところに集中できます。
AIが英語力を代わりに伸ばしてくれるわけではありません。
学習の中にある面倒な作業を減らし、自分が考える時間を増やしてくれる存在だと僕は感じています。
軽くて小さいから、身につけたまま使える
今回使ってみたのが、Wavenote TAGというAIボイスレコーダーです。
メーカーからサンプルを提供していただいて、使わせてもらいました。
手のひらにすっぽり収まるサイズで、空豆を少し平らにしたような形です。
重さは24グラムしかありません。
服に磁石で取り付けたり、付属のストラップを使ってネックレス風に首から下げたりできます。
これまでのボイスレコーダーは、必要になった時にカバンやポケットから取り出すものでした。
でも今回のWavenote TAGは、最初から身体につけておけます。
この違いは、思っていた以上に大きいと感じました。
たとえば、英語で独り言を話そうと思った時、ボイスレコーダーを取り出し、電源を入れて、録音ボタンを押す作業をしていると、その間に話したかった内容を忘れてしまうことがあります。
準備をしているうちに、少し面倒になってしまうこともあります。
Wavenote TAGの場合は、電源ボタンはありません。
ただ、録音ボタンが1つ付いているだけです。
それ以外には、何もありません。とてもシンプルです。
録音したいと思ったら、すでに身体に装着している本体の録音ボタンを、1回長押しするだけです。
すると、小さなLEDライトが赤く光り、録音中であることをお知らせしてくれます。
また、光だけではなく、バイブレーション機能もあります。
録音を始めると一度振動し、終了すると二度振動します。
服につけていて録音ランプが見えない状態でも、録音が始まったことを感覚で確認できるのです。
思いついた瞬間に録音できるので、独り言英会話との相性も良いです。
旅行先や留学先で、急に英語で話す機会がやってきた時にも使いやすいと思います。
スマホとは別に持つ意味
ここまで読んで、スマホがあれば同じことができるのではと思った人もいるかもしれません。
実際、スマホにも録音アプリがあります。
AIを使えば、文字起こしや要約もできます。
ただ、録音専用の端末とスマホを分けることには、大きな意味があります。
たとえば、スマホで流している英語の動画を、その同じスマホのマイクに聞き取らせようとすると、うまくいかない場合があります。
音を再生している機械と、音を録音する機械が同じだからです。
別のボイスレコーダーがあれば、スマホから流れてくる英語を、そのまま外部から録音できます。
録音中にスマホで別の作業をすることもできます。
また、スマホを取り出してアプリを探す必要がないことも大きな違いです。
英語を話そうと思った瞬間に、身体につけたボイスレコーダーのボタンを押すだけです。
録音はボイスレコーダーに任せ、その後の文字起こしや要約はスマホで行います。
それぞれに役割を分けることで、学習が止まりにくくなります。
大切なのは高機能よりも使い続けられること
英語学習用のガジェットを選ぶ時、機能の多さだけを見てしまうことがあります。
ただ、どれだけ高性能でも、使うまでの手順が面倒だと、そのうち使わなくなります。
英語学習で大事なのは、一度だけ感動することではありません。
日常の中で、無理なく繰り返し使えることです。
Wavenote TAGは、録音自体の操作がとてもシンプルです。
本体にたった1つ付いているボタンを、1回押すだけ。
録音した後は、必要な音声だけをスマホに送り、文字起こしや要約を行えます。
録音したものをすべて細かく確認する必要はありません。
今日は復習したいと思った会話だけを選び、教材に変えていけばいいのです。
実際に触ってみて感じたのは、AIボイスレコーダーは、単に音声を残す機械ではなくなったということです。
自分が話した英語や聞いた英語を記録し、整理し、復習できる形まで持っていってくれます。
録音するだけで終わっていたボイスレコーダーが、英語学習の相棒に変わるのです。
次回は、AIボイスレコーダーをリスニング学習にどう使うのか、僕が実際に試した方法を詳しくお伝えします。
・・・つづく。
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