From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダにビジネス留学していた頃の体験談の続きです)
僕がバンクーバーからメトロタウンに通うようになると同時に、それまでの「バス通学」から「モノレール通勤」に変わりました。
モノレールは、「スカイトレイン」と呼ばれて、文字通り人々の頭上を静かに走ります。
そのスカイトレインの駅では、よく「無料の新聞」が配られていました。
おそらく、無料版を配って、気に入った人に定期購読してもらうための「お試し版」だと思います。
その証拠に、新聞にしてはかなり薄めで、数ページくらいのものでした。
でも、とにかくその数が多くて、駅を通るたびに、ほとんど毎日、新しい新聞をもらえました。
読めないもどかしさ
僕は、もらった新聞をスカイトレインの中で読むようにしていました。
せっかくだから、通勤途中に英文リーディングの練習しよう!と思ったのです。
スカイトレインは、日本の電車と違い、通勤ラッシュの時間帯でも席に座れないようなことはありません。
交通手段がたくさんあるので、「みんなが同じ時間の同じ電車に乗る」ということがないのかもしれません。
朝7時~8時くらいの時間帯でもゆったり座れるので、英字新聞を広げて読むことができます。
でも・・・僕にはほとんど読めません!
僕はカナダに来てから2ヶ月間、語学学校のビジネスプログラムを受けていました。
そのクラスの中では、雑誌や新聞の切り抜きを読んでディスカッションするというアクティビティーがあったので、自分ではけっこう読めるようになっているつもりでした。
でも、こうして駅でもらった新聞はぜんぜん読めません!
僕はこのとき、気づきました。
クラスの中で読んだ記事は、トピックがビジネスに限定されていて、しかも先生が僕らにも割と読みやすいレベルの記事を選んでくれていたのだ・・・と。
でも、駅でもらう新聞は、ジャンルが幅広いです。事故、事件、政治、経済、有名人ネタなど、いろんな内容がひとつの紙面に載っています。
そうなると、お手上げです!
気になる内容
駅でもらう新聞には、バンクーバーで今起こっている出来事が書かれていました。
写真を見ると、とても興味を引かれます。でも、読めません!
タイトルは短いので読めそうなものですが、タイトルを読んでもしっくりこないことが多いのです。
それがなぜなのか?分かりませんでした。
知っている英単語で書かれている。タイトル文も短い。でも、短すぎるゆえに、まったく理解不能・・・という状態です。
読めるようになりたい!
このとき、僕は初めて、「英字新聞が読めるようになりたい!」という気分になりました。
そして、ふと日本から持ってきたある教材を思い出しました。
それは、Z会の出している「速読速聴英単語」シリーズのCore1900という本です。
シリーズの中では、最上位レベルから2番目に位置していました。
「速読速聴英単語Core1900」
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この本は、「ネイティブ用の英字新聞」を題材にしています。
学習者用にカンタンな英単語に書き換えたりするような加工をしない状態の、「生の英字新聞の記事」を、短く切り取ったものがたくさん収録されています。
そして、学習者に読みやすいように、文章の区切りでスラッシュ(斜めの線)が入っています。
さらに、英語の語順のままの日本語訳が入ってるのです。
たとえば、
Shinya / wants to read / English newspapers.
(シンヤは / したい / 英字新聞を読むことを)
みたいな感じです。
こういうスタイルなら、日本語訳の助けを借りながらも、英語を英語の語順のまま理解できます。
この本を買った当時は、僕は英字新聞にはまったく興味がわかずに、最初の3ページで飽きて放り出してしまいました。
でも、今は違います!
僕の中に、「英字新聞を読めるようになりたい!」という熱い願望が生まれているのです。
そういう状態でもう一度ページをめくると、前回とはまるで違って見えました。
そして前半部分には、「英字新聞の独特のルール」が日本語で解説されていました。
僕はそれを見て、
「だから今まで新聞のタイトルが読めなかったのか!」
と気づきました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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