from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
IKさんの留学体験談の中には、大きく4つの局面がありました。
①到着後のトラブル(学校とのやりとり)
②外国人との恋愛経験(これは想定外!!)
③プレゼン大会(これも想定外)
④留学期間終了後のひとり旅
このように、留学でも海外旅行でも、想定外の出来事はよく起こります。
英語力を上げてから海外に行くメリットは、「想定外の出来事を乗り切るためにある」と言っても過言ではありません。
想定外の出来事の内容は、ピンチな状況だったり、楽しくて良い体験だったりしますが、たいていは出発前には予想できることではありません。
もし、出発前にすべてが予想できてしまったら、海外旅行や留学の魅力は半減してしまうでしょう。
今回、IKさんが遭遇した予想外の出来事を1つずつ分析していきましょう。
①到着後のトラブル(学校とのやりとり)
IKさんは到着後1週間に、早くも学校とのトラブルを経験します。
それは、「日本で申し込んだコースの内容が、聞いていたのと違う」ということです。
コロナの影響もあって、色々と変わっている部分もあったようですが、あまりに違うと焦ると思います。
たとえば今回のIKさんのケースでは、こんな流れでした。
↓↓↓
IKさんが申し込みたかったコースは、「TOEICの点数保証コース」でした。
このコースのウリは、650点以上の人が参加できて、目標点数は3ヶ月で800点以上!しかも、もし期間内に目標点数を達成できなければ、もう1ヶ月の延長授業料は無料になる!
という、スゴい内容です。
ただ、日本のエージェント経由でコースに申し込んだ時には、このように言われたそうです。
「コロナの影響で、現地で受けられるTOEICテストの9月以降のスケジュールが出ていないので、現時点では、TOEIC点数保証コースの受付はできません。
ただ、現地に行ってからTOEICテストの開催日スケジュールが出れば、点数保証コースに変更できますよ。
なので、まずは普通のTOEICコースで申し込んでください。
点数保証コースへの変更は、後から受け付けます。」
というお話でした。
そこでIKさんは、現地に行ってから1週間ぐらい普通のコースを受けつつ、TOEICの日程が出るのを待ちました。
日程が出てすぐに、コース変更の手続きをしに受付に行ったところ、
「そんな話しは聞いていません」
と言われたそうです。
そこでIKさんは、しっかり英語で交渉します。
「聞いていなくても、僕は入りたいんでお願いします。」
としっかり伝えました。
ところが、返ってきた返事は、
「次回のTOEICテストは、すでに受験者数が満員に達したため、受けられません。本番テストが受けられない以上、点数保証コースも開講できません。」
と言われたそうです。
どうやら、TOEICテストのスケジュールが出た瞬間に受験者数の定員が埋まってしまうことはよくあるそうです。
でも、IKさんが日本で申し込んだ時には、代理店のエージェントからはそんな話は聞いていませんでした。
もし英語があまり話せない状態で留学していたら、ここで「あぁ、そうなんだ。残念・・・」と交渉をあきらめて、泣き寝入りするしかなくなります。
でも、IKさんは自分が納得するまで受付の人と話をしたそうです。
もちろん、開講していない点数保証コースに変えることはできませんでしたが、最終的には、今IKさんが受けている普通のTOEICコースと内容はそれほど違わないことが分かりました。
その結果、IKさんは納得して、このまま行こう!という気持ちになります。
たとえ結果が同じだったとしても、自分が納得して受け続けるのと、何だかよく分からないけど相手のペースに飲まれて、言いたいことが言えずに諦めるのとは、心境がまったく違います。
今回、IKさんが到着して1週間後にこのような話し合いができたのは、日本で英語力を上げたからです。
よくあるトラブル
実は、今回のような「日本で聞いていた話と、現地の学校の話が違う」というトラブルはよくあるみたいです。
僕も自分がカナダ留学した時には、スクールの初日のオリエンテーションで衝撃を受けました。
そのオリエンテーションは、「日本人だけを1つの部屋に集めて、日本人のスタッフが日本で説明する」というものでした。
その日本人スタッフの方の話では、「日本の留学エージェントの話と、実際にスクールの初日の説明が食い違っていることが多い」そうです。
そして違いが分かった時には、日本人生徒たちはその場で英語で交渉することはせずに、泣き寝入りしてしまうケースが多いそうです。
そして、不満を抱えつつ授業を受けて、後で帰国してからメールで苦情を言ってくる、というケースが多いそうなのです。
そこで学校側の対策として、日本人スタッフを雇って、初日に日本語でオリエンテーションを行い、お互いの食い違いがないかどうかを確認することになった、と言っていました。
日本人だけ
ちなみに、母国語のオリエンテーションを用意しているのは、日本人だけだと言っていました。
他の国の生徒たちは、全員同じ場所に集められて、英語でオリエンテーションを受けるそうです。
日本人が他国の人に比べて、その場で質問や交渉をしたり、自分の意見を言うのが苦手な理由は、この2つだと思います。
①日本は文化的に事を荒立てたがらない
②そもそも英語で交渉できるほど、英会話力に自信がない
その日本人スタッフの方は最後のシメの時に、優しい表情で、でもちょっと厳しい口調でこう言いました。
「ここは日本ではありません。日本と同じクオリティーのサービスが受けられることを期待しないでくださいね。
自分が言いたいことは、相手にきちんと伝える。
留学期間中は、伝える姿勢を学ぶ場だと思ってください。
たとえ自分の英語力に自信がなくても、それを言い訳にしないでください。
持っている力を振り絞って、ジェスチャーや単語を並べるだけでもいいから、なんとか伝える努力をしてください。
それが、この国では『自立する』ということなのです。
でも、本当に困った時には、この学校には私がいますので、気軽に相談してくださいね。」
と。
僕は今回のIKさんのお話を聞いて、この時の日本人スタッフの方の言葉を思い出しました。
・・・つづく。
p.s.IKさんがセブ留学前に、苦戦しながらもDUO3.0完走にチャレンジした2回目の動画はこちら(昨日最後に紹介した動画の続きです)。きっと勇気づけられますよ!↓↓↓
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From 師範代Shinya(新村真也)
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