From  師範代Shinya(新村真也)

僕は高校を卒業してすぐに就職しました。

 

入った会社は、鉄鋼場です。今考えると、全く違う職種ですが、あの頃の経験は役に立ちました。

 

鉄鋼場では、最初の1ヶ月で溶接をやりました。

 

鉄仮面をかぶって目を保護しながら、バチバチと鉄の部品をくっつけていきました。

 

その後、旋盤(せんばん)の部署に配属になりました。

 

旋盤というのは、クルクルと高速回転する金属の棒素材に、刃物を当てながら設計図通りの大きさ&形に削っていく作業です。

その精度は高く、1ミリ単位どころか、0.001ミリ単位で仕上がりをコントロールできます。

 

そのためには、微妙な力加減と熟練の技術が要求されます。

 

全自動マシン

僕が就職したときには、この手動旋盤に加えて、「NC旋盤」と呼ばれる全自動マシンが導入されていました。

 

これは、プログラムを組めばあとは全自動で削る作業をやってくれる画期的な装置です。

 

なので、僕らの仕事は7割が「プログラム組み」と、機械が削り終わったあとの「部品の付け替え」でした。

 

(今の最新テクノロジーはどうなっているのか分かりませんが、20年以上前の当時は、さすがに部品の付け替えまでは全自動ではなく、人の手が必要でした。)

 

残り3割は手作業

とはいえ、NC旋盤も完璧ではありません。NC旋盤が得意とするのは、「同じ作業を何度も繰り返す」ような場合です。

 

自動ではうまくできない変わった形のものや、「ひとつだけ作る」場合には、時間がかかって効率が悪いという状態でした。

 

なので、残りの3割くらいの仕事は昔ながらの手作業でした。

 

職人の世界

こういった仕事をこなす職人の世界は、独特です。まず、職人たちは無口な人が多いです。

 

あまりしゃべりません。そして、いつもしかめっ面をしています。パッと見は怖いです。

 

僕の旋盤班にも、50代くらいの班長の親方がいましたが、いつも怖くて無口でした。

 

親方がたまに口を開くときには、僕が怒鳴られる時です。

 

その人の雰囲気は、「天空の城ラピュタ」の冒頭シーンに出てくる、パズーの上司の「親方」みたいな感じです。

 

その親方が僕に仕事のやり方を教える時のことは、今でも忘れません。

 

見て盗め!

まず、親方は僕を手動旋盤の機械の前に呼びます。

 

そして、何も言わずに作業を始めます。僕はそれを、後ろからただ静かに見ているだけです。

 

親方は、作業中にまったくしゃべりません。僕の方を見ることもありません。

 

ただひたすら黙々と作業をします。

 

そして、終わったら僕の方を向きます。ここで始めて親方と目が合います。

 

そして、親方は僕に向かって、

 

「やってみろ!」

 

とだけ言います。

 

えぇ?!今のを1度見ただけでやってみろと??

 

どうやって??

 

そして、僕がおろおろしていると、いきなり怒鳴りつけます。

 

「何を見てたんだ!ボーッとしてたのか?」

 

「い、いえ!違います!ちゃんと見てました!」

 

「だったらやってみろ!」

 

(え~!!マジすか??)

 

って感じです。

 

毎回こんな感じでした。そして、ちっとも覚えない僕にイライラしている様子でした。

 

毎回、メチャクチャ怒鳴られました。

 

そのたびに、僕は萎縮していきました。

 

仕事がイヤになっていきました。

 

職人の世界は、基本的に「見て盗め」です。

 

「優しく教えてもらおうなんて思うな!仕事ってのは、先輩のやっているところを見て盗むもんだ。」

 

というのが、親方の口ぐせでした。

 

説明できない?!

でも、今思い返すと、あれは単に「口べたで説明できなかっただけ」ではないかと思います。

 

特に手先や身体を使う動きというのは、筋肉のどこの部分にどうやって力を入れるかは、外から見ていてはわかりません。

 

よっぽど歯を食いしばっていれば、

 

「あ、今この人は力を入れているな!」

 

ということがわかりますが、職人たちは基本的にポーカーフェイスです。

 

表情がほとんど変わりません。

 

微妙な力加減やちょっとしたコツを必要とされる技を、「見て盗む」というのは、ものすごく非効率的なんじゃないか?と思います。

 

見えないものを言語化する

もちろん、こういった「職人芸」は、言葉ではうまく言い表せない部分もあると思います。

 

だからこそ、そういう部分をうまく言語化して、マニュアルにまとめ上げることができれば、たくさんの人たちに身につけてもらうことができます。

 

上手に言語化してマニュアルにしたり、丁寧に解説する動画を1本作れば、可能性は無限に広がります。

 

自分が直接マンツーマンで教えなくても、そのマニュアルを読んでもらったり、動画を見てもらうことで、自分と同じレベルのスキルを持つ人がどんどん増えるのです。

 

英語の習得も同じ

そして、これは職人の技術に限ったことではありません。英語学習でも同じことが言えます。

 

「ネイティブとのフリートークを繰り返すだけで上達できる」

 

とか、

 

「映画を字幕なしで見まくれば、自然に聞こえるようになってくる。」

 

とか、

 

「毎日英語を聞き流ししていれば、ある日突然、英語が口をついて出てくるようなる」

 

という考え方は、まさに職人の

 

「見て盗め」

 

と同じ考え方です。

 

一部のトップ3%の天才の人にはそれができるかもしれません。

 

でも、僕を含めた97%のふつうの人には、「見て盗め」はたぶん不可能です。

 

意味を知る

たとえばネイティブが、レストランで注文するときに、

 

I’d like to have chicken, please.

(チキンをお願いします)

 

と言うのを聞いたとします。それを見て盗むことはできるでしょう。

 

そのままセリフをコピーして、品名だけ変えることはできそうです。

 

I’d like to have fish, please.

 

みたいに、です。

 

でも、見て盗んだだけでは、すぐに限界がきます。

 

この、

 

I’d like to have chicken, please.

 

という文章の「構造」が知識として頭に入っていなければ、この文章を元に、

 

What would you like for dinner?

(今日の夕飯は何を食べたいですか?)

 

というような表現を作ることは絶対にできません。

 

英語を使いこなせるようになるには、文法の「知識」を頭に入れることは不可欠です。

 

「見て盗め」では文法は身につきません。

 

「口で説明してもらって、わからない部分を質問して、また説明してもらって、また新しい疑問を質問して・・・そんなことを何度も繰り返しながらやっと身につく」

 

それが英語学習です。

 

英語を身につけること自体は「技術」なので、「職人芸」に近い領域です。

 

でも、英語を身につけるプロセスは、職人の世界の「見て盗め」よりも、「きとんと口で説明してもらう」スタイルの方をおすすめします。

 

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