【2つのウェディング会社】

From  師範代Shinya(新村真也)

先週のお盆休み中、妻と一緒に2つのウェディング会社の相談会に行ってきました。

 

そこで印象的な体験をしたので、あなたとシェアしたいと思います。

 

僕らは今年の4月に入籍して一緒に住み始めたので、結婚式は1年以内=来年の3月までに挙げたいと考え、今回初めてウェディング会社のデスクへ出向いたのです。

 

僕らは二人ともふだんから忙しいので、膨大な作業量が降りかかってきそうな結婚式準備に、あまり乗り気ではありませんでした。

 

お盆休みになってから、やっと重い腰を上げた感じです。

 

2つのウェディング会社

まず、僕らは2つのウェディング会社のデスクを予約しました。

 

①オリジナルウェディング

1つ目は、「オリジナルウェディング」を売りにしているところです。

 

決められた会場があるわけではなく、結婚式をゼロから作り上げるのをサポートする会社です。

 

新郎新婦の性格や要望に合わせて、会場やアイテムやイベントの内容を選んでいくスタイルです。

 

そういうクリエイティブなものもちょっと面白そうだと思ったので相談を申し込みましたが、

 

オリジナルでやるなんて、果たしてどのくらいの作業量になるのか?

 

今の自分たちの生活で、そんな時間と労力を捻出できるのか?

 

が不安でした。

 

②ゲストハウス型の結婚式場

2つ目は、結婚式場のデスクです。

 

都内にあるゲストハウス型のウェディング会場で、ホテルと違ってウェディングのためだけに作られた建物です。

 

ここは、ホームページを見る限りは、きらびやかな装飾や立地の良さがウリのようでした。

 

対照的な体験

この2つの会社で受けた相談会の体験は、まったく違ったものになりました。

 

正反対と言ってもいいくらいです。

 

オフィスでの会話

まず、最初に行ったオリジナルウェディングの会社では、オフィスに招かれて、「僕と妻に関するヒアリング」から始まりました。

 

最初にアンケートを書いて、そこにある「趣味」「仕事」などの情報をもとに、僕らの好みを深堀りしていく感じです。

 

僕の職業を「英会話講師とマジシャン」と言ったら、すごい食いついて色々と聞かれたので、いつもバッグの中に忍ばせているマジック道具を使って、プチマジックショーを披露してしまいました(笑)

 

また、「なぜ、結婚式を挙げたいか?」「誰のために挙げるのか?」といった深い質問もありました。

 

プランナーさんとの会話は、「僕らの2人のこと」を中心に進んでいきました。

 

話している割合は、7:3くらいで、僕らの方が多く話していました。

 

式場での会話

一方、次に訪れたもうひとつの会社の相談会では、これとは逆のことが起こりました。

 

まず、最初に式場の支配人が出てきて、こんな説明から始まりました。

 

「我が社は、○○年に創設されて、日本で初の○○スタイルを設立しました。私たちの式場は、全国に○○箇所も展開していて・・・」

 

という感じです。

 

そして、また違うスタッフが来て、こんどは式場を見学しながら説明をします。

 

「この式場は、○○の設備が整っていて、○○もあるんです!」

 

といった感じで、

 

「いかにこの会場がスゴいか」

 

「いかに他社よりも手間ひまかけて作り込んであるか」

 

ということを熱っぽく説明されました。

 

iPadにたくさんの写真やデータが入っていて、実際の式場で見れない場所はiPad上でプレゼンされます。

 

たしかにキレイだし、スゴいのは分かるのですが、なぜか僕らのテンションは上がりませんでした。

 

僕らには興味なし?!

一応、一番最初にアンケート用紙は書いたのですが、僕らの趣味や職業に関しては書く項目はなく、会話の中でも聞かれませんでした。

 

こちらから僕の職業を「マジシャンなんです」と言ってみても、「へぇ~!そうなんですね!スゴいですね!」という感じでちょっと反応して、その後はまたすぐにセールストークに戻り、サラッと流されました。

 

僕らについて聞かれたことと言えば、挙式の候補日や予算など、「向こうが売るために知りたい情報」ばかり。

 

その後は、料理の試食会があったのですが、また違うスタッフに変わり、

 

「いかにここの料理がこだわって作られているか?」

 

について、詳しい解説を受けました。

 

全体を通して話している割合は、9:1くらいで、スタッフさんたちの方が多く話していました。

 

僕らは完全に「聞き役」です。

 

おそらく、この2番目の式場は、スタッフの方のセールストークがすべて台本になっていて、誰に対してもまったく同じトークをするようにシステム化されているのだと思います。

 

この「どこを切っても同じ金太郎アメ的な営業トーク」は、起業家の視点から見ると「ビジネスの仕組み」としては素晴らしいです。

 

でも、僕らのような cold =「まだ温まっていないお客」からすると、心に響かないことを痛感しました。

 

どっちが疲れたか?

この2つの対照的な相談会で、僕らが疲れたのはどちらだったと思いますか?

 

ふつうなら、自分たちがしゃべらされる方が疲れると思うかもしれません。

 

でも、実際は逆でした。

 

1番目の相談会の後には、足取りが軽やかで、疲れはあまり感じませんでした。

 

2番目の相談会の後には、どっと疲れが吹き出してきました。

 

どちらも同じ3時間半のミーティングだったにも関わらず、です。

 

MEメッセージ VS YOUメッセージ

2番目の会場の人たちは、支配人を含めて全員が、「自分たちの会社やサービス」について語っていました。

 

「我が社は○○で、私たちの商品やサービスは○○という特徴があります。」

 

といった「自分を主語にするしゃべり方」を、コピーライティング用語で「MEメッセージ」と言います。

 

逆に、

 

「あなたは、こんな悩みがありませんか?」

 

「あなたは今後、どんな人生にしたいですか?」

 

といったメッセージを、「YOUメッセージ」と言います。

 

日本はモノづくりの文化で高度経済成長を成し遂げたので、営業トークも「MEメッセージ」が多いと思います。

 

それは、ウェディング業界でも変わらないということを、今回は実感しました。

 

hot = 「すでに欲しがっているお客さん」にはMEメッセージは手っ取り早く売れる手段ですが、今回の僕と妻のような、 cold = 「まだ欲求が高まっていないお客さん」には響きません。

 

英会話でも同じ

実は、この「MEメッセージ」と「YOUメッセージ」の違いは、英会話でも見かけることがあります。

 

次回は、僕が実際に体験した

 

「MEメッセージで話す英語ペラペラな日本人」

 

と、

 

「YOUメッセージで話すぎこちない英語初心者」

 

の対照的なふたりに対する外国人のリアクションをお伝えします。

 

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