from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
前回に引き続き「黄金テンプレ三箇条」が詰まった本「自己紹介の英語:改訂版」の使い方を詳しく解説していきます。(今回が最終回です)
まず、この本はテンプレ集なので、1ページ目から順番にやっていく必要はありません。
もくじページを見ながら、自分が話したい内容を決めます。
44トピックあるので、一番気になるものを選びます。
次に、そのトピックの中で3パターンある例文の中から、自分の状況に一番近いものを選びます。
2つの例文を組み合わせたい場合は、2つを選んでもOKです。
たとえば、僕の場合を見てみましょう。
この本の「故郷」のトピックでは、次の3パターンの例文が用意されています。
↓↓↓
A:生まれてからずっと静岡に住んでいる人の話(静岡の解説)
B:東京在住で、北海道の小樽出身の人の話(小樽の解説)
C:今住んでいる場所は言わずに、地元である広島の三次市を解説する人の話
という感じです。
僕は生まれも育ちも静岡で、今は東京在住なので、AとBを組み合わせた例文が自分にピッタリ当てはまります。
その場合は、AとB、両方を音読します。
音声を使って音読
見開きページの右上のQRコードをスマホやタブレットで読み込んで、音声プレイ画面を開きます。
そして、
①音声を聞きながら発音チェック(音のつながり、個々の発音など)
↓↓↓
②ピリオドで音声を止めながら、リピーティング練習
↓↓↓
③モデル音声に自分の声をかぶせてオーバーラッピング
↓↓↓
④テキストを見ないで音声だけでシャドーイング
↓↓↓
⑤テキストを見ながら、自分の声だけで音読
という流れで、英文を口に落ち着けます。
(※この一連の流れのやり方を詳しく知りたい場合は、「一冊のテキストを音読で極める!動画セミナー(無料)」をご受講ください)
例文を暗記する方法
これが普通の音読用教材だったら、スムーズに口から言えるようになった時点で次のユニットに移ります。
でも、これは「自分のことを英語で話すためのテンプレ」です。
暗記してアレンジして、自分のモノにするまでやり込んで、初めて本番の英会話で口から出てくるのです。
では、どうやって暗記まで持っていけばいいのでしょうか?
次の手順をお伝えします。
⑥テキストなしの音声リピーティング
⑦テキストも音声もなしの暗唱
⑧オリジナル文章が暗記できたら、英単語を入れ替えて完全自分バージョンにしてから⑦の暗唱
という流れです。
⑥のテキストなしのリピーティングは、ピリオドやカンマの場所で音声を細かく止めて、テキストを見ないままリピーティングします。
⑦は、場合によってはスキップして、いきなり⑧に入っても良いかもしれません。
特に入れ替える英単語が多い場合は、先に入れ替えた文章を作ってから暗唱練習をした方が、効率が良くなります。
さっきの僕の「故郷」のトピックのケースでは、Aの静岡の話は、ほとんどそのまま使えます。
入れ替える場所は、「ずっと静岡に住んでいます」の場所だけです。
そこで、Bの例文の中で使われている「私は今、東京に住んでいますが、元々は小樽の出身です」の部分をAにドッキングさせて、「小樽」の部分を「静岡」に入れ替えます。
これで完成です!
ほとんどテンプレを使ったまま、自分のことを話せるようになりました!
短文テンプレで肉付け
上記の方法だけでも、30秒で自分の故郷を語れるようになります。
でも慣れてくると、だんだん「もっと情報を付け加えたいなぁ~」と思うようになります。
特に、本番の英会話レッスンで使ってみて、相手の先生から色々質問されて答えられなかった情報を、後から付け加えれば、より強力な英文になっていきます。
たとえば僕の先ほどの例では、
Aの例文の中での静岡の紹介は、海の話をメインに、東京からのアクセスの良さで締めくくっています。
でも、僕の地元は海だけではなく山に囲まれています。
海は主に夏に行きますが、山は1年中行けるので、思い出は山の方が多いです。
そこで、次の肉付けページを見ると、こんな例文があります。
My town is surrounded by mountains.
(私の町は山々に囲まれています)
これはそのまま使えそうですね!
さらに、「東京と静岡の違いは何?」とよく聞かれることがあります。
そこで探してみると、こんな例文があります。
↓↓↓
The pace of life is fast.
(生活のペースは速いです)
fast の部分の入れ替えように、いくつか候補が並んでいます。
hectic = あわただしい
slow = ゆっくりした
relaxed = のんびりした
easygoing = のんきな
かゆいところに手が届く構成ですね!
これは使えます!
東京は fast か hectic なイメージです。
静岡は slow か relaxed なイメージです。
この2文を組み合わせれば、いけそうです。
The pace of life in Shizuoka is relaxed, but it’s hectic in Tokyo.
これで、静岡と東京の対比が出来上がりました。
他にも、その土地の人たちの雰囲気や、気候など、色んな要素のパーツが用意されています。
ほとんど辞書いらずで自分のオリジナル英文が作れる!
今の例を見ていただいた通り、このテキストは本当にかゆいところに手が届きます。
必要なボキャブラリーはすべて、先回りして用意してくれています。
だから辞書を引く必要がありません。
サクサクと自分のオリジナル文章を作ることができます。
しかも、すべて中学英語の範囲内で言えるのです。
この本は、英語で自分のことを話すことへのハードルを下げてくれます。
もしあなたが、自分のことを英語で話すのが苦手だと感じていたら、ぜひこの本のテンプレを活用してみてください。
僕ら日本人にとっては、一番分かりやすい自己紹介テンプレ集だと思います。
(完)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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「自己紹介の英語:改訂版」
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From 師範代Shinya(新村真也)
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