【くらべて覚える英単語②】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※5月7日に新しく発売されたばかりの「(語源×図解)くらべて覚える英単語」の本のレビューの続きです。
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この本は、僕がこれまで読んできた「似た意味の英単語の違いを教える本」とは少し違いがあります。
 
 
それは、「語源の解説がある」ということです。
 
 
そして、語源の解説においては第一人者の「清水建二先生(シミケン先生)」が書いている本です。
 
 

語源は漢字のパーツと同じ

 
語源とは、英単語のスペルをパーツに分解して、意味を理解するものです。
 
 
日本語で言えば、「漢字のパーツから意味を覚える」ような感覚に近いです。
 
 
例えば、「貝」というパーツが使われている漢字は、「お金がらみ」のものが多いです。
 
・買う
 
・購入する
 
・貯める
 
・出資する
 
・家賃
 
・質屋
 
・賭博
 
・費用
 
・貧しい
 
・貴重品
 
 
などなど、「貝」のパーツが使われている漢字の多くは、お金がらみです。
 
 
これは、昔は貝殻がお金の代わりに使われていたから、と言われています。
 
 
こういう風に関連付けて覚えると、漢字を覚える時に役立ちます。また、知らない漢字に出くわした時に、
 
 
「貝が使われているから、お金がらみだな。」
 
 
と推測ができるようになります。そして、前後の文脈からさらに意味を絞り込んで行くことができるのです。
 
 

英単語も同じ

 
これとまったく同じことを、英単語学習にも応用することができます。
 
 
たとえば、
 
 
captain (キャプテン)
 
 
という英単語は、
 
cap(頭)
 
という語源が使われています。
 
 
そこから、「チームの頭(かしら)=皆をまとめる人」という意味になるのです。
 
 
規模が大きくなって「国の頭(代表地域)」になると、
captal (首都)
 
になります。
 
こうやって覚えると、丸暗記するよりもずっとラクだと思いませんか?
 
 

英検1級も突破

 
僕自身は、この語源学習法を使って、英検1級を突破しました。
 
 
英検1級になると、問題文で使われている英単語のレベルは1万語を超えてきます。
 
 
TOEICテストで知らない英単語がゼロになったとしても、英検1級の問題はまったく読めない・・・というのが普通です。
 
 
英検1級では覚えなければならない英単語数が多すぎて、丸暗記はけっこうキツいです。(それでも丸暗記で乗り切ってしまうスゴい人も、一定数いますが)
 
 
僕の場合は丸暗記が苦手なので、当時のシミケン先生の本を使って語源学習法を学びました。
 
 
その結果、英単語の意味を忘れても、語源の意味から思い出すことができたおかげで、1次試験のボキャブラリーパートは僕の一番の得点源になりました。
 
 

似ている英単語を覚えるときにも役立つ

 
この語源学習法が使えるシーンは、英検1級レベルの難しい英単語を覚える時だけではありません。
 
 
日常的に使う「似ている英単語」の意味の違いを覚える時にも役立ちます。
 
 
語源の成り立ちを見れば、ニュアンスの違いがハッキリすることが多いのです。
 
 
たとえば、
 
 
get と acquire という英単語は、どちらも日本語訳では「手に入れる」になります。
 
 
でも、acquireを語源で分析してみると、
 
 
ac (~に向かって)
 
quire(探し求める)
 
 
という語源に分かれます。
 
 
「探し求める」ということは、「ある程度時間をかけて求め続けた結果、手に入れる」というニュアンスを感じることができます。
 
 
こうやって覚えると、acquireの意味がだいぶ頭に焼き付いてきます。
 
 
普通の「比べる系の本」の場合は、語源の解説がないものがほとんどです。
 
 
acquire=ある程度時間をかけて求め続けた結果、手に入れる
 
 
という風に、解説だけのものが多い印象です。
 
 
そうなると結局、丸暗記するのと同じになります。
 
 
 
この「くらべて覚える英単語」の本は、語源学習法が取り入れられているのが最大の特徴です。
 
 
それだけではありません!さらに「イラスト」が使われているので、イメージが頭の中に残りやすいのです。
 
・・・つづく。
 
 
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・・・つづく。
 
 
 
 
 

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