From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が小学生の頃、
「ファミコンでスーパーマリオをプレイしている時に、マリオがジャンプした瞬間に自分の手も思わず同じ動きをしてしまった経験」
と重なった発音メソッド・・・それは、
「手の動きを使って舌の動きをコントールする」
という、画期的な手法でした。
小川直樹さんという方が広めている手法で、「OKメソッド」と呼ばれています。
OKメソッドとの出会い
僕が小川さんのメソッドに最初に出会ったのは、英字新聞の中でした。
当時僕は、「英語で情報を取る」ことの楽しさに目覚め、英字新聞を2誌、定期購読していました。
英字新聞と言っても、ガッツリ書かれたネイティブ用の新聞ではなく、英語学習者用に難易度が調整された「学習者用英字新聞」です。
日本で有名な2大英字新聞は、「週刊ST」と「アサヒウィークリー」です。
当時僕は、この2誌を毎週定期購読していました。
そのどちらに書かれていたかは忘れましたが、どちらかに小川さんのOKメソッドが週刊連載されていました。
僕はその、今までに無い画期的な発音習得法に、目が釘付けになりました。
そして、毎週の小川さんの記事を楽しみに待つようになりました。
身体はつながっている
人間の身体はいろんな部位が連動しています。
たとえば、手に持った空き缶を思い切り力を入れて握りしめると、自然と顔の筋肉もひきつります。
逆に、ふわふわしたネコの毛をなでているときには、自然と顔の筋肉が緩みます。
英語の発音で大事なのが、顔(口と舌)の筋肉の動きです。
でも、口と舌は、ふだん意識して動かすことはないので、いざ違う動きをしようとすると、なかなか思うように動かすことができません。
顔の一部である「舌」の動きを自在にコントロールするには、舌だけで何とかしようとするのではなく、身体の他の部位と連動させてあげればいいのです。
最も動かしやすいパーツ
人間の身体のパーツの中で、最も器用に動かすことができるのは、「手」です。
手をうまく使うことで、舌を思い通りの形に動かしていくことができます。
手の動きのことを、フィンガー・アクション(FA)と呼びます。
このフィンガーアクションを使って、英語を発音する時の舌と口の動きを「手」にさせてやります。
すると、手と連動して舌と口が自然に動くようになるのです!
日本人の苦手な発音
フィンガー・アクションを補助として使うことで、日本人が苦手な発音もうまくできるようになります。
よく、日本人は「R」と「L」の区別が苦手と言われますが、それは「R」と「L」に必要な舌の動きを、これまでの人生の中でしたことがないからです。
初めてやることがうまくできないのは当然です。
初めて自転車に乗る時には、最初に補助輪が必要なように、初めてやる発音の場合にも、補助輪が必要です。
その補助輪の役割を果たすのが、フィンガー・アクションなのです。
Rの発音
たとえば、Rの発音の場合、やり方を口で説明すると、
「舌を後ろに巻くように引っ込めながら、口の中のどこにも触れない状態をキープする。その状態で、ノドの奥の方で声を出す。」
という感じになります。
また、もう少しシンプルに説明することもできます。
もし僕と同じ「プロレス世代」の人には、
「ジャイアント馬場さんをマネしてください。」
と言います。
馬場さんがチョップを繰り出す時に出すお決まりの声、
「ポー!」
をマネするだけで、Rの音が出ます。
僕の世代(アラフォー)の男性であれば、子供の頃や学生時代に一度は馬場さんのモノマネをした経験があるので、舌の使い方を一発で理解してもらえます。
この「馬場メソッド」は、今まで僕がたくさんの英語学習者の方に試してきた結果、かなり有効で即効性があるのですが、残念ながら僕と同世代の男性にしか通用しません。
その点、このフィンガーアクションを使ったOKメソッドなら、老若男女問わずにRの発音をマスターできます。
フィンガーアクションの例
フィンガーアクションは、左手を口、右手を舌に例えて、英語の発音に必要な動きを手で表現していきます。
たとえば、Rだったらこんな感じです。
↓↓↓
下の方の手が、舌の動きを表しています。
実際には、手をカールさせる動きをします。
それに合わせて舌を連動させると、舌だけで動かそうとした時に比べて、スムーズに動かすことができます。
もっと詳しく知りたい場合は、小川さんがご自身のブログでOKメソッドを詳しく公開していますので、良かったらチェックしてみてください。
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