【英語学習の第3の選択肢とは?:英語学習と人生戦略の共通点⑤】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

※最近、話題になっている人気本「人生の経営戦略LIFE」の内容と、英語学習とのつながりを僕が感じた部分のお話の続きです。

前回までの記事で、「人生はすべてにおいて、常に右肩上がりじゃないとダメ」という価値観と、国全体では右肩上がり成長がもう現実的じゃない時代になってきているという指摘、そして僕自身が英語学習の世界でも感じた違和感について、シェアしました。

では、答えはどこにあるのか?成長をあきらめて楽しくできればいいのか?というと、そういうわけでもないようです。

たとえば、この本に書いてある経済的な話では、今のビジネス書やお金関連の本の世界では、

①右肩上がりの経済的成功を続ける方法を教える本

②競争から降りて、経済的な成功を考えず、自分らしく生きる本

の二極化が進んでいるそうです。

①は今まで通りの価値観を保つためのメソッドで、②は経済的な部分を無視して、「好きなことをして生きていれば、何とかなるさ!」的なメソッドや考え方を提唱しています。

この本「人生の経営戦略LIFE」の著者の山口さんは、「どっちもダメでしょ」と言っています。

どっちが正しいかではなく、「この2択しかないという視点がダメ」と言っているのです。

経営学でのイノベーションというのは、

「一見すると2つしか選べない、相反する選択肢を安易に受け入れることを否定し、それらの選択肢を超える、第3の選択肢を目指すこと」

だそうです。その理想を言葉に置き換えると、

「自分らしい人生を歩み、経済的・社会的にも安定した人生を送る」

ということです。

「そんなうまくいくわけない!現実は甘くないぞ!」

という言葉で片付けるのは、選択肢が2つしかないという思考です。

そうではなく、第3の選択肢を見つける姿勢がイノベーションを生み出すのだ、と。

僕はこれを読んだ時に、もしこの考え方を英語学習に当てはめるなら、どうなるだろう?と考えてみました。

英語学習者の2つの選択肢

英語学習の世界でのよくある「相反する選択肢」は、

①TOEICや英検などの資格試験で、右肩上がりの結果を出すための勉強法

②自分が好きな題材を使って、ユルく楽しく勉強する方法

の2択です。

本屋さんにある教材を見ても、この2極化が進んでいるように見えます。
①は、ストイックに問題集を解き続け、覚える英単語もテスト内容に合わせたものにチューニングしていく。

②は、資格試験で英語力の証明をすることを考えず、ひたすら自分が好きな題材で楽しく続けていく。

そんな感じです。

もちろん、①と②の選択肢が合う人もいます。

合っているなら、変える必要はありません。

ただ、「選択肢が2つしかない」というのが問題だと思うのです。

英語学習者のよくある悩み

実際に、僕が今まで受けた相談の中でも、この悩みは多いです。

「TOEICの点数を上げるためには、はやり問題集を解いたり、ボキャブラリーをTOEICに出るものだけに絞って覚えないとダメでしょうか?どうしてもつまらなくて、やる気が出なくて・・・」

という声を聞いたことは、何度もあります。

せっかくなら、長年楽しく続けている英語学習の成果を、社会に証明できる形で数値化したい。

でも、テスト勉強にどうしても身が入らない。

という状況は、悩ましいですよね。

特にTOEICでは、上のレベルを目指そうとすると、仕事で英語を使わない人にとっては、「自分のこの先の人生で使うシーンが想像できないような、フォーマルなビジネス英単語」が登場します。

また、英検で上の級を目指そうとすると、こんどはアカデミックな英単語(学術書や専門書を読むのに必要な英単語)が登場するのです。

自分がこの先使わないであろう英単語を、覚える気力がわかない・・・というのは、当然のことだと思います。

そういう人は、もう資格試験のことは一切気にせず、自分の英語力を数値化することはあきらめて、ひたすら楽しく続ける道しかないのでしょうか?

英語学習の第3の選択肢

先ほど引用した、この本が提唱する経済学的な視点での3つ目の選択肢、

「自分らしい人生を歩み、経済的・社会的にも安定した人生を送る」

を英語学習バージョンに置き換えるなら、

「自分が好きな英文素材を使って楽しく勉強しながら、たまに受けるTOEICや英検などの資格試験で望む結果を出して、英語力を社会に証明する」

ということでしょうか。

この第3の選択肢を実現できたら、それはあなたの英語学習プランにおけるイノベーションと言えます。

その方法は、1通りではなく、おそらく個人の興味やこれまでの人生経験、タイミングなどによって変わってくるでしょう。

そこで次回の記事では、1つのヒントの材料として、僕自身が今までどうやって「英語学習を楽しむこと」と「TOEICや英検などで結果を出すこと」のバランスを取ってきたのか?

その試行錯誤の体験談をお伝えします。

 

・・・つづく

 

今回紹介した「人生の経営戦略LIFE」の本はこちら↓↓↓

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