from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※最近、話題になっている人気本「人生の経営戦略LIFE」の内容と、英語学習とのつながりを僕が感じた部分のお話の続きです。
前回の記事では、この本に書いてあるイノベーションの定義を英語学習に当てはめた場合の一例として、
「自分が好きな英文素材を使って楽しく勉強しながら、たまに受けるTOEICや英検などの資格試験で望む結果を出して、英語力を社会に証明する」
というコンセプトをご紹介しました。
「資格試験で結果を出すこと」と、「自分の興味に合わせた英語学習メニュー」は、人によっては相反することもあります。
そこで今回は、1つのヒントの材料として、僕自身が今までどうやって「英語学習を楽しむこと」と「TOEICや英検などで結果を出すこと」のバランスを取ってきたのか?
その試行錯誤の体験談をお伝えします。
僕の最初の状態
僕はやり直し英語を始めた当初、TOEICや英検などの資格試験には、まったく興味がありませんでした。
当然、そのための勉強なんて絶対したくなかったし、問題集に対して拒絶反応すらありました。
僕は子どもの頃から、テスト勉強が苦手でした。
そのため、テスト本番も苦痛でした。
当然、学校の成績は悪かったので、ヤンキーが集まる高校に行くことになりました。
勉強ができなかったとはいえ、僕はヤンキーとは真逆のキャラでした。人と争うのを好むタイプではありません。
高校の教室内では、野獣のような血の気の多い不良たちが、毎日のように肉弾戦を繰り広げ、抵抗出来ないクラスメイトをパシリにしている姿を目の当たりにしていました。
でも僕は、自分が保身のためにヤンキーの仲間に入っていじめる側に回るのは、絶対にイヤでした。
「自分がヤンキーの仲間にならずに身を守るためには、強くならなければならない!」
と実感しました。そこで、護身のために武道を練習し始めました。
(この時の経験が、実は10年以上経ってからやり直し英語で役立つことになります)
そんなバックグラウンドがあったので、僕はやり直し英語を始めた時には、自分が近い将来TOEICや英検を受けることになるとは、まったく思っていませんでした。
もし僕が、最初からTOEICの問題集で勉強していたら、おそらく3日で挫折していたと思います。
好きな教材だけで練習を繰り返す
その後、元プロキックボクサーの英語講師、森沢洋介先生の書いた「英語上達完全マップ」に出会います。
森沢先生のメソッドは、格闘技経験者の僕にはしっくり来ました。
その後、音読と瞬間英作文の肉体的トレーニングをメインに据えつつ、素材の英文は自分が興味が持てるものだけに絞って使うようにしました。
テキスト1冊を最後まで終わらせることが目的ではなかったので、興味のおもむくままに、つまみ食い形式で音読していきました。
英文の内容は、
・日常の友達との、ちょっとしたやりとり例
・ダンスについて語る英文(僕は当時、格闘技からの派生でストリートダンスも練習していました)
・英語の勉強法について語る英文
・第二言語が話せないことの不便さを語る英文(日本に住む外国人が書いたエッセイ)
・洋楽の歌詞(メロディーに合わせて口ずさむので、これも音読の一種)
などです。
内容的には、かなり偏っていたと思います。
自分が好きなジャンルだけで使われる英単語やフレーズが身につきました。
とはいえ、外国人と英会話をする時には、自分の好きな話題を中心に話すので、僕の中ではかなり「英語を話せる度合」が大きくなっていくのを感じました。
その後、英会話スクールのクラスメイトに英単語帳DUO3.0を勧められて、始めました。
最初は1ページ目から律儀にやろうとしてしまい、ムズカしすぎて撃沈しました。
2度目のトライでは、原点に立ち返って、自分が興味を持てるセクションからつまみ食い形式でやっていきました。
ファーストフード店での注文のやりとり、友達とのカジュアルな会話など、DUO3.0にはカジュアルな英文も満載です。
「自分が使えたら、カッコ良いだろうな~」と思える英文から、優先的にやっていきました。
フォーマルな英文にも興味が出始める
DUO3.0の中には、フォーマルな英文もあります。
英字新聞に出てきそうな、犯罪や環境汚染などの社会問題について語る例文、ビジネスの現場で使われそうな言い回しもけっこう入っているのです。
DUOの中に入っているカジュアルな英文をやり尽くした後に、僕はなぜかフォーマルな英文にもトライしてみたくなりました。
この時には、ムリして興味を持とうとか、興味がないのにやってみようと思ったわけではありません。
不思議なことに、自然に興味がわいてきたのです。
他のセクションでカジュアルな言い回しの英文を音読する中で、僕の英単語力と文法力は格段に上がっていました。
そのおかげで、最初に撃沈したセクション1の例文も、いつの間にか読み解けるようになっていたのです。
僕の経験上、「興味がわく英文」には大きく3種類あると思います。
①レベルに関係なく、自分が興味のある内容で書かれた英文(趣味の話など)
②自分が使うシーンがリアルに想像できる英文(旅行英会話や、あいさつ文など)
③自分のレベルよりちょっと背伸びした難易度の英文で、少し頑張れば「できた実感」を味わえる英文
最初の頃は、僕はひたすら①だけを追求していました。
その後、外国人バーで雑談が少しできるようになってきたことで、②のフレーズを追求するようになりました。
そして、DUO3.0をきっかけに、初めて③の英文の楽しさに目覚めたのです。
自分の生活の中で、この英文を使うシーンは想像できない。だけど、理解できることが楽しい!
と感じる英文に初めて出会えたのが、DUO3.0でした。
特に、最初に撃沈した経験をしたのが、良かった気がします。
ロールプレイングゲームで、最初にいきなりボスキャラと対戦して、あっけなくやられるところからストーリーが始まるパターンに似ています。
その後、冒険を続けて経験値を積み、レベルアップしてまたあのボスキャラと退治した時の感覚。
最初にやられた時の恐怖が肌に刻み込まれているので、一瞬ひるみますが、実際に戦い始めると、「あれ?自分の攻撃が効いている?」という手応え。
そして、相手の攻撃を食らっても、思ったほどのダメージがないこと。
「これはいけるかも!」
と思いながら、全力でぶつかっていって、倒した時の快感!
いつの間にか自分が想像以上に強くなっていたことを実感して、こみ上げてくる喜び。
それと同じ感覚を、僕はDUO3.0の例文で味わうことができました。
「こ、これは・・・面白い!!」
DUO3.0をきっかけに、僕は「フォーマルでアカデミックな英単語や例文」に対しても、興味を引かれるようになってきたのです。
こんな日が来るとは、自分でも驚きでした。
・・・つづく。
今回紹介した「人生の経営戦略LIFE」の本はこちら↓↓↓
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From 師範代Shinya(新村真也)
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