from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
今回、4才の娘が僕との会話(日本語)の中で使ってきたテクニックは、次の3ステップでした。
僕が娘に向かって、「報告」というフォーマルな単語を使った時に、娘が取った対処法です。
①僕:「あれ?Dadには報告してくれないの?」
※僕の言葉をリスニングする中で、娘が知らない単語である「報告」が出てきた。
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②娘:「お風呂出て寝る前に、報告してあげるよ。」
※「報告」という単語が娘にとって初耳でも、とりあえずリピートしながら文章に組み込んでみた。(これができている時点で、おそらく文脈から意味が推測できている。)
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③娘:「ん?報告って何だ?・・・あ、おしゃべりするってことか。」
※つぶやきながら、自分の知っているボキャと照らし合わせながら、言い換え(パラフレーズ)を行って、「おしゃべり」という言葉を口に出してみた。
この3ステップを使ってきたのです。
大人の英語学習にも使える
今回、娘が使ってきたテクニックは、大人の英語学習でも使えると思います。
ふつう、僕たちは英語のリスニング中に知らない英単語が聞こえると、その時点で思考がストップしてしまいがちです。
「あれ?知らない英単語が出てきたぞ?」
と感じて、頭の中が真っ白になってしまい、その先が聞けなくなってしまった・・・そんな経験をしたことが、あなたにもあるかもしれません。
でも、もし外国人の先生との英会話の最中に、
①聞こえた文脈の中で英単語の意味を推測して、
②とりあえずその英単語を盛り込んだセリフで返してみて、
③両方の文脈から判断した言い換えを、独り言のようにつぶやく。もしくは、先生に聞く。
という流れができたら、その英単語は忘れない記憶として残ります。
さっそく実戦投入!
試しに僕は、さっそくこのステップを実戦投入しています。
毎日のオンライン英会話で、会話相手の先生が知らない英単語を使ってきたときに、上記①~③のステップを踏むようにしてみたのです。
結果、この手法はかなり有効だと気づきました。
もちろん、③の時点で自分の推測が間違っていることもあります。
文脈から想像した意味と、実際の意味が真逆だった・・・なんてこともあります。
でも、このステップを入れると、記憶に焼き付くのです。
これまで僕は、
「先生のセリフの中で知らない英単語が出てきた瞬間に、勇気を出して会話をストップして、意味を聞く」
ということは、だいぶできるようになっていました。
それでもかなり良いと思っていたのですが、今回、娘の披露した3ステップを取り入れることで、さらに記憶に焼き付きやすくなった気がします。
圧倒的な練習量
子どもが母国語を習得する過程は、観察すればするほど不思議な気分になります。
文法を学ばずに、どうしてこんなに正確に話せるようになるのか?
未知の単語に対する対処法をどうやって学ぶのか?
謎は深まるばかりです。
ただ、1つだけ言えることがあります。
娘が今の日本語力を手に入れた理由は、「圧倒的な練習量」だと思います。
娘を観察していると、起きている間は常に「言葉を発するか、文字を読むか」のどちらかをしているのです。
特に、言葉を発する頻度はかなり高いです。
僕やサヤに対して、常に話しかけてくるし、僕らがいない時には、1才の娘に対して語りかけています。
さらに誰もいない時には、独り言をつぶやいています。
ぬいるぐるみを両手に持って、会話をさせる人形劇をやっていることも多いです。
とにかく、ずーっと話し続けています。
たまに静かにしているなと思ったら、絵本を読みながら、文字を真剣に見つめています。
最近は、絵本を読んでいる時にも、文字を音読するようになりました。
このように、
①周りに人がいる時には、ガンガン話しかける
②一人の時には、独り言英会話 or 本読み
というように、日本語の練習をする時間が圧倒的に長いのです。
これだけの練習量を、僕たち大人が第二言語の英語で行うのは、かなりムリがあります。
だからこそ、文法が発明されたり、瞬間英作文トレーニングのようなシステマチックな練習が生まれたのでしょう。
これまでに開発されてきた英語勉強法は、学習の効率を上げてくれます。
ただ一方で、効率だけではなく「練習量も大事」ということを、娘の観察からひしひしと感じています。
そんなことを実感する1年でした。
また今後も、しばらく観察を続けてストックがたまったら、このブログで気づきや学びをシェアしていきますね。
(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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