From 師範代Shinya(新村真也)
僕が英会話スクールに通い始めたばかりの頃、こんなキャッチコピーを見かけることがありました。
↓↓↓
あなたがサッカーを習おうとしたとき、サッカーの達人から習おうとしますよね?わざわざサッカーの下手な人のところに行って習おうとする人はいないはずです。ネイティブは英語の達人です。日本人の英語の先生で、ネイティブレベルの英語力を持った人はほとんどいません。英語を上達させたかったら、ネイティブから習うのが一番です!だから、○○(←スクール名)では、ネイティブ講師だけを揃えています!
という感じです。細かい文面は忘れましたが、言っている内容はだいたいこんなニュアンスでした。
当時の僕の耳には、このメッセージは強い説得力がありました。
「そうだよな!やっぱ英語を習うならネイティブからじゃなくちゃ!」
そう思って、外国人の集まるバーに週3回通い始めました。
週1回通っていた英会話スクールは、ネイティブの先生と日本人の先生の両方がいましたが、僕はネイティブの先生のクラスを選んで受けていました。
でも、上達を感じられたのは最初の3ヶ月間だけで、それ以降は横ばい状態でした・・・
ネイティブ至上主義
英会話業界には、今での「ネイティブ至上主義」が根強くあります。
たしかに、
「せっかく英語を習うなら、上手な人から」
↓
「上手な人=ネイティブ」
というのは、分かりやすい図式です。
でも、ネイティブから習って上達できるのは、上級者レベルにいる人だけです。
英語で英語の質問ができる?
僕は初心者の頃から、ネイティブ至上主義にどっぷり浸かっていました。
その結果、1年で限界を感じました。
理由は、「英語がしゃべれないから」です。
ネイティブの先生や友達との会話を、自分の英語学習に最大限活用するには、
「英語で英語の質問ができる力」
が最低限必要です。そして、さらに、返ってきた答えを英語で理解する力も必要です。
たとえば、
「この文章にある of は、つけないとダメですか?もしこの of がなかったら、どんなニュアンスになりますか?」
なんて質問を英語でできるようになるには、かなりの英語力が必要になります。
もし、これに対してネイティブの先生からしっかりした答えが返ってきて、
「この of は、この後ろにある名詞をつなげてひとつの名詞のかたまりを作っているから、ここで of を抜くと・・・」
みたいなフレーズを英語で理解しなければなりません。
「そんな高度なやりとりができる英語レベルなら、最初から英会話スクールになんて通ってないよ!」
と叫びたくなりませんか?
ネイティブの先生に英語で質問してみたら・・・
僕の経験上、今のような文法的な質問をネイティブの先生にぶつけて、すぐに的確な答えが返ってくる確率は50%以下です。
ほとんどの場合は、
「う~ん、なぜって言われても、説明は難しいなぁ・・・でも、これはofを抜くと変に聞こえるよ。だから、ofはn抜いちゃダメだよ。」
みたいな感じで曖昧な答えが返ってきます。
これでは、せっかく苦労して英語で質問できるようになっても、報われません。
でも、僕ら日本人だって、もし日本語を勉強中の外国人に、
「1という数字は、1つ、1個、1月1日、それぞれ読み方が違いますよね?この読み方の変化には、どんな法則がありますか?」
なんて聞かれて、的確にルールを説明することができません。(この質問は、実際に僕がネイティブの友達から聞かれたことがあります)
ネイティブは感覚で英語を使いこなしているので、ルールをあれこれ聞かれても、分からないし、説明できないのです。
ネイティブはモノリンガル
もうひとつ、ネイティブが先生として不十分な要素があります。それは、ネイティブの先生には、モノリンガルが多いということです。
モノリンガルとは、1つの言語しか話せない人のことです。
ほとんどのネイティブは、英語だけで世界に通じてしまうため、わざわざ違う国の言語を習おうとしません。
もちろん、学生時代にはフランス語やスペイン語などの、英語に近い言語を学ぶ人はいます。
でも、日本語のような、文法や発音にまったく共通点のない、対極にある言語を学ぶネイティブは少ないのが現状です。
日本語を実用レベルで使いこなせる人の数は、さらに少ないでしょう。
つまり、モノリンガルの人は、
「人生の中で第二言語を学んで、実用レベルになるまで習得した経験がない」
わけです。
僕ら日本人の英語学習者は、
「第二言語として英語を実用レベルにしたい!」
と思いながら学んでいます。
その目的の達成をサポートしてもらうために、モノリンガルの人を先生として選ぶのは、正しい選択と言えるのでしょうか?
・・・次回につづく。
—————————————
コメントを残す