From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、getの「ネイティブ感覚のイメージ」をお伝えしました。
ネイティブ感覚のイメージは、
「動いてポン!」
です。
今日は、残りの3つの例文が、どういうニュアンスになるか?を見ていきましょう。
持ってくる
Will you get me a beer?
↑ビール持ってきてくれる?
このgetには、ビールがない場所からビールのある場所に「動いて(移動して)ポン!(手に取る)」して、こっちに持ってくるというニュアンスを感じます。
リビングで一緒にテレビを見ているお父さんが子供に、
「ちょっと台所に行ってビール持ってきてくれないか?」
「えー!?今、テレビいいところなのに!(離れたくない)」
と言っているシチュエーションが「get」には感じられます。
getするに「動きと努力」が必要なので、面倒です。
もし、テレビを見ながらでも手渡せるような近い距離にあるものを「取る」という場合には、「pass」を使います。
Will you pass me the beer?
という感じです。
着く
I get to the office at 8:00.
私はいつも8時にオフィスに行く(着く)。
イメージは、同じく「動いてポン!」です。
サザエさんのエンディングテーマソングの最後のシーンをイメージしてください。
「サザ~エさ~んは、ゆっかいだっな~♪」
という歌詞が流れたあとに、みんなが家の中に入って行って、
「パッパラッパララララッ!ポン!」
という効果音が流れます。
この最後の「ポン!」は、まさに家に到着したgetのイメージです。
get to the office という表現は、まさにこのサザエさんのニュアンスです。
動いて(移動して)ポン!(到着)する感覚です。
次にいきましょう!
~の状態になる
She got angry.
↑彼女は怒った。
これは、同じような意味を表す、
She was angry.(彼女は怒っていた)
とはまったく雰囲気が違います。
She got angry には、「動き」が感じられます。
「感情の動き」です。
最初はニコニコだったのに、何かがあって、急に怒り出したイメージです。
ニコニコ
↓
感情が動いて
↓
ポン!(変化)
↓
怒った!
というイメージです。
なんとなく想像できたでしょうか?
getを使うことで、「感情の変化」にフォーカスしています。
動いて(感情が動いて)ポン!(変化=怒った)です。
まとめ
以上、前回の記事からのgetのイメージを全部まとめると・・・
I got a new shows.
新しいクツを買った。
↑家から動いて(店に行って)ポン(買う)!
Will you get me a beer?
(ビール持ってきてくれる?)
↑リビングから台所まで動いて(移動して)ポン(取る)!
I get to the office at 8:00.
私はいつも8時にオフィスに着く。
↑オフィスに向かって動いて(歩いて)ポン!(到着)
She got angry.
↑彼女は怒った。
ご機嫌状態 → 感情が動いて(変化して)ポン!(怒りモード)
1つのイメージで全部いける!
getが「動いてポン!」だと捉えるクセがつくと、あらゆる文の中で使われる「get」の意味が瞬間的に取れるようになります。
もちろん、最初は慣れるまではいくつかの例文を音読しながら、「何がどう動いてポンなのか?」を意識する必要があります。
でも、しばらくして慣れてくると、「動いてポン!」のパターンが、ある程度見えてきます。
その結果、日本語訳を考えなくても、英語脳のままでgetを使った文章を素早く作れるようになります。
あなたの中で、この「ネイティブ感覚」が研ぎ澄まされてくれば、初めて見るgetの使い方も、推測して意味が取れるようになってきます。
すると、「熟語」も怖くなくなります。
むしろ、熟語こそ、イメージ英単語学習法の真骨頂です!
「ネイティブが英単語に持つイメージ」が結びついているに過ぎません。
次回は、実は「ネイティブ感覚」を使ってカンタンにマスターできる「熟語」の世界を見ていきましょう。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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